2008年3月24日月曜日

菊地成孔ダブセクステット@名古屋ブルーノート

 菊地成孔ダブセクステットを見に名古屋ブルーノートへ。
 菊地成孔クインテッドを見に大阪ブルーノート(今のビルボード)へ行ったことはあるけど、名古屋は初めて。栄のビルを地下へ階段を進んでいくと、数人が階段で待っている。オープンの数分前だったので多くは中の待合でずらっと並んだイスに座って待っている。奥にはクロークがあってその横がバーカウンター。色調はブルーノートだから大阪と同じだけど、ちょっとしたホテルのよう。
 会場は横に広いというイメージのあった大阪とは違って、奥も横も少し広い感じ。ご飯を食べておしゃべりをしているともうあっという間に開演に。
 菊地成孔クインテッドの時は後ろにいてダブ処理を施していたパードン木村さんは今度はステージに上がり、ライブエレクトロニクス奏者としてアナログシンセやKAOSS PADでけっこう激しく音を変えていく。
 KAOSS PADを使うのはパードンさんだけかと思ったら、ピアノの坪口さんまで。クインテッドの時はピアノだけだったけど今回はなんども音をサンプリングしてKAOSS PADでグニグニと加工して。やっぱりあの人は面白い。
 それにしても惹かれたのはトランペットの類家さん。あれだけ攻撃的で迫力のある演奏は見ていて楽しい。いい演奏をする人は構えも素晴らしい。
 今回アンコール以外は糖度の少ない感じで、1曲目から『スーザン・ソンタグ』で、突っ走るような演奏にあっという間に70分が経っていた。
 本当はアンコール込みで70分までしかやったらいけなかったんだそうだけど、アンコールまでに70分が過ぎ、急いでメンバー紹介しますといつもの早口がより早口に。じゃあ最後俺と類家と坪口で2パートづつやっておしまいということでとさっと演奏してさっと終わる。
 アンコールが非常に甘く感じたのは、アンコール以外の演奏がドライでビターだったからか。
 クインテッドがバンドのバランスに配慮した感じだとしたら、セクステッドはドルフィーをトランペットとサックスとライブエレクトロニクスをかけたピアノで強めた感じで、ある意味菊地さんのやりたいことを炸裂させた結果のようだと思った。