2005年12月25日日曜日

ミエロック05

ミエロック05というイベントへ行ってきました。クラブイベントというよりはクリスマスパーティのノリのイベントです。
ミエロックといってもそういうイベントを普段からやっているかというと、これが四年ぶりで、ボクがミエロックの人たち(ミエロックの人というのも正しいのか?)と会ったのは3年前なので、前回は知りません。で、フジロックでテントの場所を取ってもらっても、携帯が不通でたどり着けなかったりとどちらかといえばすれ違いに近い感じです。その割にバーベキューには2回行っているんだけど。まあ、友達の友達が集まってという感じですかね。

えーと、イベントのイメージから行くとごった煮、受けたモン勝ちという感じですか。
学園祭に近いのりkauさんが8時半からPCでDJをするというので早くから行くことに。
その前に8時からノロさんのDJでどちらかというとポップロックのスタンダードナンバー中心に綾小路きみまろがかかるなど普通じゃない雰囲気も。最後の浜田省吾のマネーで財布を叩きつけながらDJブースを飛び出てカラオケ。

次のKauさんのDJは80年代から90年代前半のテクノポップとそれから派生した音楽をゆるめに。ゆったり聞いていたい選曲。

tate&くらげのユニットはピチカートととか周辺のキャピ感強めの選曲。

憑ん子さんのはメイド姿でますます強烈に。曲もまた強烈。あーP-MODELかかってたね。

で、次がスパイダーマンとバズくんでメタルと喋りで1時間。DJコントみたいでおもろかった。
ここらへんからエアギター大会の様相に。
オカタツヤさんは1曲目がニーハオ!だったのかうれしかった。これもDJカラオケとエアギターの連発で強烈。曲は日本のを中心に受けのいい曲が多かったかな。
なんだかここら辺から混沌としてきて・・・。リクエスト大会とかエアギターの間にライブがはさまる感じで。ennのライブはよかったなー。ターンテーブルとシーケンサーなどの機材を使ってエレクトロニカっぽいのをしていた。後ろで流していた皇帝ペンギンのDVD(字幕あり)とよくあってたんだよね。でここらへんからDVDを見る方向へ。さの☆ともさんのディジュのライブも良かった。ディジュ1本ではなく機材を混ぜてトランス・エレクトロニカぽい感じ。この前のp-hourのときのGOMAよりこっちのほうがぜんぜんいい。
いろんなジャンルが30分交代で変わって行く様はほんと学園祭のよう。
クラブイベントは長いだけに飽きるんだけどこの日のは飽きなかった。

2005年11月26日土曜日

p-hour05@京大西部講堂 2005/11/26

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p-hour05を見に京都へ行ってきました。
10年ぶりくらいに北野天満宮周辺にも。北野天満宮の前にとようけ茶屋というお店があるのだけど、そこの生湯葉丼というのが気になりいってみることに。
 北野天満宮には車でしか行ったことがなかったのですが、せっかくなので妙心寺から歩くことに。
 大将軍神社の周辺の商店街も久しぶりに歩く。とようけ茶屋へ先についてたtateさんが整理券をとってくれたのだけどそれでも1時間待ちだそうで、
仕方がないので商店街周辺を歩いて時間待ち。前にあったおひるや豆魂はお店の名前が変わったけども今もあるみたい。ただガイド本を見ると同じ料理だけど1000円ほど高くなったみたい。
 とようけ茶屋では合い席だったのだけど(僕より少し年下のような女の子2人組)、最初は遠慮ぎみにいたのだけど、p-hourのチケットを出したら「p-hour」行くんですか?と話がかみ合った。すごい偶然。しかも話をしているうちにフジロックの苗場食堂にもいたそうで、同じ場所に同じ時間いたことが判明。おかげで楽しい気分で食べれた。生湯葉丼は意外と濃い味であんかけの湯葉と生姜のどんぶりで湯葉を使った天津飯みたいだったかな。

p-hour05
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p-hourの会場は前と違って広場は入場制限もなく受付もゆるい感じだった。会場の京大西部講堂は秋が似合う。去年のp-hourに比べて人は少ない感じだけどおかげで会場は過ごしやすい。
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あふりらんぽは新曲中心なのか聞いたことない曲中心だけど迫力たっぷり。バシバシと音圧とノイズとテンションが伝わる。あふりらんぽが最初とはまた贅沢だ。
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ドリンクを買って会場の後ろのほうで次のドラびでおを待つ。西部講堂って会場が斜めに高くなっているので後ろでも見やすい。ドラびでおを待っていると、とようけ茶屋であった二人が。見つかるもんだ。
で、ドラびでおだけどDVJっぽいPCの映像に合わせてドラムをたたくという形態。いわゆるDJとドラムのインプロっぽい感じのセッション。しかし、映像はピアノの映像に合わせるというのもあるけど、新曲?の「和泉元禰」とか公務員不祥事のように直球的な映像。あとはマツケンサンバの映像にニューオーダーの曲を重ねるネタとか。面白い。
DVDがあったのだけど絶賛廃盤中でTシャツか冠バッチのおまけとしてついていた。思わず買ってしまった。絶対正規では売れない。映像は見たのだけど、絶対ライブのほうが面白い。空気があるから。
今回のp-hourはみな個性があって飽きなかった。
次のRECK+中村達也+大友良英のセッションもフリクションはほとんど知らないが、久しぶりにオルタナ、(伝統的な)パンクっぽい音にこんなのもいいかなと思いながら聞く。大友さんの攻撃的な正確なギターはきいてて気持ちがいい。
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次のGOMAは途中からしか聞いてない。だって外で食べたトン汁うどんがおいしかったから。GOMAは野音のときとはまったく違う。まえはDJ中心にディジュリドゥという感じだったけど今回は、ディジュリドゥのみに近い感じで、倍音で宗教的。こんな宗教的な音を宗教からかけ離れたような人たちが聞いていることは不思議な感じ。
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そして、ROVO。最近のROVOは鬼気迫るというか、また加速装置のギアがあがったような印象。フジロックのときとはまた姿を変えていて。去年の野音のときのパーティ感でもなく、いきなりトップギアで2曲を終える。そして、長尺の曲は最初新曲と思ったのだけど、展開の構成は明らかにPYRAMID。全体的にギターの山本さんに目が行く。フジロックは芳垣さんだっただけに、理由があれだけに、いろいろ考えながらもすごいと思う。

2005年10月16日日曜日

サンディ・ハワイ・沖縄@おひらきまつり2005 2005/10/15

今年もおひらきまつり@猿田彦神社へ
 毎年天気にはすぐれないおひらきまつりだけど、今年も昼から雨が降り始め、会場へ向かい途中には2台もスリップ事故をしているほどすごい雨に。
 仕事で遅れて細野晴臣さんの環太平洋モンゴロイドユニットはみれなかったけど、サンディは見えるよとメールをもらったので慌てて会場へ向かうことに。

 沖縄の舞踏の方の創作舞踏が始まる前には会場につく。雨が激しくて田んぼの会場には人がいず、その周りの畦に集まっている。おかげで、テントのある一番前で見ることができた。
 神楽と沖縄の音楽の融合というか系譜を見せるかのような演舞。演目が「龍宮からサルタヒコへ」だし。チドリとかいう演目がとってもきれいで見入ってしまった。黒いチドリ柄の着物を着た舞妓か日本人形のようなきれいな4人の人が斜め一列や相互に向かい合って同じ演技を優雅に行うさまに見入ってしまう。そしてその4人ないし5人が後半で軽快な琉球音楽にあわせてものすごい笑顔で歌い踊るギャップにまた見入ってしまう。

 沖縄の舞踏の折にはものすごくビニールシートのテントをたたきつけるような雨。それでも焚き火の火は消えないからすごい。
 サンディが始まったらは小降りになってきて月も見えてくる。
 ライブでも語っていたけど、6年前におひらきまつりに呼ばれて見た伊勢神宮が直前に夢で見た森だったそう。
 
「水晶を手に神々しい森を歩いている、とても印象的な夢を見たんです。そしてなぜかそこは伊勢だとわかっていました。その直後に猿田彦神社のお話をいただいて、ビックリだったんです。まつりの翌朝、生まれて初めて訪ねた伊勢神宮のありさまはもう、夢でみたままの全部同じ!でした」
「朝の雨も止みステージがはじまって"見上げてごらん夜の星を"を歌いだすと、空にぽかんと穴が開いて星がびゅんびゅん流れてゆく。涙が溢れてきました。ものすごい力が私に何かを伝えようとしている、それはなんだろう?...決めた、クムフラになる!それは、ものすごい決意。そしてそれから、まるで準備されていたみたいに事は運びました」
 「ほんとに"お蔭様"です。ヨチヨチ歩きの赤子のようだった私を見ていてくれた"おひらきまつり"の舞台に、手をあわせに行かせてもらいます。子どもを連れて帰ってきましたっていう感じ。あっ、母親も一緒にまいります。私のフラマスター、パティー先生」

 あの最後の子供のダンサーはサンディさんの子供だったのだろうか。
 最初はサンディは後ろほうにいて呪術のような祝詞のような平均律以前の歌を歌い数人のダンサーが前で踊っていた。まるで弟子を従えるフラマスターのような感じ。集落の長のようでもある。ハワイ先住民の歌も、沖縄の民族的な音楽も日本の民族的な音も根源的には良く似ている。
 初めてフラを見たけどものすごく優雅で神秘的で、クムフラと最前のダンサーのために仕えているような威厳みたいなものがある。ダンサーは10m四方くらいの会場に最終的に50人くらいいたのだけど、いつも1人のダンサーはワンポイント周囲と違うかわいい衣装で中央に立つ。周囲より小さく踊りも優雅に見える。
 後半にはハワイアンギターなども入ってサンディの歌もあっていわゆるハワイアンという感じ。時間が過ぎるのを忘れて見とれる。いつの間にか雨も止んでしてすごく神秘的な演出に感じる。
 そして、最後サンディの踊りは一人のダンサーが大勢の弟子をつれて還ってきたようで惚れ惚れするような華やかさだった。
 サンディの華やかさは雨の中でも寒さを感じないんです。気がついたら10時になっていた。

2005年8月1日月曜日

FUJIROCK FESTIVAL '05 31日 2005/07/29〜31

送信者 2005FRF


送信者 2005FRF

送信者 2005FRF

 3日間朝だけはものすごい天気がいい。のですが、3日目となるともうだまされないよ。となる。ほんとに苗場は朝は日焼け止めがいるくらい天気がいい。昨日の雨もすごい勢いで乾いていく。そして、3日目夕方から雨でしたけどもう万全の装備なのでへこたれないです。

The Knack
マイ・シャロナは聞けなかったけど、良質のポップ・ロックという感じ。次がなければそのまま聞いていたかったけど、数曲聴いてあふりらんぽへ

The Knack

あふりらんぽ
あふりらんぽ初めてみるのだけど、ホワイトの最初だねーと実感するようなルーキー具合に大満足。苗場スキー場のパネルをレーシングガールのように掲げて登場。あれって苗プリのやつらしいそうで。オニの奇声に合わせて、ピカが奇声をのせる感じ。全力という感じで、こちらも飛び跳ねてた。

送信者 2005FRF

送信者 2005FRF

SPECIAL OTHERS
THE PEACE IN LOVE PERCUSSIONSを見にオレンジコートへ行ったのだけど、やっていたのが昨日と同じだったので、ヘブンへ。オルガン、ウッドベース、ギター、ドラムスのバンドでジャムバンドということだけどジャムバンドといってもいろいろあるなーと。曲によってはスーパーカーのインストの曲のようなものもあるしジャムバンドのような感じもあるし。いろいろ取り入れたいという感じだろうか。全体的には暖かい木の感じの演奏をするグループだった。
sanch(佐野史郎・橋本潤・GRACE・エマーソン北村)
佐野史郎を見に行っているはずのtateさんを探しにアバロンへ。佐野史郎が歌っているがおもいっきりのフォークだった。おもいっきりのフォークに宮路ユキオの歌が聞きたいとなぜか思っていた。「ちょっとーたべてみやーじ」てね。
WEST ROAD BLUES BAND
30年前からやっているブルースのバンド。渋い。赤犬のロビンさんのような動きだけど変態ではない渋さがここに。でも考えてみたら30年前ってブルースの時代じゃなかったような。ブルースを聞いて育った世代が始めたバンドなのかな。といってもすごい年季だけど。
泣きのギターといわれるようなギターが泣く泣く。渋いねーと思いながら、ボーカルがとっても好きだというカバーの曲がすごく良かった。
SOUL FLOWER UNION
tateさんたちがソールフラワーを見に行くということでついて行くことに。実はソウルフラワー聞いたことなかったんだけど。とても大好きで。沖縄、祝祭という感じで、やっぱりここへ来たら色んなもんが楽しめて飽きないなーと思いながら踊っていた。
THE BEAUTIFUL LOSERS
送信者 2005FRF

お昼ごはんを食べるために、アバロンヘ。ご飯がおいしい場所というのが大体決まってきていて、ところ天国かアバロン、もしくはヘブンがほとんどかな。アバロンではノンホモ低温殺菌の放牧牛乳に朝霧の焼きそば、シチュー、台湾チャーハン、シシケバブとか食べたかな。
で、皮はパリパリなかはジューシーなシシケバブとピリカラの台湾チャーハンをアバロンステージで座りながら食べてたら、見覚えのある外国人さんが。東京にすむ外国人さんで結成されたバンドだそうで。昨日のドラゴンドラの外人さんでした。一人はパーカッション兼ドラム、もう一人はバイオリンでした。
歌もの中心でゆるーく躍らせる感じで心地の良い音楽。うん、アバロンがよく似合う感じです。
上原ひろみ
テクニックは上手い。しゃべりは新人のように若い。「ありがとうございます」と新入社員のよう。でも手の動き演奏のダイナミックさはプロ。前にいた小さい子供が手の動きを真似してかわいい。激しいピアノジャズ中心でした。1曲ブルースリーとジャッキーチェーンにささげるという曲はピアノと歪めたシンセの両方弾きでグワングワンとグルーヴを作っていた。

The Beach Boys

The Beach Boys
わーい。懐メロだーとオレンジからグリーンへと急いで歩く。ビーチボーイズの曲は今年の2月にブライアンウイルソンのライブで見たのだけど、アレンジとしては天才ブライアンのほうが上。でも、サーフィンソングを演奏して似合うのはこちらかな。もちろんこちらはバンド編成だからアレンジがかなわないのも仕方がない。でも楽しい。FUNFUNFUN。といいながらみんな横のり笑顔だったのが印象的だった。
そして、やはりブライアンの天才さが際立ったライブだったね。
帰ってからスマイルのDVDかったから。
Yonder Mountain String Band
送信者 2005FRF

送信者 2005FRF

どのようなジャムバンドか分からなかったんだけど、きっと期待できると信じてまたヘブンへ戻る。ボードウォークを通して聞こえるマンドリンの楽しげな音楽に来て正解だと感じた。
やっぱりフジに来たらこんな感じのジャムバンドを、夜に見たいね。マンドリンがあるのでチーズみたいでもあるし、歌もの中心なので結構楽しい。泡盛を山盛り盛ってもらったけど全然酔わない。それっ位踊ってた。きてよかったと感じる音楽でした。
送信者 2005FRF

NEW order
シガーロスも見たかったのだけど。グリーンからやってくる人の量にまゆみとみねこを見るならグリーン行っておいたほうがいいのかなと思いグリーンへ。
ニューオーダーは今の曲が結構バンドっぽい感じなのかな。集まった人の割にはうーんという感じだったけど、初期の曲はやばかった。でも、ヘッドライナーというほどでもないかなあ
まゆみとみねこ(from あふりらんぽ)
送信者 2005FRF

ということで、自分的ヘッドライナーを見に苗場食堂へ。夏休みの見世物小屋、お座敷のような感じのステージにいくとかなりの数の人が。みんな好きねえと思いながら待っていると化粧をしていないまゆみとみねこが。
��曲目はゆるーい「なつがきたーなつがきたーなつがきたー」とゆるーく歌う夏が来たという歌。ひらがなのほうが感じが出るね。「つめたいびーるがのみたいなー」と繰り返し誰かからビールの差し入れが、ギターとドラムが入れ替わっての曲とかなんかものすごく楽しそう。
PRIMAL SCREAM
まゆみとみねこが終わって赤犬まで一時間以上時間があるので本当のクロージングバンドを見にグリーンへ。プライマルの演奏はいつにもまして力強かった。ツアーじゃなくクロージングバントとして最後の瞬間を思いっきり演奏しているのかなーと思いながら2・3曲ほど聴いていた。
KPM
赤犬がすごい人だろうと思い、早めにプライマルを引き上げる。そのときはその間にもうひとバンドあると知らなかったので、予定していなかったKPMというバンドを見る。空気公団のような空気にもうすこしアップテンポの曲。芝生の上のフリーライブで歌うようなさわやかな感じで、前後とまったく違う感じのライブ。でも外人さんがかなり踊っていました。
赤犬
そして、僕的クロージングバンド、時間はすでに12時半を過ぎていました。深夜の赤犬ということでいつにもまして汚い感じ。そんなに前で見るつもりはなかったんだけどKPMからいたからいつの間にか押されて前のほうに。新曲やっていました。「えじゃないか」の掛け声に「よいよい」と答えるファンクな局。なんか最近お伊勢ネタ多用するようになってきてるね。名誉市民でも狙ってるのかしら。久しぶりに本物の女の子の「いやー」という声を聞きました。ほぼ丸裸のグッチさんがビニールの上にだいぶしたからですけどね。女の子の方にお尻が転がりそうでしたから。あと、書けないようなネタも満載でした。
夏祭りの終わりにふさわしい感じに満足して、マイロも見たかったけど見尽くしたという感じで帰るのでした。

2005年7月31日日曜日

FUJIROCK FESTIVAL '05 30日 2005/07/29〜31

送信者 2005FRF


AYA-SHIGE DJ
朝からドラゴンドラで本当の天国へ向かう。また今日も昼ごろから天気が悪くなってきて怪しいねー。昨日と同じだねー、ゴンドラ止まったらいやだねーといいながらドラゴンドラへ。外人さんと同乗したのだが、どのから来たのですかと聞いたら東京だと。スタッフですと。日本語上手。一人は今日いったん帰って明日またくるんだと。

ドラゴンドラの上にくると結構な音が。どなたかのDJさんが回している。踊っている人は少ないけど。結構好きな音。ここの音楽はいつもレイヴ系ですね。2年前にもいた(はずの)パンダがいい味を出している。前も調子もののようなパンダだったのできっと名物なんでしょう。

山の天気は変わりやすいといっていたけど、急に変わりだす。ふもとの方から家事にあったかのような深い霧が押し寄せ来て視界がゼロに。ちらほら雷がとか避難がとかの声が聞こえ始める。早く帰らないとゴンドラ止まるかもしれないのでもっといろいろ行きたかったけど早めに帰ることに。

あの外人さん2時に戻らなければならないとか行っていたけど帰れたのかなーと思っていたら、ゴロゴロっと。そしてゴンドラ止まる。ひえー。しかも2回も。でもなんとかかんとか帰れる。

PRAXIS
送信者 2005FRF

昼間のレッドマーキーに似合わぬ変形変態ノイズ音楽。しかし、まだ聞きやすいといえば聞きやすい。ビル・ラズウェルがベーシストに徹しているからだとおもう。ドラムとベースとDJとトランペットの構成。近藤さんのトランペットからはエフェクタで歪めた普通でない音がながれ、重厚なベースと競っているよう。外はスコールが打ち付けたような激しい雨で異様な空間がさらに異様になる。雨にもかかわらずそれほど前のほうは人がいず、一人一人と去っていく人も。雨にも打ち勝つ重厚なポストロック?に満足したのでした。
サンボマスター
雨がひどいので雨具の下を取りに行って、AmpFidderを見に行くことに。するとホワイトからサンボマスターの歌声が(叫びが)。サンボマスターは天国バーガーを食べながら数曲聴いていたけど良かった。しゃべりは銀杏BOYZみたいだったかな。聞いた話だと前のほうは男だらけで、涙流していただと。すごいね。サンボ。寂しい男の心の友らしいです。
Amp Fiddler
P-ファンクとかにも所属しているひとで、いいという噂なので見に行くことに。ドラム、ベース、オルガンというスリーピースバンドで歌がピースフルな感じのジャズファンクでいい感じ。
THE PEACE IN LOVE PERCUSSIONS
送信者 2005FRF

Amp Fiddlerを途中でさよならして、アヴァロンへ。アフリカの国宝級のアクロバット舞踏音楽が見れるので。パーカッションを基本とした舞踏グループというほうがわかりやすいかしら。しかし、そのアクロバットが尋常じゃないのです。すごい速さで踊ってみたり、飛び回ったり、火を食べてみたり。やっぱりアミニズムの儀式なんだなーと思ったりした。高揚させたりアクロバットなことをするわけだからパーカッション中心の音楽も非常に踊りやすい。お客もすごく盛り上がっていたのでフジの客はどこの客よりもいい客だどうなと思うのでした。
Asian Dub Foundation
��5分くらい見れたでしょうか。ADFのリズムが大好きなんですね。春は見れなかったので2年ぶりのADFやっぱりかっこいい。こんな音楽を聞くとフジロックだという気がする。

Asian Dub Foundation

beck
送信者 2005FRF

ベックはサマソニでみれなかった屈辱を苗場でかえすみたいな。ベックは年をとっても雰囲気は変わらぬ感じで。音楽的には落ち着いた曲やら初期のほうののりのいい曲やら織り交ぜていたけど、全体的には落ち着いた感じだろうと思った。でもアメリカのいい音楽を聞いている感じはいいし、初期の曲はやはりワクワクしてしまう。赤い短パンとハチマチ、ランニングというようなクィーンのボーカルのような衣装に黒ぶちメガネの初期のDEVOというような変なダンサーが全体的に渋いライブを変に支えている感じ。
途中、ベック一人がアコースティックギター1本で引き語りを行って、ほかのメンバーが何か集まってやっていると思ったら勝手にテーブルを囲んでワインを飲んで食事を食べてとはじめている。クスクスという笑い声が聞こえる。音楽的にはかなり渋いブルースなので、一人さびしく歌うベックという演出としてはバッチリ。会場も飽きさせないのでうまいなーと。次の曲になると、メンバーは食事の終わったお皿や、お水の入ったグラスや、ナイフやフォークを使って演奏をサポートしだす。うまいなーと思う。
ベックたん渋くなったけどいいなーと思ったのでした。

Beck

FATBOY SLIM
送信者 2005FRF

ファットボーイは30分しか見れなかった。みれたのだけど、あまりの豪雨とカミナリにさすがに退散してしまった。グリーンの音響相手だとさすがのカミナリも利かないかなーと思ったけど、カミナリはやはりすごかった。ファットボーイのかなり上げ気味のリズムを突き刺すかのようにドーン、バリバリバリという音が。会場からオーという声が。中止にならなかったのがすごいくらい。グリーンを埋め尽くすお客は久しぶりに見た。人の密度は3日間で一番だったのじゃないかな。あれだけ人が集まると爽快じゃないのかな。
送信者 2005FRF

ダースベイダーのテーマでノーマンクックの浮世絵風の顔が迫ってきてスタート。みんなひたすら楽しくおどていたなあ。楽しませるためだけを考えてのセットリストでひたすら楽しい。それだけにあの雷雨が恨めしい。

Fatboy Slim

2005年7月30日土曜日

FUJIROCK FESTIVAL '05 29日 2005/07/29〜31

Lisa Loeb
メガネっ子目当てと言われていますが。違います。初期の曲が、声がすきなんですね。まったりフジがテーマなのでいい感じ。リサローブは弾き語りの曲が素敵でした。

Lisa Loeb


コマイヌ
コマイヌは、おもちゃ箱ひっくり返した感じかと思ってたのだけど結構エレクトロニカよりでした。おもちゃを使って音を出して、エフェクタで変形させてそ、それてラップトップに入っているリズムトラックを鳴らしていく感じ。服装もA SEED JAPAN の人かと思うくらい普通の格好に逆に清々しさがあった。

the beautiful girls

Prefuse 73
バンド形式というか、ツインドラムに生ベースとDJが二人。リズム隊を生でやるという形態は増えてきているけどこれもそんな感じ。
Extinguishedの曲も多く、展開が速く、カット&ペーストの技法を生でやっている感じかな。

Prefuse 73

The Music
��曲だけね。有名な曲でした。名前しらないけど。The Music、いいね。
いったんテントに戻って、それほど急ぐ気もなかったのでお風呂へ。
帰ってきて、まだ時間があるのでTシャツを一枚だけ買うことに。united arrowsのコラボTシャツを購入。
送信者 2005FRF

送信者 2005FRF

ROVO
POGUESの演奏が気になりつつも木道を通ってヘブンへ。午後の雨で少しぬかるむけども歩けないほどではない。PA付近にいるというTATEさんと合流してROVOを見ることに。ROVOを見始めて5年ほどになるけど、見るごとに変化をしていっている。だから面白いのだけど。直線的から曲線的というか。勝井色から芳垣さんの匂いが強くなったなーと感じる。

Rovo

ワッツーシーゾンビ
ワッツーシーゾンビ面白いよーといううわさと、あふりらんぽとの競演とか匂う感じがしたので赤犬を見るのは最終日にしておいてパレスオブワンダーへ行く。いわゆるDMBQのようなというかあの系列の人たちだと思う。3ピースバンドでボーカルのマイクに大仏の被り物が。何で?と思っていたら後でわかったのですが、奈良のバンドなんですね。奈良系バンド。
「おまえらめちゃめちゃええやん。ええ顔してるやん。レボリューションや」とニターとした大阪弁(奈良弁)で曲が終わるごとに言う。
最後の曲になったら、客をどんどんステージに引きずり込み混沌としたステージに。仕込みなのかどうなのかわかんないけど客がドラムセットを客席のところへ持っていって組み立てて、ギターも下りていってフロアで演奏を行って終了。終了してメンバーが帰ってもまったく関係なさそうな人がドラムをたたいている。

2005年7月29日金曜日

FUJIROCK FESTIVAL '05 2005/07/29〜31

29日

送信者 2005FRF


 どうせ旅行に行くなら、違った気分で行きたいので、津から高速船でセントレアへ。曇りだったけどとても波は凪ぎで気持ちがいい。電車も初めての路線だから初めての景色は旅行気分

送信者 2005FRF


 結局越後湯沢まではスムーズについて、越後湯沢のバスの待ち時間も1時間半とか言っていたけど45分くらいで乗れて1時くらいには苗場へつく。越後湯沢ではあれだけはれていた天気が、苗場では曇りに。キャンプエリアのリストバンドを交換していたらすごい雨に。一粒の大きさが普通じゃない。これが今回のフジを予感する雨だったのね。雨はこのときはにわか雨だったのでテントはスムーズに張れたのだけど。

送信者 2005FRF

送信者 2005FRF

送信者 2005FRF

 入場ゲートからグリーンステージへは、天気もよかったからか木片のいいにおいが漂う。これが雨が降ると特にヘブンなんかはクワガタがいそうなにおいの道に。
 アバロンへ向かうころ、雨が激しくなりNGOテントへ避難。とはいえ、ブースにも10分くらいいて見尽くした感じなので、小降りをみはからって、別のブースへ。いわゆるLIVE8とかホワイトバンドとかの売っているブース。ホワイトバンド目当てで次々人が来る。でも、午前中で三日分が売り切れたそうで。人気なんですねーとブースの人と話す。ここはTシャツも結構かっこいいのが売っている。ブースで売っているTシャツとかが格好いいので写真をとっていると、もし待っているのならサッカーボールを作ってみませんかといわれやってみることに。アフリカの子供たちは何千円で売られるサッカーボールをほんの僅かなお金のために作っているそう。雨も止んできて、ライブの時間も近づいてきたので少しサッカーボールを縫ったところでありがとうといってライブへいく。

2005年6月15日水曜日

TOWA TEI FLASH TOUR FINAL@恵比寿リキッドルーム 2005/06/14

プラスチックセックス







��時半ごろ恵比寿リキッドルームへ。
towercafeというのがあって、フロアの曲がここでも聴けるみたい。テイさんセレクトのCDとかが並んでいて飽きないのだけどとりあえずフロアへ行ってみた。
フロアではDJ NANAKOさんという女性のDJの人がまわしていて、4時半にもかかわらず満員でみんな踊りまくっている。リキッドの音も良いし、このDJのかけている曲もunderwaterぽくって気持ちいい。ティムデラックスのDJとよく似ていると思う。
ゲストで一番盛り上がっていたかもしれない。

��時半ごろからはDJ SINCOが登場。最初はラップ混じりのヒップホップサウンドで合わないかなーと思っていたけどやっぱりこの人上手いや。Felix Da Housecatぽい感じの骨太の音やアシッド/ミニマル/ハウスぽい感じだったりと今日のDJさんの面子とはちょっと違ってていいね。
��時半頃からplasticsexが登場。1曲目は意外とプログレっぽい感じであれーという感じ。Park~Eight Days A Weekぽい感じかな。でも、中西俊夫さんかっこいいね。佐久間さんも渋い。
plasticsexてこんな感じかなと思っていたら、野宮さんが登場。年齢不詳。plasticsの曲もかなりやってくれてうれしい。リズムボックスを踊り子の人がポチっと押して曲が始まるんだけど結構ボタンの押し間違いが。plasticsの時代もトラブルが多かったみたいなのであーこんな感じなんだろうなと妙にうれしい。でもplasticsもこんなにギター強めな感じだったんだろうか。Top Secret Man、Digital Watch、Copyとかもやってたけどアルバムより結構ギター強めなのね。plasticsexはまた違うのかなあ。でも見れてうれしいや。
DJ AOBAこと山咲千里が登場。曲はアゲアゲのハウス中心かな。時折とちって横の保護者のような人に助けてもらっているけど、盛り上げようとがんばっているので微笑をもって見てしまいますね。ミスなければ基本に忠実ないいDJさんですよ。
bdが登場。きちんとbdを見るのは3年ぶりかな。
��曲目。なんだ、My Bloody Valentineとかソニックユースっぽくなっているよ。今回もサポートは小川千果さん。小川さんのドラム始めて聞いたけど結構好き。小柄のわりにしっかりした音を出している。ちなみに1曲目の曲はシュガーさんがお気に入りのギターのをなくして悲しみにくれて作った曲だって。2曲目と3曲目はCyclicとPshychic A-Go-Goだったかな。Cyclicはやったかな?小川さんがいるからか、ステージ構成が正面を向く形ではなくって四人が囲んでセッションをする形でそれはそれで職人ぽくってかっこいい。4曲目だったかな。ムーグさんがシャウトする曲。プログレ、ノイズ、ポストパンクぽくってかっこいい。歌い終えてムーグさん一言。「あー楽しかった。帰ってプリンでもたべよっと。」だって。
当然ラストは303 Live。これものポストパンクみたいなアレンジで新曲はソニックユースとかあっちの方向を向いていってるのかなと思ったよ。
そして8時半頃からテイさんが登場。アイドルのような人気。当然1曲目はMILKYWAY。ターンテーブルの曲にあわせてのlive。素敵。一気にPARTYって感じ。そのあとは、どちらかというとつなぎの上手いハウス。あ、宇川さんも炸裂。餃子と幾何学上の模様とのDVJ MIXとかVIDAL SASSOONのCMのスクラッチとか。さすがに疲れて10分くらい休憩。でもせっかく来たのでもったいないのでフロアに戻って踊る。最後にUNDERWORLDの"Two Months Off"かけたのには驚いたな。うわー直球じゃないですか。楽しませようというのがよく分かる。
 2時間たっぷりのDJセットを聞かせてもらったあと、liveフロアに移ってマイシャロナ。ものすごい盛り上がり。中西俊夫さんかっこいい。シュガーさんと大野さんのギターとベースがむちゃむちゃ渋い。で、plasticsexの踊り子の人やら野宮さんとかがフロアで踊る。野宮さんお酒をフロアにまいて挑発。かっこよすぎ。この瞬間のためだけに来ても満足でしたよ。

Towa Tei

秘すれば花−東アジアの現代美術−@森美術館 2005/06/14

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 森美術館の見た「秘すれば花」の記憶の続き。
 図録を見ながら思い出しています。図録はいつも買うわけではないのですが(重いので)、記憶が消えると探すのがたいへんだから。
秘すれば花という森美術館で開かれた展覧会は、基本的に二つの部屋で構成されていて、奥の部屋はちょっとしたエッセンスがあふれる部屋でした。
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 部屋に入ると、波板や廃材?で作った携行折畳式喫茶室(ポータブル茶室)が置かれていて、いきなり伝統パンク。中に座るのではなく腰掛けるみたい。その周りにいろいろな大和絵が置かれている。山口晃の作品だそうです。東京の俯瞰図とか六本木ヒルズの大和絵があって、ぱっと見たときは伝統的な技法で六本木ヒルズを見ているのかと思っていたけど、改めてみると、空調とかビルの窓とか特徴的な部分は写実してるのだけどその他の部分ではフィクションが多いのね。明治の頃のような建築や寺院作りの入り口やら、電車は路面電車で。かといって六本木ヒルズの地下の部分は詳細に書かれてるんだよね。そこら辺がだましていて見ていて面白い。

 で、その前に山口晃とはまったく関係がなく一つの部屋が。リン・シュウミンの作品で床に白いマットが敷かれていて日本人の子供がねっころがって、手と足を空中に泳がしてきゃあきゃあ言っている。上を見ると頭上に机や棚や椅子があって。それだけなら誰かがやってそうなのだけど、その上で光がゆらゆら揺れる。金魚とすこしすると気づくのだけど火の玉のような感じで、おそらく手足を伸ばせば重力がなくなった感じなのかな。で、部屋から出て次の展示を見ようとすると液晶ディスプレーが置かれていて家具が写っていて何かが動いている。すぐにそれが金魚と中の部屋の子供と気づく。そのとき初めて自分が金魚の水槽の中にいたことに気づく。
 その反対側にはマイケルリンさんの家具が置かれている。森美術館でのマイケルリンさんのソファーはリュウ・ジンファの草間弥生の作品のような白磁で出来た帽子やかなづちや靴やあらゆる生活品が白い壁の前に置かれてておしゃれ。でもリュウ・ジンファの作品を見てると強迫感がただよう。生活観あるものを1色で塗り固めるのは異様ですよね。
 その斜め後ろに3枚の掛け軸が。漢語の言葉と山水画が描かれているが、動いている。動いているというか山水画の山は魚の頭で作られている。箸でつままれている。宋冬さんの「食べる山水画」というビデオインスタレーションだそうで。
 素敵な発想を持つ人が中国にもいるようで、これ大好きだった。
 掛け軸の横には畳とテーブル(ちゃぶ台)が。何のことかよく分からなかったのだけど、あとで読み直してみると、このリー・ミンウェイのダイニングプロジェクトって「観客の中から食事に招待する人を決め、食事に招待された人の希望にしたがって作者自らが料理したあと、展示会場に置かれた自分の空間で食事するもの」だったんだって。緩やかなフルクサスというか攻撃性のないハイレッドセンターだ。
 畳と一つの空間のようにその横には乳白色のクローゼットと寝室が置かれている。ジャンウンボクという人の作品だけど、洗練された東アジアの女性的な儒教的な生活空間が素敵だった。作品というよりは生活空間を見せてる感じ。センスがいいなあとおもわせていた。
 その横にあったのかなあ。伊庭靖子の白い寝具が描かれた油彩がどこかにあったようなのだけど、気づかなかった。寝具があるならあそこしか考えられないのだけど、あまりに瑞々しさがジャンウンボクの寝具と合いすぎていたんだろうか。
 反対側には釣り目の女の子の絵があって、その両脇に二つの木で作られたミニチュアの白い小屋がある。釣り目の女の子もこの2・3年で変わってきたような気がする。大人になったというか。
 小屋を覗くと「glaf」で見た覚えがある奈良さんの仕事場が。あの時は等身大の仕事場だけど今度はミニチュアの仕事場。もう一つの小屋もどこかで見たきがする。あーこの空間だ。と気づく。
 その横にトイレと洗面所が置かれている。子供が並んでいる。なんだろうと並んでいると虫眼鏡を渡される。人が並んでいるからどこを見ればいいのか分かるけど人が並んでいなければ分からない。ハムジンという人の作品は1cmほどの小人のフィギィアで愛嬌のある表情で蠅の上に載ったり、歯ブラシの上にいたり、かくれんぼをしていたり。
 とここまで、秘すれば花の会場を全部見てきたことになるが出口で、須田悦弘さんのワークショップで一般参加者が作った草花が展示していた。須田さんには遠く及ばない草花だけど草花の意思は持っていた。
 で、須田さんの作品を今回も見落としそうになった。もう一度会場を見直して。あった。リン・シュウミンの作品の横、人が寄らないような白い細い空間の奥に木蓮が一輪指してあった。

2005年6月14日火曜日

秘すれば花−東アジアの現代美術−@森美術館 2005/06/14

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 2週間前ほど前にみた展覧会のことを。

 もう、森美術館に行くのは4回目となります。2年で4回ですからかなりなリピーターということか。

 今回は東アジアの現代美術ということで当初はそれほど期待してませんでした。また水墨画でも見せられるのかとその程度だったのですが、行った人の感想がどれも思ったより良かったという感想で、それなら行っておくべきでしょうと重い腰をあげていってきました。(2年で4回は軽すぎでしょうともいわれそうですが)

 結論からいいますととっても良かったです。図録を買いましたので図録をもとに復習してみます。とはいえ、興味を持った作家さんをもう少し詳しく知ることは出来るというか、この図録あまり展覧会の写真が載っていません。というか皆無です。これも「秘すれば花」なんでしょうか。

 図録はマイケルリンという今回の展覧会にも艶やかな花柄の家具を提供していた作家さんの「pillow #7」の柄が装填に使われています。とはいえ、普通に使われているのではなく印刷面を裏にして柄を裏映りさせているわけで穏やかな具合に仕上がっています。穏やかな主張って東アジアっぽいですね。

 森美術館の特徴なのでしょうか、会場に入ってまず最初に展示される作品は、いつもこの展覧会の性格を示唆するようなものの気がします。
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 小林俊哉の「霧の中の風景」という作品は水墨画?と思わせる写真作品。その写真は、まるで墨で書かれたような霧に包まれた森なのだがそこに森があるのかどうかも包むような濃い霧で水墨画だと思い込んでいる間は、この人は何を示唆して隠しているんだろうと考えてしまう。それが写真と気づくとこんな現実があるのかと驚嘆すると同時に、この霧の中に何が隠れていたのだろうか考えてしまう。実は何もないのかもしれない。でも想像を掻き立てられて脳内で楽しんでしまっている自分がいる。まさしく秘すれば花だ。
その隣に並ぶのがユ・スンホの水墨画もどきの山水の作品。一見伝統的な感じを感じさせるが、正面にシュ・ビンの鳥の作品があり反対側にウ・チチョンの雨の作品やファン・インキの「雨上がりの仁王山」という黒いシリコンのドットと人口クリスタルがキラキラと輝く山水画が普通ではない感じを漂わせる。
 そういった雰囲気のなかでユ・スンホの作品を見ると全てが小さなシューとかdadaとかのハングルで書かれていたことに気が付く。一瞬DELAWARE(http://www.delaware.gr.jp/)が関わっているのだろうかと思ったけど、結局世界同時進行なんだろうねと思う。
 ウ・チチョンの雨の作品は20センチ四方のキャンバスのような画面に霧の街のような風景が映し出されていて、時折画面に雨粒が付く。DVD作品で伝統的なものを描いている感じ。
 ファン・インキの「雨上がりの仁王山」という作品は黒いシリコンのドットと人口クリスタルがキラキラと輝く山水画。ドットで山水画を描くあたり変わってきているんだなーと思わせるし写真ではわかりにくいが人口クリスタルが輝く感じはかなり現代的。
 そして中央にシュ・ビンの鳥の作品があって、これがすごくいい!!
足元に透明のコップでイメージした湖があって、文字の鳥が羽ばたくようにいくつも吊るされている。湖の近くが中国の漢字の簡体字の鳥、中央は日本で使っている漢字の鳥、空に近づくにつれて篆書、甲骨文字と鳥の形に近づいている感じ。実はコップの湖はシュ・ビンの作品ではなくってソン・ジョンウンの作品だとあとで分かったのだけどとてもよくあっている。
 これが中国人だと簡体字から見上げていくのだろうけど、日本人の目から見れば日本の漢字である繁体字がまず目が行って、湖に近づいて簡体字に簡素化される方向に進むべきなのが、空へ向かって象形文字へと向かうのか一瞬悩んでしまう。象形文字と簡体字もどちらもシンプルなものに見えて、進化と退化って一緒じゃないのかと思ったりする。
 いずれにしろとってもきれいな作品である。
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 その後ろはクォン・キースーの作品が、伝統的な山水画に現れる漫画のキャラクター。伝統の中に現れる現代かな。現代を元に過去を見るということかな。古いものの中に新しいもの、東洋のものの中に西洋のもの、西洋のものの中に東洋のもの、隠し味のように現れる感じは秘すれば花だったのだろうね。
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 その横には、丸山直文のアクリル絵具で書かれたpath2という4月くらいの水の蓄えられた田んぼを耕す絵画は、水彩の水墨画のよう穏やかな空気が漂ってすごく心地よい。
 

2005年5月8日日曜日

takeuchi@うつぼ公園→心斎橋へ 2005/05/07


■「takeuchi」というパン屋がおいしいというので、朝いちでうつぼ公園へ。
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■昨日からの雨も、大阪につく頃には太陽が見えてきて、涼しくも暖かい。店を探すに公園を一周した。公園は針葉樹の木が茂って涼しい感じ。中央に芝生の広場があって薔薇が咲き誇っている。朝露というか雫がきれい。
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■公園マニアではないけどパン屋とレコード屋を探しに一周した。
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■takeuchiは公園のほんと前にあって、朝早くなのに、5・6人のお客がいる。売り切れたパンも既にあったようで。小さい店の中で朝早くから忙しそうに5・6人の職人さんがパンを作っていて匂いと雰囲気がすごく良い。
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■パンはどれもおいしそうだけど、ものすごく値段が高いと言うわけでもない。
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■リンゴのタルトみたいなパンと毬栗のようなパン生地をした栗のパン、フルーツとくるみのパン、惣菜系ではベーコンを包んだ棒状の固めのパンと、生ハムとチーズのサンドイッチ、チーズとソーセージのパンを買った。
 
■公園ですぐにでも食べたかったけど、雨で濡れているのであきらめる。あとで、食べたけどどれも美味しい。やはり噂どおり。
■多分毎回行くでしょう。
■うつぼ公園のレコード屋は多分これかなと思ったけど、当然のごとく朝早く閉まっていた。
■時間があったので本町から心斎橋まで歩く。人類レコードを探すが閉まっていた。11時を過ぎても閉まっていておかしいと思っていたら、翌日tateさんの書き込みで知った。ご主人が亡くなっていたんだって。ものすごく残念。でもレコードたちは北堀江の古着屋の一角に引き取られていったんだって。ひとつの時代がおわったのかな。
■タワーレコードでTHE FOXの新譜とあふりらんぽのDVD付の初回とフィッシュマンズのDVDを買う。FOXは相変わらず東南アジアのリゾートな感じ(行ったことないけど東南アジア)で素敵。あふりらんぽはDVDの間抜けさ加減が大好き。つーかフレーズが耳から離れないんですけど「オニ・ピカ・ハートはデストロイド」。意味不明。フィッシュマンズのDVDはだいぶ前の記憶の増大というやつ。どんだけ探してもなかったんだ。思わず衝動買い。
■ちなみに、ブルーノートで菊地さんの南米のエリザベステーラーを買いましたよ。
■ブルーノートの座席はどこも良い席で、整理券並ばなくても良かったかもしれない。
整理券並ばずにみんぱく行けばよかったな。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=690087
ソーイングテーブルカフェも行けたなあ。
http://homepage3.nifty.com/h-gakuen/19ochaya.htm
まあ、また次回。