2004年7月18日日曜日

菊地成孔クインテットwithUA 2004/07/17

PICT0152
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 ジャズからanodeへ向かう途中というか、拡散へ向かいそうな方向を1本の紐でつなぎとめているというか、ONJQはそんな感じだった。
 それに比べて菊地成孔クインテットは、ベクトルとしては逆の方向へ向いていると思います。中心へ中心へ向かう感じと言うか。いかにシンプルに、それを50年代のデュークエリントンオーケストラの頃のようにジャズで心を躍らせれるかというような目的のような音でした。

 PAにZAKを迎えているというのはそれこそ正しい選択だし、スピーカー越しの音に心が響くというのは現代の音なんだなあと思います。
 世の中にはZAKがPAをするからライブに行くという人もいるわけで、この音はパッケージにしまいこんでも伝わらない訳です。貴重な空間に居るという感じが余計音を良くさせます。漂う空気の感じというのはパッケージではやはり伝わらないのです。
 フィッシュマンズの野音の熱帯のオアシスのような感じはやはり日比谷の野音に行かなくてはわかりません。
 それと同じで、音が空気に乗る感じを味わえたのは貴重かな。
 まるで熱帯雨林の交響楽団のような。菊地さん以下、上下ともスーツで決めていてPAのZAKもスーツで、舞台とPAだけ熱帯雨林のオアシスかというような雰囲気でした。UAの新調したというドレス。右手と右足を同時に出すようなぎこちない歩き方に笑ったけど、菊地さんのサックスとかと調和する歌声のよさに感動した。UAてそれ自体が一つのパートだと思った。
 僕は菊地さんの作るゆったりしたダンスナンバーが好きなので(ミラーボールとか)アンコールの曲はうれしかった。
 良いものを見れたという感じになると暑さも疲れも飛んでしまうのでした。

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