2009年2月28日土曜日

アバンギャルドと読書の週

先週の木曜日金曜日の話。研修で滋賀に。夜に時間ができたので門限の23時まで京都へ繰り出す。泊まったところからは山科で乗り換えて30分くらい。
 8時頃京阪3条着。アバンギルドへ向かう。いわゆる風俗、飲屋街の雑居ビルのエレベータを上がるといかがわしいドアがあって、そこを入るとライブハウス。まあこういった系統の音楽にはありがちなドヤ街のライブハウスていう感じ。
 中に入るとお客は30人ほど。外国人が多い。多分メンバーなんやろなあと思う。
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イベントはこういう内容。

パララックスレコードの超ノイズイベントです。ノルウェイのPUMAのジャパンツアーですが、東京ではMERZBOWやジムオルークとやるみたいですね。ノイズファン必見です!

「LOUPE vol.11」
2009/02/05(Thu) @木屋町URBANGUILD
OPEN/START 19:00/19:30
ADV/DOOR 1300yen/1500yen(チャージ+650yen)
LIVE)
PUMA(from ノルウェイ)+LAsse Marhaug
DAS CAPITAL PANUSHMENT
HOSOME
a snore
TIM OLIVE+KATSURA MOURI
DJ)
DJ Jet Vel
DJ Sseeaann Rrooee

北欧のオススメ・パワフル、フリー系バンドのPUMA +ジャズカマーの片割れLASSE MARHAUGとのセッション、ウルトラビデのヒデ+ジェフ・ベルのバンDASCAPITALPANUSHMENT、大阪で活躍するバンドHOSOME、ベーシストTim Oliveとバスラッチの毛利桂のセッション、京都のa snore、そのほかDJさんと、盛りだくさんの内容です。

あーパララックスレコードのイベントやったんや。今気づいた。
遅れて入ったのでPUMA(from ノルウェイ)+LAsse Marhaugとhosomeは見れたんだと思う。DJ Sseeaann Rrooeeもみたのかな。

 あともう一人は誰か分からない。入ったときには北欧系の女性が一人でアカペラで低音のノイズを発声していてえらいところへ入ってしまったと本気で思う。
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 ライブの間のDJもノイズ中心だけどこちらはまだ聞きやすかったかな。Otomo Yoshihide's New Jazz Quintet + Tatsuya OeのDouble Densityとかかかっていた。
hosomeはマイスペースの感じよりもっとノイズっぽい爆音バンドという感じだけど、ところどころポップさが見える感じでした。
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PUMA(from ノルウェイ)+LAsse Marhaugはノイズっぽいノイズ。音楽のメソッドを避けるように、ノイズとはこんな感じの音というのを各メンバーがそれぞれ奏でるような。ノイズという点を追求したようなノイズらしいノイズ。

というわけで研修で疲れた脳をノイズが癒してくれたわけで。
翌日パララックスレコードへも行ってみる。
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ほとんど知らない見たことのない一癖も二癖もありそうなCDばかりで楽しい。というわけで購入したCDはこの3枚

Masayuki Takayanagi New Direction for the Art のComplete La Grima 幻野祭でのライブ盤
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異才:高柳昌行(1932年東京・芝生まれ、1991年死去)率いる結成後間もないニュー・ディレクション・フォー・ジ・アート=森剣治&山崎弘との3人体制による、1971年8月14日、三里塚で催された「幻野祭」におけるライヴ録音=「La Grima(涙)」の演奏は、従来その冒頭のわずか約6分間のみがオムニバス盤「幻野」(URC GNS-1001)(2004年にCD化)に収められていたが、本盤は、カット部分をフルに復元した総尺41分余となる初の完全版。爆発的攻撃性と熱い激情を併せ持った、ノイジー&フリーキーな完全燃焼のフリー・アクション敢闘がイキイキと軒昂に、不屈に展開される痛快エキサイティング編である。混沌とした中にもキレのいい弾むような波状グルーヴ感がしっかりと表された、3者のテンションのシンクロ具合も見事な覇気凛々の体当たり突撃っぽい驀進疾走が続き、そのサウンドは、全力を絞りきるような凄まじい迫真力~アグレッシヴさに貫かれながらも、同時に軽快で溌剌とした、全く無尽なパワーの泉の如き豊穣さやポジティヴさ(楽しげムード)をも多々感じさせ、一時も飽きさせず旨味も充分。熱血スピリチュアリティ全開で猛々しく大暴れを決め込むsaxや、トーンに様々な変化をつけながら情け容赦ない切り裂きアクション攻勢に怪しく興じるような(ちょっと悪魔的な)g、の迷いなき燃え盛り様が壮絶圧巻にしてスカッと爽やかな後味を残す、文句なしのカタルシス作品。

高柳昌行(guitar)
森剣治(sax)
山崎弘(percussion





混沌としたそれでも聞き入ってしまう演奏と客のすさまじいブーイングがかえって爽快。71年のヤジが聞けるのも貴重だと思う。
もう一枚もMasayuki Takayanagi New Direction Unitの侵食。これもギターをギターとして弾いていない。幻野祭のほうのCDの方が良かったです。

そしてもう一枚はまったく違うジャンルでTHE ABBASI BROTHERS :のSomething Like Nostalgia


というアルバム


 2008-09-25


ため息が出るほど美!!
YousufとAmmanの兄弟によるThe Abbasi Brothersのデビュー・アルバム。
ギターやピアノによる美メロディーライン、美アンビエントやエレクトロニクス、心地良いビート、時折入るフィールド等をバランス良く見事にミックスしてます。
シューゲイズ+トイトロニックな感じで、うっとり美しく聴かせてくれます。
Manualやシューゲイズ、A Lilyファンまでオススメ。

このポップに惹かれて買ったけどこちらも良い。心地よい感じで何度も聞ける。フリージャズやノイズで頭が疲れたらこちらで癒される感じ。
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さて、せっかく京都まで来たのでもう一軒。shin-biもよりたいなーと。
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というか、帰りの電車で読むための本が欲しかった。なんか今日はshin-biで山本精一さんのライブがあるみたいで、見たいなー見れないなあと思いながら本を探す。そんなことを思っていたので手に取った本も山本精一さんの「ゆん」
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 これが結構面白かった。
 ボリューム的には電車で暇つぶしに読むにはちょうどいい感じのエッセー。
 読んでるうちに書いていることが本当かうそなのか分からなくなる。書いている内容が嘘かホントか、ホントだったら大阪は変な町だわと思いながらも、10時間の大サイケ祭りとかやってそうだし(確かやったはず)。
 かといって100円玉を拾おうとして雷が100円玉に落ちて奇跡的に助かった人の話なんて嘘っぽいし、雷に打たれたあと小人が見えるようになったって・・・それってサイケの人とかが好んで吸うと言われるあのブツの影響じゃあなんて思ったり。
 本人は最近うそつき呼ばわりされているとかで、そんなこんなで嘘かホントか分からず読んでいたんだけど、ピラミッドやスフィンクスや兵馬俑凱旋門や天安門広場やらがある太陽公園でのライブのことが書いてあって、そんな兵馬俑なんてあるはずないよ。そんなところでライブなんてと思いながらもインターネットで検索したら本当に兵馬俑でライブしていたのには驚いた。


兵馬の皆さん越しのステージというのもおもしろいけれど、やっぱりステージとの間に溝を感じてしまいました。OVe-NaXxさんというDJの人なんか悲惨でしたよ。ダンスフロアを埋め尽くす動かぬ兵馬に向かってDJしてるみたいで