2004年7月18日日曜日

Otomo Yoshihide orchestra feat Kahimi Karie 2004/07/17

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 京都の夏は暑いと聞いていたけど、噂どおりの暑さ。でも夏の京大西部講堂はもっと暑い。40度から50度はあるのじゃないか熱気に満ちた熱帯雨林のようなような空間でのライブでした。
 すごいよ。外に出たとたん涼しいと感じるのですから(笑)
 空間に響く音を拾い、解釈しというライブでしたが空気の流れも耳に影響するというような世界でした。
 Otomo Yoshihide orchestra feat Kahimi Karieのラストの曲、ジムオルークの「ユリイカ」が流れてきたとき、外から涼しい空気が流れてきて空気が変わる感じと曲のよさにゾクゾクした。

 会場の外に多くの人が出て涼んでいるので、ビールを買って会場の外を周ってみる。勝井さんがうどんを売っている。Tシャツを買うとサインがもらえるみたい。勝井さん好きだけど・・・、ムーグさんなら買ったなTシャツ。
 そういえば、今回大友良英ニュージャズビックバンドからOtomo Yoshihide orchestraに名前が変わったみたい。
 それにしても、今回のOtomo Yoshihide orchestraと菊地成孔クインテット・ライブ・ダブですが、根底にジャズを置いているけど向かっている方向性はまったくの逆だなあと思えました。
 Otomo Yoshihide orchestraは
  大友良英:Guitar
  アルフレッド・ハルト:Sax, Bass Clarinet etc.
  津上研太:Sax
  坪口昌恭:French Horn
  青木泰成:Trombone
  石川 高:笙
  高良久美子:Vibraphone
  Sachiko M:Sine Wave
  水谷浩章:Bass
  芳垣安洋:Drums, Trumpet
  カヒミカリィ:Vocal(ゲスト)
という構成で、カヒミカリィというポピュラリティのある存在をゲストに向かえながらも、その存在から離れていこうというような演奏でした。ジャズの中心から離れようとしているかのような熱い演奏。
 でも根本にジャズを置いているからまるで脳内で暴れまわるクールで熱い感じでした。
 カヒミが加わる曲はバックバンドという感じなので一本の主旋律はしっかりしているけど壊さない範囲で各自のオリジナリティは触れる演奏が面白い。
 カヒミカリィは浴衣で髪を後ろで結んで登場。40度以上の熱気に「そりゃ暑いですよ」といいながらも涼しそうに歌う様子は素敵です。
 Sachiko Mのsignwaveが会場に静かな変調音をもたらす。
 それにしても1曲目から一気に空気を変えるようなアルフレッド・ハルトの演奏に感動。この人サックスとクラリネットを同時に吹いたり、ホースのようなものを頭の上でブンブン回しながらそれを吹いて音を出したりしているのだけど、それ以上に音のよさに感動したよ。
 会場の暑さは普通じゃなくって踊ってなくって立っているだけで顔から汗がポトポトと落ちてきて、ちょっと脱水気味になって途中会場を出て少し休憩。戻ると、暑いので後2曲ほどやって終わりますと。
 そして、最後の曲「ユリイカ」は最初に書いたとおり。すばらしい。カヒミのフランス語の歌詞による静寂と哀愁に満ちた一本の主旋律からノイズというより各自のソロの集合に繋がっていくところは圧巻でした。

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