2001年11月4日日曜日

樹海と縄文(芦屋市立美術博物館)/二名良日 2001/11/04

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★樹海と縄文
 樹海と縄文。全く何をしているのか知らないまま、名前に惹かれ行ってみる。
 芦屋市立美術博物館のイベントは「樹海より」と「縄文遺跡に行こうよ」。 美術館で縄文遺跡というアプローチと「樹海」という言葉は想像力を掻き立てる。 (実際は、美術部門と歴史部門があったとあとで知ったのだが・・・)
 だいたい、こういう直感的に惹かれて行ったものは大概当たりを見つけるので、 なるべく行きたい。

★価値観を逆転させること
 時間軸的には逆になるのだが、コレを見たあとにスタジオボイスを読んで、 その中でオノヨ―コが「アーティストの仕事とは価値観を逆転させること」みたいなことを、赤瀬川原平の千円札裁判の評価で語っていたことを読んだとき、「樹海にて」における二名良日のアプローチを思い出した。
 そして今回の最大の収穫は二名良日という存在を知ったこと。

★芦美のこと
 時間を元に戻して、芦屋市立美術博物館の駐車場に車を止め裏側から芦美へ向かう。ピンク地の外壁が目に付く。閑静な住宅街にあった落ち着いたピンク色。ある方の日記を読んで大体のイメージを感じていたのでナルホド、ナルホドと思いつつ、ぐるっと周って入口にむかうと目に入ってきたのは、かわいい感じの外観の建物・・ではなく、竹で編んだ巨大な倒れた竹のオブジェ2点でした。よく見ると、立てられたのや、倒れたのや、芦美の建物に突き刺さっているもの、作りかけのものなど様様。オブジェは竪穴式住居のようなものを竹であんであり、建物の周りには竹の根っこが散乱しており、炭にした竹もある。石も置いてあり、それは説明書きが書いてあるので読んでみると、この芦屋の土地で採掘された大阪城の石垣の石を使ったオブジェだそう。
 かわいい感じの芦美の建物と閑静な住宅街の予定調和的な雰囲気を壊すかのようなオブジェの雰囲気にすごい美術館だなあというのが第一印象。
 あとで、竹のものに関しては「樹海にて」の企画展によるものだと知って納得。
 そして、作者は二名良日。

 建物の中は外観とは違い広い吹き抜けと白い外観の落ち着いた感じの作り。居ると落ち着く。入ってまず目についたのはホールを使った作品。ホール一面に茶色い紙が敷かれ、その上に茶色い紙で梱包されたおもちゃが置かれている。テレビも置かれテレビは土砂でおおわれテレビの中ではフィリピンの子供が何かを喋っている。これを見たときおもったのは赤瀬川さんの梱包作品の亜種だなと。
 二名良日以外で良いと思ったのはこれくらいかな。このイベントは5人の作品がからできており、会場内を侵食しあっている感じだろうか。
★縄文遺跡へ行こうよ
 2階へ上がって、別の企画「縄文遺跡へいこうよ」を見る。アプローチする者の立場の違いでこうも良さが変わってくるのだろうか。まず入り口の通路には貝塚の剥離標本。通路の両側にあって触れる!!こういう歴史展はいろいろあるけど触れるのはそうない。実際この企画では土器、石器、サヌカイトと触りたいほうだい。粘土と棒があって土器にある文様を押してみようとかいい。まず、入って目にするのが「うんこ」の化石というのもこの企画のアプローチするものをよく物語っている。子供の視点てやつかな。
 歴史家の行う展示はどうしても歴史的価値だけで語りがちで堅くなる。べつにそんなのはカタログで見ればいいのであって、展示はまず楽しくないとというのが僕の考え。そのー、ライブとアルバムの違いというか、展示はパフォーマンスなんだよという気がしていて。
 それで美術館の視点で縄文をとらえた芦美のアプローチはGOODでした。
 縄文に美術館が侵食することによって良いように変化をしている気がする。
 芦美の中庭では子供たちが遊んでいて何かあるのかなと思っていたら、「縄文ワークショップ」ということで今日は石器作りをしていたみたい。来週が「石焼料理・火おこし」、18日が石器作り(サヌカイト)」、23日が「銅鏡づくり」、24日が「勾玉づくり」。全部やりたいと思ったけど、聞いてみると対象が小学4年から高校生まで。がっかり。ていうか大丈夫だったら来たのかと言われそうだけど。
★二名良日
 2階のイスに座って中庭を眺め、パンフレットを読んではじめて二名良日の作品に気づく。そこも樹海だったのだ。一番樹海らしい展示かもしれない。
 チラシより引用
「野外活動家の二名良日は、大量の竹を前庭に運び込み、それで建てた縄文式の家屋に寝泊りしながら、竹のオブジェを増殖させ続けます。開館時間中はどなたでも自由に参加できますので、気軽に声をかけてみてください」
面白い、非常に面白い。美術館に住む!!増殖するオブジェ!!面白い。あれが家だとも気づいた。で、二名さんはどこ似るのかと思ったのだが、どうも今日はいないようで・・・。
 どうも、もう一枚のチラシによると、
◆「樹上小屋」へ行こう!◆
二名良日(ふたな・よしひ 1943年、愛媛生まれ)は本来は野外活動家です。彼が野外生活での必要に迫られ、あるいは遊びとして作り出すオブジェの数々は、時に異様なまでのスケール感をみせ、美術のフィールドからも注目されてきました。今回のイベントは、彼が近畿各地の森林にて製作中の「樹上小屋」(ツリーハウス)を作者とともに訪れ、一緒に増改築を楽しもうというものです。
とあって11月4日は淡路大磯アート山で活動中のようでした。
ちなみに11月18日は池田市立青少年野外活動センター。事前申し込みが必要だそうです。(ちょっと面白そう)
 外に下りてもう一度住居らしきものを覗いてみる。なにか、ビールが祭壇のようにして置かれている。何かを祭っているのか、それともビール自体を称えているのか。アサヒの発泡酒の缶の赤色が映える。これは絶対後者だろう。ビールありがとうてなかんじだろう。
 芦屋市立美術博物館に二名良日がいて野外活動が芸術に変わった。芸術に野外活動が侵食してきているともいえる。アーティストの仕事とは価値観を逆転させること。他の言葉では「とんち」ともいう。でも、二名良日はただそこで作っているだけかもしれない。それを、逆転させる位置にもってきた芦美こそすごいのかもしれない。なにしろ、小杉武久さんのパフォーマンスをした美術館ですからね。でもそれは、二名良日のバイタリティーがあって初めて成り立つはず。面白いパフォーマーをまた見つけた価値は大きい。また、しばらく暇がつぶせそう。

2001年10月15日月曜日

MINAMI WHEEL/DCPRG/大阪モノレール 2001/10/14

 昨日はDCPRGを見に大阪へMINAMIWHEELでした。
まさか会うと思っていなかったよしこさんに声をかけられかなり驚く。
で、DCPRGなんだけど前日にいけなかったのが悔やまれるところだけど、
東京のと感じが違うアレンジに満足。
フロアは、最初あれ?踊れないよという雰囲気でおもろかった。
最後の曲では結構踊っていたけど。
でも、もっと客を混乱させてもいいからキャッチ22の後半もして欲しかったかな。
キャッチ22後半の菊地さんの狂うコンダクターぶりは感動ものだから。
新しいCDJかったから試してみたかったのかなてくらいCDJ多用してました。
曲はキャッチ22の前半、PLAY MATE ATHANOI、サークルライン、
��EY JOEだった気がする。45分なのでゆったりした曲を除いてノンストップで
演奏しまくってました。
 そういえば貰ったパンフに山本精一さんもゲスト参加とあったんですけど、
出てなかったような気が。いや、見てたんですけど、きっとあれは山本精一さんでなく、
大友さんのはず。はずって2人とも同じ猫背類なのですが、いやきっと大友さんですよ。
 まあ、最初から45分しかないと分かっていたので、この内容は満足ですよ。
全曲は東京で見れてるしね。

 で、一発目で本日の目的は終了してしまって、どうしようかなと思っていて、
コレクターズをそのまま見ていたのだけど、2曲くらい見て合わないやと思い出る。
きっと、5年位前なら好きだったな。
 それで、タイムテーブル見てたんだけど全然知っているバンドがない(笑)
なので、よしこさん達が向かったクワトロへ移動。
��HE JERRY LEE PHANTOMがやっていて3曲くらい聞けたかな。
嫌いじゃないけど、モッシュエリアあたりにいないと後ろだとのり切れないので残念。
で、またBIGCATに戻って一人でぽつんとしていたら、あんためっちゃ一人でさみしそうや
とよしこさんが来てくれて(爆)また、合流。
大阪モノレールは私服刑事ていうDCPRGも1曲提供していたコンピで聞いたんですけど、
余り期待していませんでした。よしこさんは歌が下手らしいのでどれだけ下手か確認する
だけのために見てて。でも、ボーカルめちゃオモロイ。ダンスが変。何言っとるが分からん。
次インストの曲と言って歌ってるし。オモロかったので良しとしよう

2001年9月23日日曜日

イームズ展のイスのこと/イームズの映像のこと/ 法隆寺宝物館のことイスのこと仏のこと/谷中と赤瀬川原平の関係のこと/指揮官のいるバンド(DCPRG)のこと 2001/09/22

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★イームズ展のイスのこと
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 イスはそれほど興味はないんだ。好きではありますけど。初期のLCW
だったっけ、忘れたけど、なんか教室のイスのようだし、プラスチックの
チェアは駅のホームみたいだけれども、(それは、駅のホームや学校が魅
力的な空間なんだろうけど)それらとはちょっと上を行く魅力があります
よね。
 なんだろう、べたーとしているというか、無駄に座る部分が広いと言う
か、ダラーとしてる感じが好きですよね。あの、奈良美智の絵の犬のよう
な、ダラー系の感じが浮かんだんですけどね。
 イームズのプラスチックのイスって背もたれがクニャっと反れるんです
ね。いいですねえ。あ、そうだ、イームズ展ではイスに座れるんですよ!!
イスなのだから座れるのは当然ですけど。

★イームズの映像のこと
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 本当は映像を見に行ったといっても過言ではないんだ。イームズ的空間
をね。映像はその人の目線が伝わりやすいから好きだ。インタビューも好
き。なんでも知りたがりやの性格としては一番思考に近づけるし。
 当然、ビデオを買ってきたのだけれども、「デザインQ&A」と「ノー
トン記念講義[GOODS]」がないのだよね。会場で見なさいということ
か。見てきて良かったけど。「デザインQ&A」は一番最初の入ったとこ
ろで、「ノートン記念講義」は出口の間際で見れるのです。出口に近づく
と「デザインQ&A」のコメントが垂れ下がった紙が続きます。QとAを
見ながら出口へ近づきます。「Q:芸術の未来は?」映像も、展覧会も、
ここで終ります。
 ノートン記念講義は接写の魅力が分かるのです。イームズの映像と言え
ば接写とリズムだと思うんですよね。こぎみの良い音楽映像ならクラシッ
クでも踊れるものだと実感。踊らなかったですけど。
 あっと、ノートン記念講義でしたけど言葉の一部を引用するのが一番で
しょうか?会場ではこれだけがスライドの訳が置かれていました。


  紙束。夢に見たことがあるでしょう。じつに美しい。

  封を切った包みにも独特の魅力があります。隅が破けているようす、
  まるで誘っているようです。
  最初に一枚を取りだすときの、あの特別な感覚。なにかが変わるよう
  な、あの感覚――。                      

  箱入りのチョーク。チョークは箱に入って並んでいるときが一番すば
  らしい。
  

★法隆寺宝物館のことイスのこと仏のこと
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 法隆寺宝物館に何を見に行っているのと聞かれると、
 ?は摩耶夫人及び天人像でしょう。このポーズそうないですよ。レッツ
ダンシングてな感じで、しかも気合が入っていません。脇から釈迦が、
やあ!!て、やっているのも良いじゃないですか。
 ?は実はこの皮のイスなんですよね。これって置く位置も指定してあっ
て、少しへこんでるんでっすよね。良いいすだ。座れるので尚、良いイス
だ。座れるのは当然か。
 ?はあの展示ケースと第2室の配置かなあ。ま、これは感動して当然。
 あと、閲覧ルームの本の配置も好きなんだけどね。絶対あれは本の置く
位置と数も指定していると思う。入口もかっこいいよね。


※あと国立博物館と東洋館と平成館に寄って、(貧乏性なので全部見なけ
ればと思うんだよね。)芸術酔いする。何事も適量だろうね。

★谷中と赤瀬川原平の関係のこと
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 赤瀬川さんはネコだね。縁側の化け猫の雰囲気がします。昔はHRCと
かつけてかなり化けていたけど、今は縁側にいて時折驚かされるという感
じだろうかな。
 赤瀬川展のあるスカルザバスハウスは銭湯がギャラリーに化けたところ
で、今回は平面作品が並んでいました。作品は一部を除き売っていて、「
あいまいな海」シリーズ10点10,000,000円とかで何かやっぱ
り化かされている感じがしてね。そんなにするもんなんですね。
 ところで反芸術アンパンにあったイラストを見たときは、ちょっと嬉し
かったな。印刷じゃなくってボールペンの線がしっかり見えたからなあ。
こういうとき印刷は弱いなあとおもうな。
 谷中って猫、個展、墓ていう感じで面白い場所だなあ。(ちなみに、迷
って谷中一周してまいました。)猫がいるっていう人臭いところに、絵が
あって、それで石のオブジェ(墓)がいたるところに並んでるでしょ。棲
み分けしてそうで侵食しあってて。なかなかな場所だな。
 前回の赤瀬川さんの個展はこの銭湯画廊の煙突に巨大な猫のオブジェを
つけるものだったそうですね。写真があって見させてもらいました。
 いい。やはり赤瀬川さんは裏切らない。

★指揮官のいるバンド(DCPRG)のこと

 はまった時は1曲しか曲を聴いたことのないバンドでした。今年のの1
月くらいでしょうか。公式音源は1曲のみ、しかしそのバンドのための筋
書きが、ずらーと(紙なら何ページもだろうけど、HPだから何だ?)か
かれているバンドでした。
 ポリリズム、ダンスとジャズの融合みたいなフレーズのバンドでしたね。
��OVOと良く比較されます。7月にシングル、8月にアルバムを聞いて
��月にライブを聞いたことになります。
 で、特にキャッチ22が新鮮でしたね。
 指揮官(コンダクター)がいて、指揮のないところでは各自が思い思い
にグルーヴを出していて、指揮官が狂っていててい言う感じですね。
 各々がグルーヴを出していると言うところはROVOにも共通してるん
だけど指揮官がいるというのは圧倒的に特徴的ですね。ROVOはそれぞ
れの精鋭部隊の音のどれを中心に聞くかはそのときのこっちの気分による
んだけど、DCPRGは違うんですよね。狂った指揮官の元に集約された
音を聞く感じがしたんですよ。実際見て。音に中心はないけど、この音を
聞いて次にこの音を聞いてというのは指揮官の手の内にあるかんじかな。

2001年8月8日水曜日

天幕渋さ祭り/ROVO 2001/08/07

��001年8月7日 天幕渋さ祭り

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天幕のすきま風が気持ちよくて、
フリーライブも悪くなくて、
おじいさんも女の子も踊っていて、
地面に干草が敷いてあって、
寝っころがって、
気持ちが良くって
フリーマーケットもあって、
みんなが作ってる感じで、
カレーライスが辛くって、
ビールが美味くって、
ビールが美味くって、
西部講堂が好きでして、
スラップハッピーと書いた落書きが懐かしくって
待ち時間もフリージャズみたいな演奏で楽しませてくれて、
天幕とROVOは良く合うなーと思って、
バラバラから一点に集中していく感じがかっこよくって、
天幕とROVOは良く合うなーと思って、
気持ちが良くって
気が合う人たちだけが来ているような気がして、
みんな満足そうで、
また来たい。

2001年4月23日月曜日

お好み焼き、造幣局の桜の通りぬけ、フィッシュマンズ映像キャンプ2001 記憶の増大 2001/04/22

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造幣局とおりぬけよしこさんとすぅさんと撮影彩さん.jpg
 今日はフィッシュマンズ映像キャンプ2001だったので大阪へいってきました。3月末のFOXのときは車で行ったのですが、今日はスタートが6時だったので、ロングシーズンとかやっても3時間くらいで終わるだろうと思って電車にしました。
 11時くらいに難波について、タワーレコードによってバウンスをと思ったんですがバウンスは25日発行だったのでなかった(ガーン)。でも、まあせっかく来たんで山本精一さんのNOA2を買いました。きっと地元だと、またお取り寄せできませんといわれるのが落ちだろうと思ったので...。

 それから、ビレッジヴァンガードによってエリック君ないかなあと思ったのですが見当たりませんでした。ビレッジヴァンガードは楽しいですね。見てるだけで面白いです。で、見てるうちに藤森照信さんの本がムクムクと欲しくなって、でも見当たらなくって、そうだこの前行った林丈二展のしているINAXミュージアムに行けばと思って行ったんですが残念ながらなかったです。林さんの講演は2日前だったんですよね、聞きたかったなあ。

 それで、とりあえず梅田に行けば古本屋も多いし藤森さんの本もあるかも分からないし、今日待ち合わせするYさん(東京のYさんではありません)が前日にくれたメールも梅田がなんとかかんとかと書いてあったのでとりあえず梅田に行こうと思いました。
 基本的に歩きながら次どうしようと考えるたちなんですよね。だから駅の料金表の地名見て行き先が浮かんだりします。四ツ橋駅で電車の行き先見たら西梅田とあったので、確かあの辺にビルの中を高速道路がぶち抜いているというとんでもない建物があったなあて思ってたら行きたくなっちゃって行っちゃいました。
 まだ待ち合わせ時間になってなかったし、一人だったのでこんなしょうもないものこういう時でしか見られないよねと思って...。それでも結構歩きましたね。その物は見た感じは21エモンの世界みたいでカッコイイんですよ。漫画の未来みたいです。これは、高速があってそこにビルを建てたんですかね。なんでそこに建てなきゃなんないんだ(笑)。中はどうなってるのかなと思って、どうも入れそうなビルだったので入ってみたんですがどうも中から高速は見れないようだったのですぐに降りてきました、残念。

 んで、とりあえず12時半に大阪へ来れますかと昨日のメールにありましたので、地下鉄梅田駅の方へ向かおうと思ったんですが、梅田ってわかりにくいですよねえ。迷いました。
 電話で「ボーダーの格好してますので」と言ったらYさんに「ボーダー?」(右上がりの発音)「ああ、シマシマね」と言われてしまいました。きっとスノーボーダーでも頭に浮かんだんでしょう。Yさんは「私はタータンチェックの服を着てるからタータンチェックを探してください」と言われたんですが、タータンチェックの意味がよくわからなかったので、背の高い写真で見た目の細めの人を探していました。言われた行き先に行ったら女のコ3人組(1人背が高い)がいたので恐らくこの人たちだろう(全員会うのが始めてでした)と思ったのですが違ってたら恥ずかしいので一応携帯をかけて反応を確かめてから話し掛けました。したら「試してみたやろー」て言われてしまい...はい、試しました。

 そこにいたのは、Yさんと東京からUSJとフィッシュマンズ目当てで来ていたSさん、あと全然どんな人だか知らなかったAさんの3人です。Yさんは僕がHP作ったときに最初に書きこんでくれたんですよね。もう、ありがたくって。Yさんのことは大阪のSさんやTさんなどの人づてにしか知らなくって、もし大阪行ったら「大阪ボス」に会いたいですて言ったら、今回誘ってくれて。SさんとAさん大阪ボスのこと言ったら妙に受けてAさん今度からYさんのこと「ボス」って呼びますって(笑)。
 Sさんは12月に東京に行った時に見たことがあったんです。東京でTさんが「Sさんですよね」て言ったときに、えらく驚いて照れてたのが印象にあって記憶に残っていたんですが、顔は忘れていました(笑)。何しろあの時は全員会うのが始めてで、Sさんとも話してなかったし。(いいわけ)。あのーその行ってたチャットに現れる人は一文字のハンドルが多いなあということで記憶にあったんです。
 Aさんはフィッシュマンズ繋がりで会ったわけで全く始めてでした。なんか顔つきや性格が大学の時の友達のYにすこし似ていたなあ。女っぽいYと言ったらやつ(Y)に怒られるかな?魅力的な子です。ああ、鳥取砂丘に行ったというのもYとそっくりです(笑)

 で、そのひょんなことで集まった4人でYさんが東京から人がくると連れて行くと言う強烈なお好み焼き屋に。入るなりそこ邪魔やからみたいなことを言われ、いきなり仕切られる。3人おばちゃんがいたんだけど、3人とも性格キツい。1階にいたのが一番きつそうだったけどYさんによると一階の以外は見たことがないと言っていたので、人が変わったのか?性格きつくないと勤まらない?2階で待ってたんだけど、帰る人が帰り際ぼそっと、「俺追加頼んで断られたん始めてや」てなこと言ってました。Aさんがお好みの皿もらいに行って「いちおう4枚」って言ったら、「いちおうって何やねん。いるのかいらんのか!」て言われるし。注文の際にお好みの種類でブタ焼き2つに、イカ焼き1つ、タコ焼き1つて言ったらキッと嫌な顔されて。きっと僕の頼んだタコ焼き(お好み焼です)が悪かったんですかねえ。もう、おばちゃんの動き1つ1つが興味深くて、Aちゃんなんかおばちゃんが動くごとに目をきょろきょろさせて注目してました。おばちゃんが水を入れに来てくれたんで、うわー水は入れてくれるんだと妙な関心をしてしまいました。

 そのあと、造幣局の桜の通り抜けへ。桜がまだあるんかいなと思ってたんですが、あるのはSさんの言うところの桜餅みたいな桜で。思ったより咲いていました。通り抜けではボスのチェキやAさんのカメラで人目気にせず写真とってました。チェキって色が綺麗ですよね。欲しくなりました。チェキ写真は心霊のような視線のあやしい人がよく写っていていて笑いました。

その後は心斎橋へ向かい、チョコレート専門店へ。どうもYさんと言えばチョコレートだそうで、チョコ好きは有名なんだそうです。で、みんな同じパフェを注文。

そして、やっとフィッシュマンズへ。ビックキャットは始めてだったんですが、あーあの建物の中にあったんですね。ビックキャットではAさんの兄らしい人と待ち合わせ。Tシャツが売ってて白とオリーブとストーンがあってストーンを買ったら先に他の人がこんな中途半端な色いらないよねーと言ってた色だったらしく、ウォーそれ買っちゃったてな感じになってしまいました。僕はまだフィッシュマンズのオレンジを買っていないんですが、買っていないって言ったらYさんとSさん両方から買わなきゃて言われてしまいました。ほんとに良いアルバムみたいですね明日買いに行こうと思います。映像キャンプは男たちの別れの音源が多くって聞いたことある音源が流れるてて、もちろんアルバムで聞くより良い音してるんだけど、ライブなのに聞いたことある音が流れてくるのは変な感じです。でも、知らない曲や聴いたことのない音源が3分の1くらいあって、それは本当にライブって言う感じがして気持ち良かったです。聞いててフィッシュマンズやっぱりリアルタイムで聞きたかったなあと言う気持ちと、まあこの時期に知ったのも必然だから仕方がないていう気持ちが交錯してました。毎回微妙でも違う音が流れるのがライブだし、僕は始めてだから新しい感覚で聞けたけど、過去にこの音に触れた人はいったいどうなんだろう。フィッシュマンズの映像キャンプは基本的に過去の映像を流しててロングシーズンの一部分で残ったメンバーの欣ちゃんのドラムソロがあるていう構成だったんですが、欣ちゃんのソロパートになったら映像を映していた幕が透けて、後ろの欣ちゃんが映し出されてました。なんかねえ、幕で顔がよく見えないんですよ。そして、素敵なんですがフィッシュマンズの曲の雰囲気もあるんですが、なんか映像の世界に残された一人が送られてライブをやっている感じがしてもの悲しいかんじがしましたね。もちろん、映像キャンプの曲の一音一音が心地よくって気持ち良かったですが...。あーそうだ、朝から結構歩いていて足が棒になっていました。映像は野音の暗闇のビルの映像が非常に欲って、ああ野音に行きたいて思いましたよ。でも、ギリギリでフィッシュマンズに間に合った感じがして来て良かったです。

フィッシュマンズは8時30分くらいに終わり、地下鉄の心斎橋駅で皆さんとは方向が逆だったのでお別れして帰ってきました。電車の中では爆睡でした。いやー楽しかった。

2001年3月31日土曜日

THE FOX ライブ

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げんとうきのしゃべりはちょっとテントが入っていた。
ぱぱぼっくすは「わん・に・さん・し」という掛け声が気になった。
きのっぴは上をずっと見てるんですよね。
パーカッションの人は赤犬と言う人なんでしょうか。小道具が多かった

以上感想。


ていうかFOX良いですよね。心地よいです。
低音の強いFOXも良い。

FOX Tシャツはサイズが合わず買えなかった。
黒がいいですよね。

ファンダンゴのスタッフは良い人で、箱も良い感じでした。

帰り際、駅に向けて歩いていくきのっぴを目撃。
思わず、さちえさんに即メール。

12月以来でさちえさんに会う。
ねぎ焼きの美味い店は混んでて入れず。
電話で場所聞きながら歩いていたら、
気づいたらほんとに目の前にいて、
頭の天辺と携帯電話に最初に目が行ったのには笑えた。
むちゃ目の前じゃん。

さちえさんに鉄拳待ち受け画面を見せてもらう。

林丈二的考現学「屁と富士山」

林丈二展
INAXギャラリー(大阪市新町1-7-1)
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林丈二さんの調査?内容

切符のパンチ屑調査
プラットホームの白い線
アイスキャンディーの当りくじ
きつねうどん・そばの油揚げ
英字ビスケットはどれがいくつ入っているか
パチンコ玉の模様
理想的なコーヒーサービスを求めて
路上探偵事務所
化粧石
狛犬の尾の調査
水々流転
フェイスハンティング
石文
ミニ鳥居
一日で5県を歩く
面白地名散歩
車窓からの牛
ホテルの部屋調査
靴底の小石
毎日出す手描き絵葉書
放屁採集

��月20日は林さんの講演があるそうです。建築関係の本がここ色々売ってるんですね。「絶対面白いから来てくださいよー」とそこのお姉さんに言われた。「えー遠いからなあ」と言ったら「ほんと面白いんですよ。路上観察もやるから来て下さいね」て。良い感じのお姉さんでした。行くときは電話かFAXで申し込むそうです。(電話06-6539-3518)行く方いればどんなだったか教えてください。きっと絶対面白いはずです。

2001年1月19日金曜日

「音楽の実験」と赤瀬川と60年代回顧展(名古屋) 2001/01/19

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今日は60年代の日と決め込み行ってきましたよ。名古屋に。

■黒川紀章回顧展

 これは名古屋市美術館でやってて。赤瀬川さん目当だったのをついでに見たわけです。

 黒川さんの建築は何かアメーバ−ぽいんですよね。
 面白いけど、住めないね。それと、最近のは恐竜の博物館のデザインが卵なんて安直すぎるんじゃないんですか。それと建築って、模型で見てもね。行ってみないと。その点、上野の法隆寺宝物館はすごかったなとつくづく思うわけです。ここの名古屋市美術館も黒川さんのらしいけど、展示内容を次々変える美術館は建築家の意図と合わなくなるのかなあと思ったり。つくづく、谷口吉生の法隆寺宝物館はすごいなあと思ったりしましたね。

■赤瀬川原平の青春時代展

 とんちの神様の作品展を見に行きましたよ。そういや、黒川さんのを見てたとき、女の子3人組がいて、ちょうど見るペースが似たようなものだったので、追いついたり追い越したりでして。明らかに黒川目当って感じで、赤瀬川展の方もぼくのちょっと後から入ってきてましたが、なにこれ、て顔してて面白かったですね。巨大千円札やら、梱包した椅子やら机やら、ガラクタのオブジェ見せられても普通の人はハァ?ですよね。当時の迫力は千円札の色のようにあせてはいたけど、あの女の子の様子を見れただけでも、ハイレッドセンター側からミキサー計画を体感できたような気がしましたね。他の展示はスルスルとすり抜けていくのに、赤瀬川だけ念入りに見ているぼくをどう思ったんでしょうね。
 千円札で梱包されたかなづちとかもあったんですが、作品名が押収品千円札梱包作品(かばん)とかなってて面白い。作品名が裁判を経て変わっているんですね。
 でも、「ヴァギナのシーツ」からは硫酸が落ちてないし、梱包作品扇風機は動いていないようだったし、60年代で止まっている感じがするのは寂しかったな。硫酸落とせばいいのに。ハイレッドセンター展にして紐の作品とか黒川の作品にグルグル巻きにしたいなとか思ったりしてました。。


■そのあとは、タワーレコードとかによって、CDを物色
  THE FOX
  千葉レーダ
  オーディポップ
  トランソニックのストレンジガーデンのベスト
  BS2000
を購入。次回に持ち越しはテント、ケージ、ビョ―ク、トランソニックの中原正也のと砂原のプロデュースのやつ。ラブサイケデリコはレンタルで済ますことに決めた。

 さて、タワーレコードで買ったFOXですが、スペースシャワーTVのトリビュート盤であったのが良くって買ったんです。今日のコンサートの音楽とは反対側にありますがユルユルでいい感じです。ユルユルいいですよね。ぼくとしては音楽的に同じ傾向ばかり聞いてると疲れてくるので、バランスをとってるところがあります。
 千葉レーダとオーディポップは去年の忘年会とライブの思い出としてという意味合いが強いですね。千葉レーダは予想通りだったんですが、オーディポップは、あれ?て思いましたね。ライブのほうが良かったなあて思えて。まあ、それなら最近のオーディポップは調子が良いと言うことなんで、まあ、OKですけどね。
 トランソニックは最近ポリスターに移ったみたいですが、移籍を契機にアーティスト別のベストを作ったみたいですね。どれも欲しかったですがとりあえず1枚。
 ところで、TMVGのCD試聴したんですが、最初がフジタブレンダーなんですね。ピチカートがあったりわりとメジャーな内容で。ありですか、これ。
��S2000は気になってたんで。ちょっと緩めでいいかんじです。


■パルコブックセンター/非ユークリッド写真連盟/フォトモ/有元伸也

 パルコブックセンターに移って、カーサやらユルユル見て歩く。非ユークリッド写真連盟の本を見つけて欲しいとは思うがお金がないので立ち読みで済ます。非ユークリッドの感覚はよく分かるんですよ。最近、写真とかにも少し興味が出てきてるんですが、感覚としてカメラ好きでも写真好きでもなくって、被写体が好きなんです。それと、壊して作る感覚は好きでして。これも、赤瀬川のトマソンの思想的な流れを汲んでて、今日はアンパンの日だなあと実感します。

 有元伸也の写真集も探すんですが見つかりませんでした。有ちゃんに対する書評はあったんですがね。それで、絵夢ちゃんの写真の事とか考えたりしてました。


 立川談志の本を立ち読み。CD買いすぎたので次回に持ち越し。


■「アメリカンドリームの世紀展」

 愛知県芸術文化センター、大ホールは何をやってたんですかね。何かハイソな感じな人が集まってました。我々の集会アンチアメリカンドリームの音楽は、地下1階小ホールです。いい場所でやってくれます。その前に10階でアメリカンドリームの企画展がやっていたのでついでに見てきます。60年代のアメリカの姿なんですが、なんかうそっぽいと言うか、ある一方の臨界点だなあて思ったりしましたよ。この世界は好きなんですが、なんていうかアメリカの宗教音楽のジャケットて怖いくらいの幸福な笑顔が写ってるじゃないですか。そんな感じがした。


■「特集公演:音楽の実験−アメリカと日本」

 で、その後小ホールに行ったら見たことあるひげのお爺さんが入り口で話をしています。刀根さんみたいでした。客層はとことんバラバラでしたね。EYEちゃんファンの危なそうなお兄さんから、怪しそうなおじさんから、若い芸大風の人に、隣の女の子はセーラー服でしたよ。入ったときから中にはツーと言う信号音があって、でも気持ちいいです。会場はグッドマンよりひとまわり大きいくらいですかね。後ろのほうは座席で前のほうは座布団です。
 最初は刀根康尚さんです。これは解説を見ると光を音に変える装置を使って演奏するみたいですね。で、光はスライドを使って拾うんだけど、スライドの映像の内容は漢字を分解した象形文字の元になった映像をイメージで流して、流す順番は漢詩や万葉集の言葉の通りに流して音楽に変換するってやつです。
 この日のコンサートの音をMDに拾ったんですけど、こういうのって、目撃することに意味があって、音だけ聞いてもあんまり意味がないんだよね。だって、MDで録音したんですけどぼくがMD触って出した騒音と楽曲の違いが分からないですからね。
 これらって、芸術と言う枠でとらえなかったら、ただのキチガイですもんね。この騒音を真剣に聞くぼくらもどうかしてて楽しいです。
 次の高橋悠治さんのは、演奏中に起きた自身の演奏ミスや、会場の音によって次の演奏が決定される作品。あのヤンさんのライブでやってたやつはその応用なんでしょうね。
 次が高橋悠治さんと小杉武久さんでしたが、これが一番曲っぽく聞こえましたね。グラフ理論をもとに、「7本の橋がある。全ての橋を一度、そして1度だけ渡って散歩できるか」と言う問題から作られているそうです。小杉さんのものすごい突き詰めたような表情と急に打楽器を叩く姿がすごかったですね。
ここで、楽器?類のセットのため15分休憩となってました。その後の舞台はこんなかんじ。
 次の和泉希洋志さんと小杉さんのCatch Wave68が一番かっこよかったです。原理から言うとラジオテルミンのやり方ですね。ラジオに高周波発信機を近づけると電波の干渉現象によってビート音が発生する。んで、高周波発信機をターンテーブルにつけて近づけたり回転させたりして刻んでみたりして音を発生させる。自転車にも高周波発信機をつけて回転させたりブレーキをかけたりして演奏する。光を音変換させる装置を使って、扇風機に光を当ててました。もう、これは聞くと言うより、目撃すると言ったほうが正しいですよね。もう、小杉さんかっこいいです。演奏中一度も笑いませんでしたね。思いつめた数学教授てかんじでした。
 刀根さんはもう演奏が終わったので、一緒に小杉さんのパフォーマンスを見てましたね。
 今回の演奏者、和泉希洋志さんとEYEちゃんは若かったけど、あとはみんなおじいちゃんでしたね。アンデパンダンの関係者だったり、グループ音楽の人ですもんね。小杉さん以外はあまり記憶になかったんですがみんなすごい人だったんですね。あとで、東京ミキサー計画を読み直して、グループ音楽とハイレッドセンターが合体してハイグループとなったのかとか。国立敗戦記念晩餐会の紐ぐるぐる巻きの演奏の小杉がこうなったのかとか、等高線の高さをもとに、倒したピアノに消しゴムを落とす音楽を演奏した刀根が昨日のひげのお爺さんかと帰ってきてから思いましたね。
 次に、EYEちゃんのパフォーマンスです。シンセサイザージャケットていう。胸部に電子音の発振回路を組み込んだジャケットを着込んで、胸部のツマミを使って音を変化させて演奏してました。この日のEYEちゃんて小杉先生のもとでパフォーマンスする生徒て感じでしたよ。

 次の曲も小杉さんと、EYEちゃんと和泉さんでのでしたが、まさに小杉先生とその生徒による演奏みたいな感じでしたね。小杉さんの発振装置は3倍くらいありましたよ。なんか、空中にバケツやらドラム缶やらパチンコ台みたいな変なオブジャや、黒いスピーカーみたいなものやら、独楽みたいなものがつるされてて、それに発信機がつけられてて、共鳴した音をマイクで拾って会場八方向にあるマイクで拾って流すってもんでしたよ。そして、表情変えない小杉さんが一度音量を出しすぎたのか、慌てたような表情をしたのは見てラッキーと思いましたね。あの小杉さんが慌てたよーてな感じで。

 とにかく演奏的にも生きた小杉さんを見れたのは収穫でしたよ。