2006年3月23日木曜日

飄然と

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この前の日曜日に本屋でまた1冊本を買った。本当は読んでいる暇がないのだけど忙しいと読みたくなる。何にしようかと何も考えず探していたけど、町田康の「東京飄然」の帯びの「旅に出たくなった。なぜか。理由などない。風に誘われ花に誘われ、一壷を携え飄然と歩いてみたくなったのだ。」と言うのを見て惹かれた。そういえば、さなえさんが、風に誘われたいと書いていた本だ。そういえば、この読書欲は同じ町田康の「告白」を読んで起きたものだ。
 僕も桜も咲いてきたし飄然と歩いてみたい。(本当は行けないけど)
 どこへ行く。それを考えずに歩くのが飄然だろうが。でもそれを考えるのが楽しい。
 近所なら家の近くの丘かなあ。旅じゃないだろうがと言われそうだ。近所なので恥ずかしいけど花粉のなくなるころに海の見える丘で寝転がるのは気持ちがいいはずだ。
 もう少しちょっと遠くへ。そうでないと旅じゃないし。
 もう少し遠くなら高校のときにマラソンで走った山の頂きから見る風景もいいかなあ。片道20分ほどのマラソンコースの折り返しで、べつに何もないのだけど、丘の上の景色もすごいと言うこともないのだけど、頂上で少し休憩と言うときに見える非常に日常的な街の風景が好きだった。
 でもこれも旅じゃないなあ。やはり旅なら東京・京都・大阪と言うところだけど、短期間で行くには東京はバタバタしすぎて飄然というにはちょっと違うなあ。中目黒沿いの桜を見てあるいてみたいけど。
 京都も大阪も良いけどどうしても目標を定めて歩いてしまう。最近そういう旅が多かったなあ。
 あー、奈良もいいなあ。新薬師寺とかもしばらく行ってないし。寺を見てから次の寺を考えるのも良いかもしれない。
 本当は飄然というのは目的地もどこへ行こうもないのだろうけど、もうしばらく出かけることが出来ないので飄然と旅を想像して過ごそうと思う、「東京飄然」を一壷の肴にして。

2006年3月14日火曜日

なるほど君と町田康告白

逆転裁判
逆転裁判
告白
告白

最近、DVDを借りて新作の映画を色々見たけど、どれもいまいち。

映画より面白いのは逆転裁判で、これDSのソフトです。
というよりゲームボーイアドバンスから移植されたんだけど。裁判でうその証言をつくと言うゲームだけど、推理が面白いと言うより無駄話やら無駄な突込みやら、トノサマンやら個性的なキャラが多くってやっていくうちに連続物のようにはまっていく。
て、いま逆転裁判2をやっています。

で、今日から読み始めたのが町田康「告白」。町田康が時代物のような河内十人斬りを題材に取り上げてるのにはびっくりしたが、百姓の姿をした現代小説だ。
昔も今とそれほど変わっていないんじゃないかと思える内容。
内向的で思慮深いけども言葉に出来ない不器用な子が鬱屈と反抗を抱く中で望んでもいない犯罪を次々犯していった過程を書いたと書けば確かに町田康の小説っぽいともいえるかな。
といっても町田康の小説をそんなに読んだわけではないので詳しくはないのだけども。
題材の中身は知らなかったので結構面白くって三分の一くらい読む。