2004年7月19日月曜日

sunnyday Sunday

sunnyday Sundayのような先々週のことを少し。

��鳩居堂に行って絵葉書を購入。
あそこの絵葉書の緑と赤の色使いがすきなのだ。
特に緑の色が好き。

��銀閣寺までは出町柳から自転車で。3時前だったのでレンタル料を500円にしてもらった。
自転車を借りて右へ行こうか左へ行こうか悩む。
左ならヴォイスギャラリーと京都御所かな。でも、御所が見れないなら仕方がない。右なら進々堂まではいったことはある。その先は分かんないけど、昔チワさんが言っていた一休庵?が見つかればラッキーでしょう。
だから右へ行く。sunnyday Sundayの気分だと自転車も涼しく感じる。歩きよりは涼しいからね。

��日曜日に行ったgrafで帰りの電車で読もうと本を2冊。美術手帳は赤瀬川原平の特集。
「やはり、作ることより見ることのほうが面白いのだ。目の前に思いもよらぬものが現れて、頭が拡大する面白さ」に納得。良く楽器とかやらないのとか言われるけど、今は聞くほうが面白い。頭が拡大する音があるうちは。

2004年7月18日日曜日

田名網敬一『Ascension Furniture: 昇天する家具』展 2004/07/18

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短い時間を使いgrafへいってきた。ここは木を削るにおいがするので好きだ。
何がやっているかというと田名網敬一『Ascension Furniture: 昇天する家具』展
京都へ行く折に調べてみるとギャラリーアンフェノールやらキリンプラザやら同時多発的に田名網敬一展が起きているの。
突っ走った世界。
なぜ、grafにいったのかは平面の作家の世界を家具にしているのが面白そうだったから。

今の流れの180度違う流れの家具にわくわくした。
シンプルに向かいがちな周りの流れを打ち壊すような家具が楽しかった。
超サイケ空間が中ノ島にできているのが楽しいかな。
Kiiiiiiiも来てたのねえ。見たかった。

ラジオも聞いてみてね。

菊地成孔クインテットwithUA 2004/07/17

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 ジャズからanodeへ向かう途中というか、拡散へ向かいそうな方向を1本の紐でつなぎとめているというか、ONJQはそんな感じだった。
 それに比べて菊地成孔クインテットは、ベクトルとしては逆の方向へ向いていると思います。中心へ中心へ向かう感じと言うか。いかにシンプルに、それを50年代のデュークエリントンオーケストラの頃のようにジャズで心を躍らせれるかというような目的のような音でした。

 PAにZAKを迎えているというのはそれこそ正しい選択だし、スピーカー越しの音に心が響くというのは現代の音なんだなあと思います。
 世の中にはZAKがPAをするからライブに行くという人もいるわけで、この音はパッケージにしまいこんでも伝わらない訳です。貴重な空間に居るという感じが余計音を良くさせます。漂う空気の感じというのはパッケージではやはり伝わらないのです。
 フィッシュマンズの野音の熱帯のオアシスのような感じはやはり日比谷の野音に行かなくてはわかりません。
 それと同じで、音が空気に乗る感じを味わえたのは貴重かな。
 まるで熱帯雨林の交響楽団のような。菊地さん以下、上下ともスーツで決めていてPAのZAKもスーツで、舞台とPAだけ熱帯雨林のオアシスかというような雰囲気でした。UAの新調したというドレス。右手と右足を同時に出すようなぎこちない歩き方に笑ったけど、菊地さんのサックスとかと調和する歌声のよさに感動した。UAてそれ自体が一つのパートだと思った。
 僕は菊地さんの作るゆったりしたダンスナンバーが好きなので(ミラーボールとか)アンコールの曲はうれしかった。
 良いものを見れたという感じになると暑さも疲れも飛んでしまうのでした。

Otomo Yoshihide orchestra feat Kahimi Karie 2004/07/17

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 京都の夏は暑いと聞いていたけど、噂どおりの暑さ。でも夏の京大西部講堂はもっと暑い。40度から50度はあるのじゃないか熱気に満ちた熱帯雨林のようなような空間でのライブでした。
 すごいよ。外に出たとたん涼しいと感じるのですから(笑)
 空間に響く音を拾い、解釈しというライブでしたが空気の流れも耳に影響するというような世界でした。
 Otomo Yoshihide orchestra feat Kahimi Karieのラストの曲、ジムオルークの「ユリイカ」が流れてきたとき、外から涼しい空気が流れてきて空気が変わる感じと曲のよさにゾクゾクした。

 会場の外に多くの人が出て涼んでいるので、ビールを買って会場の外を周ってみる。勝井さんがうどんを売っている。Tシャツを買うとサインがもらえるみたい。勝井さん好きだけど・・・、ムーグさんなら買ったなTシャツ。
 そういえば、今回大友良英ニュージャズビックバンドからOtomo Yoshihide orchestraに名前が変わったみたい。
 それにしても、今回のOtomo Yoshihide orchestraと菊地成孔クインテット・ライブ・ダブですが、根底にジャズを置いているけど向かっている方向性はまったくの逆だなあと思えました。
 Otomo Yoshihide orchestraは
  大友良英:Guitar
  アルフレッド・ハルト:Sax, Bass Clarinet etc.
  津上研太:Sax
  坪口昌恭:French Horn
  青木泰成:Trombone
  石川 高:笙
  高良久美子:Vibraphone
  Sachiko M:Sine Wave
  水谷浩章:Bass
  芳垣安洋:Drums, Trumpet
  カヒミカリィ:Vocal(ゲスト)
という構成で、カヒミカリィというポピュラリティのある存在をゲストに向かえながらも、その存在から離れていこうというような演奏でした。ジャズの中心から離れようとしているかのような熱い演奏。
 でも根本にジャズを置いているからまるで脳内で暴れまわるクールで熱い感じでした。
 カヒミが加わる曲はバックバンドという感じなので一本の主旋律はしっかりしているけど壊さない範囲で各自のオリジナリティは触れる演奏が面白い。
 カヒミカリィは浴衣で髪を後ろで結んで登場。40度以上の熱気に「そりゃ暑いですよ」といいながらも涼しそうに歌う様子は素敵です。
 Sachiko Mのsignwaveが会場に静かな変調音をもたらす。
 それにしても1曲目から一気に空気を変えるようなアルフレッド・ハルトの演奏に感動。この人サックスとクラリネットを同時に吹いたり、ホースのようなものを頭の上でブンブン回しながらそれを吹いて音を出したりしているのだけど、それ以上に音のよさに感動したよ。
 会場の暑さは普通じゃなくって踊ってなくって立っているだけで顔から汗がポトポトと落ちてきて、ちょっと脱水気味になって途中会場を出て少し休憩。戻ると、暑いので後2曲ほどやって終わりますと。
 そして、最後の曲「ユリイカ」は最初に書いたとおり。すばらしい。カヒミのフランス語の歌詞による静寂と哀愁に満ちた一本の主旋律からノイズというより各自のソロの集合に繋がっていくところは圧巻でした。

銀閣寺

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銀閣寺て、ちら見させようというところがあるのですね。
それにしても山門の周りの出店と山門の中のギャップはすごいねえ。ものすごい俗っぽさにこれも京都と軽く納得。
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山門をくぐると身長の2倍を超えるような生垣がすごくきれい。これはジワジワと銀閣寺を見せる仕組みかなと思う。拝観チケットも御札になっており商売慣れしているなあと感じる。
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中に入ると、あっけないほど直ぐに銀閣寺(観音殿)が出てきて拍子抜けする。それより、正面の向月台のほうが非現実的でインパクトがある。後で思ったけど、最初の銀閣寺は料理の最初にメインの北京ダックを少し見せるようなものかな。

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銀閣寺はコケが大事らしくそこらじゅうでコケを手入れしている人が。「銀閣寺の大切な苔たち」「ちょっと邪魔な苔」「とても邪魔な苔」と苔が並べられている。
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その横には「ヤブコウジ 10両」「カラタチバナ 100両」「マンリョウ 万両」書かれた三本の鉢植えが。マンリョウが万両くらいするというためのネタなんでしょうか。

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銀閣寺(観音殿)よりその周りの庭のほうが面白い。特に山のほうへ向かってくるあたりは面白い。苔が本領発揮という感じ。木の根と苔で波打つ感じが面白かったり。竹林の綺麗さもありえない感じ。チラッチラッと時折観音殿が見えて違う顔を見せている。
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最終的に山の中腹で見せる京都の風景と銀閣寺とのコントラストがメイン。
最終的にもう一度銀閣寺を正面から見せて終了。
桂離宮とはまた違う、義政さんの脳内箱庭を見せられた感じでした。

2004年7月17日土曜日

祇園祭

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 祇園祭の山鉾巡行の日という事で特急も売り切れ状態。それでも10時半に付くとちょうど良い時間。四条ではちょうど黒主山の巡行中。伊勢神宮のお木曳に比べ、より優雅である。むしろ山鉾に掛けられている織物を見せびらかしている感じ。
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鯉山の織物はホメロスの叙事詩「イーリアス」を書いた16世紀の毛綴織だそうで、意外と何でも取り入れる貪欲さがあるのですね。

 織物を見ていると結構時間が過ぎていって最後の南観音山まですぐに時間が過ぎる。
 せっかくきたので、長刀鉾が見れたらいいなあと思い烏丸御池の方へ向かう。
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 烏丸御池までの通りは宵山の時の名残が残っていて簾も素敵な感じ。宵山に来たかった。
 新町通や室町通は普段歩くこともないし、古い商家が残っているだけかと思っていたが意外と面白い。でも宵山にこないとねえ。
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 途中変わった旧家があって、赤土色の壁にステンドグラスの窓。屋根には狛犬が。やはり京都は貪欲だ。
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 よくよく見るとこの旧家の周りにはテレビカメラもいてどうもよいポイントみたいだ。
 長刀鉾が電線を蹴散らかしてやってきた。電線が邪魔というより電線を潜り抜けてやってくるので余計長刀鉾の迫力が伝わる。

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 長刀鉾のほかには蟷螂山と綾傘鉾を見た。カマキリが動く鉾はかわいい感じ。綾傘鉾は風流な感じ、歌舞伎者のような顔をさらしで隠したやつがかっこよかった。