2006年12月11日月曜日

ソウル・フラワー・モノノケ・サミット

ソウル・フラワー・モノノケ・サミット

「第7回みえ人権フォーラム」
2006/12/9(土)
三重県総合文化センター(津市一身田上津部田1234)
■開場;12:30~(ライブ演奏は13:00~)
■料金;入場無料

ソウル・フラワー・モノノケ・サミットが近くでしかも無料で!!聞けるということで行ってきました。会場は総合文化センターの中ホールでお客は会場の半分か少し少ないくらい。もったいないなあ。
��0代から20代くらいがお客の半分くらいで本当の高齢者はチラホラという程度。まあ、そりゃそうか。何か分からんバンドが戦前の流行歌を歌うとあれば、普通は聞こうとしないし。


中ノ島ブルースの出囃子でメンバーが登場(笑)
内山田弘ですと中川さんの自己紹介

入場の際に曲目表をもらって大体これに近い感じでやってたかな。

・美しき天然
・ラッパ節
・解放歌~農民歌~革命歌

・聞け万国の労働者
・トラジ
・アリラン
・竹田こいこい節

・あーわからない

・安里屋ユンタ
・ヒヤミカチ節
・チョンチョンきじむなー
・釜ヶ崎人情
・満月の月
・お富さん
・がんばろう

・竹田の子守唄
・インターナショナル
・復興節
・新世紀平和節
・さよなら港

トラジと復興節とチョンチョンきじむなーはやらなったかな。多少前後していたけど大体この感じの流れ。曲目にないのでは「もずが枯木で」と「くんじゃんジントーヨー」というのもやっていたかな。

それにしても驚いたのが、伊丹英子さんの出身が五ヶ所ということ。地元の出身だったとは。地元に伊丹という苗字はないから意外だった。

それにしてもほとんど始めて聞く音楽ばかりなのにこんなにも耳の中にすんなり入っていくのはトラディショナルとして入り込んでいるのかなあ。

「竹田の子守唄」や「満月の月」のようにしっとりとした感じもありながら「インターナショナル」や「聞け万国の労働者」のような鼓舞するような労働歌あり、「新世紀平和節」のようなチンドンぽいのありで、懐かしながら様子見なお客も後半には盛り上がっていたのかな。
「安里屋ユンタ」や「お富さん」のような有名な曲もあるのでみんな楽しんでいたはず。「お富さん」の時の盛り上がりはやはり春日八郎パワーはすごいなあと思う。さすが日雇い労働者のアンケートで一位になった曲だけあるわ。

ソウル・フラワーのメンバーも会場は楽しんでいるのかなと言う感じで見てたけど、「さよなら港」の後にやった琉球っぽいアンコールの曲は前の方立ち上がって大盛り上がりで踊る阿呆に見る阿呆てな感じ。最初の方はイスに座って手拍子のお客がねえ。
やはり中川さんも行ってたけど内地の人はおとなしいのだと思う。
結局ゆったり2時間。これで無料。最高。

ちなみに、モノノケは1月に東京と大阪でライブがあるそうです。Peace Music Festa!辺野古’07のプレイベントということだそうで。それと、名古屋では3月と6月にソウルフラワーのライブがあるそうです。

つづら折りの宴
わったー地球(しま)はわったーが守る
2007.01.20 SAT @東京 吉祥寺スターパインズカフェ
・ソウル・フラワー・モノノケ・サミット
・DUTY FREE SHOPP. × カクマクシャカ from 沖縄
※ゲストあり
OPEN 18:30 / START 19:00
前売り¥3,600+1drinkオーダー(¥600~) 当日¥4,000+1drinkオーダー(¥600~)
��学生500円引き(要学生証提示/SPC店頭、SPCメール予約のみ取扱い)
発売日12月17日(日)より
発売場所:スターパインズカフェ店頭&SPC HPよりメール予約/チケットぴあ
お問合せ:スターパインズカフェ
電話0422-23-2251 サイト:http://www.mandala.gr.jp
2007.01.21 SAN @大阪 バナナホール
・ソウル・フラワー・モノノケ・サミット
・平良夏芽 from 辺野古テント村
・DUTY FREE SHOPP. × カクマクシャカ from 沖縄
OPEN 18:30 / START 19:00
前売り¥3,500+別途ドリンク代(¥500) 当日¥4,000+別途ドリンク代(¥500)
発売日12月9日(土)より
発売場所:チケットぴあ/ローソンチケット/バナナホール店頭&バナナホールHPよりメール予約
お問合せ:バナナホール
電話:06-6361-6821 サイト:http://www.bananahall.co.jp
 知っていますか?今 沖縄県 名護市 辺野古の浜 に、新しい
米軍基地が建設されようとしていることを。地元では、納得できないオジーオバー達や市民団体が900日(’06年 11月現在)を超える座り込みを続け、昨年は市民団体による海上での命賭けの阻止行動も展開されました。
 私たちは「より多くの人達がこの問題を身近に感じられる
ようなきっかけを作りたい」という想いから、2006年の第一回に引き続き、2007年2月に『Peace Music Festa! 辺野古’07』
という音楽祭を現地で開催します。更に今回は、沖縄以外の人達にも決して他人事ではないこの現状を知ってもらおうと、東京と大阪でもプレイベントを開催することになりました。
 観光立県や癒しの島というイメージを売る一方で、イラクへ戦闘機が出撃する沖縄。日常的に軍事演習が行われ常に事件事故の脅威にさらされる沖縄。ひとたび「有事」になれば ここは真っ先に「最前線」になります。平和の発信地、温かい人々、伝統・歴史・文化を大切にする島、自然の豊かな島、青い海、青い空…、これらと基地は本当に共存できるのでしょうか?
 未来の子供たちに平和な地球(しま)を残す為に、出来る事を一緒に考えてみませんか?
                 2006年11月17日
       Peace Music Festa!辺野古'07 実行委員会
       代表 知花竜海 平野雅章 伊丹英子
■■Peace Music Festa!辺野古’07
2007年2月24日(土)・25日(日)
��お問い合わせ>
ピースミュージック
info@peace-music.org
http://www.peace-music.org/
ソウル・フラワー・オフィシャル・サイト
http://www.breast.co.jp/soulflower/

2006年11月20日月曜日

「UNRESERVED A MUSIC」旅団・勝井祐二・藤原大輔・辻コースケ/rhythm

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イベントは、辻コースケのソロ、藤原大輔のユニットのライブ、藤原大輔のユニットと辻コースケのセッション、藤原大輔のユニットと辻コースケに勝井祐二と旅団のメンバーが加わってのスペシャルセッション、15分休憩を挟んで、勝井さんとバイオリンの女の人とのデュオ。そして最後が全員入っての旅団のライブという流れ。
 8時半ごろから始まって12時まで結構長くやってたね。
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 旅団は始めて聞いたけど、やはり勝井祐二や芳垣安洋さんとかに影響を受けた世代だから音の作りはそれっぽい部分が多々ある。ジャンベとかコンガとかの打楽器中心の音の作りだからVINCENT ATMICSとかに近いかな。
 打楽器中心の音の中にviolinの旋律やサックスのフレーズを織り込んで展開していく感じ。
 勝井さんはというと旅団のライブの中に入ってここはこの音を入れてみようかと即興で対応しているような雰囲気。基本的に旅団のメンバーは旅団の流れを崩そうとしない感じだけど、そこに勝井さんの音が入ると途端に勝井色が出るのが面白い。
 ヴァイオリンデュオの時はどちらかというと旋律を併せる感じだったけど(当然エフェクターとかは多用してたけど)、旅団のときは場面場面に合わせて色々手数を出してみる感じ。
 旅団は音もしっかりしてるし予備知識なしでも十分楽しめる。で、これからどうなっていくのかという面で面白いなあとおもう。いわゆる勝井・芳垣フォロアーがどう違う部分を見せてくれるのか、そこらへん楽しみでもあるかな。

2006年11月15日水曜日

GARDENS ガーデンズ-小さな秘密の庭へ-


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庭は、木々のざわめきや水のせせらぎ、訪れる鳥の声に耳を傾け、花の香りを嗅ぎ、枝から果物をもぎ取って味わう、五感すべてで感じることのできる空間です。そこは、ときに私たちを至福へと導く聖域と なり、ときに精神を研ぎ澄ます瞑想的な場となります。そうした空間に身を置くことで、私たちは穏やかに自らと向き合うことができるのです。
人工物に囲まれた現代の生活の中で、私たちはいかにしてそうした庭を身近に引き寄せることができるでしょう。いま人工物と自然は、互いに反発し合うのではなく、次第に寄り添い、結び付きながら、新たな庭を作り出す可能性をささやいています。
レースをまとった観葉植物、隙間に出現した小さな庭、お菓子でできた島、ふわりと膨らんだ大きな房、真っ白な迷宮--一つの庭からまた別の庭へと巡るように、それぞれの作家たちの庭を味わってみてください。いつも庭とともにあるための、いくつかのヒントをみつけることができるでしょう。




 豊田市美術館の入り口のエントランスには水色とピンクのチェックのビニールバックが20個ほど。チェックのビニールバックからは雑草が。無機的な豊田市美術館のエントランスに温かみのあるチェックのビニールバックそこから生える雑草。曇りの豊田市美術館は空の色と建物の色が染まってて大きな壁があるかのよう。そしてその前に温かみのあるバックがおかれている。
ロイス&フランツィスカ・ヴァインベルガーという二人組みの作品だそうで、展示の中では彼らの活動のアーカイヴを見ることが出来、多様なフィールドで多様な作品を見ることが出来る。
 テーマは多様な庭だそうだ。


 エントランスに入ると、フロントという女性4名のデザインユニットの「フラワーウォールペーパー」が視界にうわっと入ってくる。タイトルの通り壁紙を生花で飾った作品だけど、遠目で壁紙としてみてみたり、横から立体に見てみたり、近くから花を覗き込んでみたりしてみる。花の一つ一つもよく選ばれている。
 会場に入るとどこからともなく甘いにおいがする。あれはどこからの匂いだったんだろう。今もって不思議。レグラ・デットヴィラーと言う人の作品である丸みを帯びた葉に黒いレースの施された観葉植物が目に入る。そしてその周りにはその観葉植物を元に書かれた植物画が並ぶ。観葉植物の深い緑色と黒いレースがよく似合う。マリーアントワネット的?観葉とは自己主張であるということなのかな。
 フロントとレグラ・デットヴィラーの作品は「人工の庭」というテーマだそうだ。


 レグラ・デットヴィラーの作品の向かいにはコンクリートの庭石の周りに枯れた松葉が撒かれた鈴木昭男の作品「みたて/須弥への韻律」と言う作品がある。近くのコンクリートは台形で奥へ行くほど四角錐へと近づいていく。奥の三角の山を眺めれば聞こえない松葉の海のざわめきの向こうから聞こえない音が聞こえてくると言う「みたて」というテーマどおりの作品。

 ガラスの向こう側には白い陶器で作ったヨーロッパのファンタジーのような真っ白な泉や森や枯れた巨大な木のような塔が見える。その周りには真っ白な砂が敷かれてヨーロッパ的な箱庭といったところか。
小粥丈晴というひとの「泉」という作品だそうである。真っ白い泉に水滴が落ちて波紋となる瞬間を眺める瞬間を楽しむというものか。非常に日本的だ。
 で、鈴木昭男と小粥丈晴の作品は当然のごとく「見立ての庭」というテーマである。




 照屋勇賢の作品は非常に繊細だった。「プルートの家系図」という球体のお菓子で作られた天体と紙袋を内側に切り抜いて作られたこれも繊細な「Notice-Forest 告知-森」という作品が置かれている。これ良かったなあ。ガラスの保冷庫に置かれた天動説をテーマにしたお菓子の天体は幾層ものキレイなクリームやスポンジで地層が作られてその地層の上にファンタジーのような世界がある。他にもお菓子で作られた惑星のネックレスとか職人の技を見せられたかんじ。「Notice-Forest 告知-森」もすごくって紙袋を内側から覗くと木が生えていて、それはその空間の天井、すなわち紙袋の上部を紙きりで切り抜いて作られている。その切り方がすごくってまさしく森といってもいいくらいの細かい切り方。今回の作品は秋をイメージしてかパンを入れるような黄色い印字がされた茶色い紙袋を切り抜いて作られているので紅葉という感じが良く出てる。
http://www.asahi-artfes.net/program/b.html

 その隣の栗林隆の作品は照屋勇賢のフロアの隙間の壁の間に作られている。アザラシやペンギンなどが壁や床を覗きこむ先に別世界が広がっているというもので、そのテーマというより隙間に作られた庭のキレイさに惚れた。栗林隆の作品は狭い空間の中に水や鏡面を使って左右対称の空間を作っていて、存在しない場所にあることがよりキレイに感じさせる。
 「小さな庭」というテーマだそうである。


 次の高木正勝とエルネスト・ネトの作品は包み込む庭というテーマだそうで、高木正勝の作品は靴を抜いでクッションにもたれながら流れるような光り輝く少女の水彩画の動画の動きを見ているとこのまま寝てしまいそうになる。エルネストネトの作品は柔らかい布で包まれた空間に、柔らかな光があるれるもの。丸山直文の絵のような空間だ。子供のための空間という感じの世界。

 その隣には「未来の庭」というテーマでジャック・ヴィエイユというひとの「ガール・オブ・ランド」という作品が並ぶ。それは、展示スペース内にイチゴの水耕栽培の庭が出来ている。「ガール・オブ・ランド」というタイトルの由来は、そのイチゴの品種「とちおとめ」からきていて名前にテーマとの関連性は無い。会場内に整列する土色の焼き物に並ぶイチゴの葉の緑、それと無機質に並ぶ配電管の具合が一見無機質な未来を思わせるが、見方をかえればこういった場所にも生命を育もうという姿勢が新たな自然との対処とも思える。こういった場所で咲くイチゴの花に一層惹かれるのはそれが未来の庭だからだろうか。
 
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 他にも常設作品でも今回の特別展にちなんだ作品を見ることが出来る。
特に「感覚の庭」というテーマで設置された所蔵作品である小谷元彦lの「9th Room」は面白い。ミラーを使用した立方体の内側へ映像を投影することにより、果てしなく続く映像を出現させ、作者曰く“ダンテ「神曲」の地獄の最下層である9番目の部屋、また京都の養源院の血天井からもインスピレーションを得ている”という映像が醸し出す仮想空間で、流れる映像にいちまでも落ちていくような錯覚に陥る。落ちていく感覚、他人の瞑想の中に迷い込んだような感覚はいつまでも痛くなってくる。また、上を眺めると下を除く他人と目が合いより自分がどこにいるのか分からなくなるおかしな感覚に陥る。


 他にも常設展では丸山直文の絵画や小清水漸の《マドンナの製図台》と《作業台―木の帆》という作品などGADENSを思わせる展示が並び非常に楽しい。


他にも館外にもフロントの作品が並ぶ。こちらは芝生に生けられた生け花のよう。

久しぶりに面白い展覧会。見ていない方は是非にと思う。会場では図録を買う。非常に素敵な作品展だし、アーティストのこともよく知らない人ばかりだったから。図録は会場の様子を取り入れるため現在作成中だそうだ。こんなところも豊田市美術館の温かみを感じる。こういうところが作る企画展はだから信頼できる。。

2006年10月9日月曜日

朝霧JAM 2006/10/08

朝霧高原の夜は寒いと聞いていたが、ジーンズに寝袋だと足元がまだ寒い。4時に目が覚めてトイレに外を歩いたが、13000人もいるはずの会場がちらほらとしか人がいない。それでも焚き火の周りには数人が集まって暖をとっている。あれだけの会場がシーンとしているのは変な感じ。やはり寒さと言うのは無口にするのだろうか。

6時半ごろもう一度目を覚ます。もう外は明るくなっている。御来光だ。せっかくなので外に出てみる。テントの中はまだ冷えているのに外に出ると、じわじわと暖かさが感じるのだから太陽てすごい。この時期は満月も太陽も富士山の方向から出てくるのでとてもきれい。昨日の夜はオリオン座も見えていた。

外にいる人たちのほとんどがご来光の一点を見ているというのはキレイな光景である。

9時半頃からラジオ体操だそうだ。一斉に行うラジオ体操というのは壮観だ。ラジオ体操をして朝食のシチュウを食べる。


10:10 - 10:30本門寺重須孝行太鼓保存会

��曲しか聴いてないのだけど、うわさに聞いていたように大人数で少しずつパートを代えて高速に叩く太鼓と鐘のリズムが人力ドラムンベースとかのように聞こえる。鐘と太鼓の高速セッションていいなあと思ったのでした。

11:00 - 11:50HOCUS POCUS

ギターにベースにドラム、ピアノというどこでもある生演奏にターンテーブルが加わると言う編成。そこにフランス語のヒップホップのボーカルが加わるのだけど、これがとってもいい。楽しい踊らせる、魅せる。フランス語のラップて聞いたことのない韻だからいいね。あとでアルバムを視聴したけど断然ライブのほうがいいね。奏でるバックのトラックも幅があって飽きさせないし、どんなトラックにもボーカルをのせれるという感じで、またヒップホップ苦手な人でも踊りやすい感じだった。今回の大収穫かな。来年当たりサマソニとかで来たら盛り上がるかな。

12:20 - 13:00Dachambo

Dachamboは1曲目からピカデリアですよ。しかも真昼に。盛り上がらないはずはない。ギターの人のサウンドチェック字の「晴れたー、晴れたよー。Dachamboいつも雨ばっかりだけど晴れたよー」の声がよかったなー。30を超えた者の出す爽やかさ?てやつですか?


本当はもっといたかったのだけど事情でここで帰ることに。
同じ場所に丸一日いてそれがあっという間に感じる。とても楽しいことだ。今年の朝霧はあまりに幸運すぎた。

2006年10月8日日曜日

朝霧JAM 2006/10/07

新富士から見た山の風景はあまり変わらない気がしたのに標高が高くなるにつれて植生が変わり始めてくる。いわゆるシダがなくなって葡萄のようなツタが現れてくる。植生が違う場所へくると旅行へ来た気が特に増すので気持ちいい。

会場へ着いたのは11時頃。もちやドライブインから少し進んで右折すると富士山へ向かって一直線の道路が見えてくる。道路をキャリーを引いて歩く子が目立ち始めてきた来た実感がわく。直線の道路を抜けると会場が現れる。いきなり目に入る広大な敷地にうわーという感動を起こす。

フジロックのグリーンステージくらいの広いステージで後ろ半分くらいはテントが埋まっている。
テントがなければ3万人程度の会場なのだろう。フジロックのヘブンくらいの白いステージに、左右にも物販の白いテントが並ぶ。芝生の緑と後ろのテントのモスグリーンや濃紺の景色と空の青がなんともいえない。

 メイン会場の後ろをぐるーっと巡るようにバスが進んでバス駐車場へバスは向かう。リスト交換所は会場の中央、サイトAとサイトBの中間ということでアクセスもいい。前日の雨がうそのような天気で足元はいい。結構強めの風が足元を乾かしてくれたのだろう。台風一過の風が雨も雲も持って行ってくれたようだ。

 リストバンドを交換するとゴミ袋とマップをもらえる。キャンプサイトAとBがあって、Aは会場の後方で寝ながらでもステージが見える。ただし、炊事不可。Bはキャンプ場なので炊事可だけど会場からは距離がある。とはいってもそれほど遠いと言うわけではない。ただ、火山灰で足場が悪い。

今回はキャリーをあまり引かなくてもすむAの端にテントを貼ることにした。11時ごろだとまだまだ場所はあった。Aの会場の傾斜もフジロックのキャンプサイトに比べればないに等しいのがうれしい。テントをはりながら見える富士山が壮観。風が強いのか雲の勢いがすごい。富士山の手前で現れては頂上を隠すように流れ富士山が過ぎれば消えていく。

 風が強めなのでペグを深く刺しテントを貼ることに。いくつかテントが空を飛んでいく。うわーと言う声も上天気なので悲壮感がないように聞こえる。
 テントを張り終えて早速お昼へ。朝が早かったのでおなかがへってたまらない。せっかく富士宮に来たので富士宮焼きそばを食べることに。サイコロステーキもおなかの空いたお昼にはたまらない。ということで、ビールと焼きそばとステーキとガッツリお昼。芝生に座ってセッティング中のステージを見ながら食べるのも美味しい。

14:00 - 14:50クラムボン
会場をひととおり見て回ったあとレインボーステージにいたらクラムボンの郁子ちゃんの声が。リハーサルだったけどまるまるやっていた。シカゴだったかサラウンドだったか忘れたけど、青空があまりにもよく似合う。
最初は見るつもりではなかったんだけど、リハの曲がとても楽しそうなので、そのまま見ることに。青空の芝生の上で見るクラムボンは気持ちいいということに気づいた。

14:00 - 14:40GINA & CHRIS
今回は見たことないものを見ようということでクラムボンも半分くらい残してGINA & CHRISへ。フィドルとギターのコンビであったり、mama!milkと競演していたりと決して派手ではないけど、ヨーロッパの土着のゆったりした音楽を奏でてるよう。雰囲気的にスラップハッピーにも近い。芝生の上に寝転がりながら見ていたらとても気持ちがよくってこのまま寝ててもいいなと思えた。寝ていたら最後の曲でGINAがステージの外に下りてきて跳ねながら引き始めると、ハルメンの笛吹きのように踊りながらお客さんが付いていって円になっていて。楽しそうなので駆け寄ることに。ほんま楽しい。はにかみながら挨拶する様もほんといい感じ。鳴り止まない拍手にアンコールでアントニオ・カルロス・ジョビンの名曲ブラジルをアップテンポでやっていた。ほんま気持ちがいいものが続いた。

14:50 - 15:30Hands of Creation
15:30 - 16:20Ron Sexsmith
見たはずなんだけど、あんまり記憶がない。


ここらへんで天国バーガーを食べた記憶はある。今年はフジロックに行っていないので、ところ天国の天国バーガーはまだ食べれていない。ちなみに天国バーガーは天国のような美味しさではなくフジロックのところ天国のハンバーガーだから天国バーガーだと思う。なんだか、文面に天国がならんで変な感じ。
お店にはフジロック(行っていないが)の河原に転がっていたはずの可愛い石が。フジロックの思い出に浸りたい人に人気のこのハンバーガーはいつも行列だったけど、たまたまそのときは行列じゃなかったんだった。
そういえば、朝霧はトイレも食べ物も少しタイミングをずらせば混むことが少なくて快適だとおもう。

16:50 - 17:35INDIVIDUAL ORCHESTRA
また、MOON SHINE STAGEに戻って、クレープを食べることに。食べてばっかり。少し夕闇が近づいていてこれからアンビエントに進むのかなと言う感じ。会場ではサッカーボールを蹴っていたり、あまりにゆったりした感じ。
田中フミヤにしては意外にエレクトロニカやアンビエント風な感じで驚いた。張り詰めた音をずらすかのような音作り。そう、音作りという感じ。夕方の野外というよりは屋内の小スペースで聞きたいかな。


17:00 - 17:50元ちとせ
INDIVIDUAL ORCHESTRAのようなエレクトロよりこの会場だったら歌ものを聞きたいかなとRAINBOWSTAGEに戻ることに。
そういえば4年ぶりの元ちとせ。ヘブンでたまたま見たんだった。歌は上手いよねーと言う印象は4年経っても変わらない。夕日が沈んで山の稜線からオレンジの光が見えてキレイ。Ron Sexsmithも含め1日目のレインボーステージは歌を聞かせる感じ。晴れたからよかった。芝生に転げながら遠くで見ていてもいい。

それにしても、この頃には結構冷えてきて重ね着して、チェックの長めのブランケットをマフラー代わりにすることに。


17:45 - 18:45RKD2 (RYUKYUDISKO)
元ちとせを数曲見てから琉球ディスコを見ることに。もっと沖縄風かと思ったけど最初だけで沖縄民謡のCDの音とびにして、それを歪ませて4つ打ちにして、そこから重厚なビートをかぶせていく感じ。結構重めの音作りかな。最初だからだったかもしれない。30分くらい見ていたかな。それほどいなかったので。

18:30 - 19:30くるり
満月が黒富士にかぶさるような感じで、最高の背景をバックにくるりが始まる。最初からワンダーフォーゲル!、ハイウェイ、東京と流れれば盛り上がらないはずはない。暗がりの中だけど人の多さにまるでグリーンのようだと思う。岸田は酔っていました。おやじ入っていました。まるで向井秀徳は入っていました。後半はお祭わっしょい、RING!RING!RING!と渋い選曲。最後はまたHOW TO GOで京都を思い出す。くるりのメンバーはマントをまとって退場。マントあったかそう。


18:45 - 19:45RKD1 (RYUKYUDISKO)
19:45 - 20:45JUSTICE
20:45 - 21:45EROL ALKAN
くるり後に帰ってくるとRKD1が回していて、Fat Boy Slim -のSlash Dot Dashがかかっていた。RKD2に比べて歌ものの具合が強いハウスという感じであげ気味。RKD2より好き。JUSTICEからEROL ALKANへの流れは最高で久しぶりに楽しく踊る。結構重めのサウンドだけど思いっきり踊らせる感じ。EROL ALKANはDJブースに上ってあおったりと結構派手にやってました。

21:50 - 23:10THE POGUES
ポーグスのようなケルトの音楽は結構好き。アイリッシュトラッドパンクと言われてるけどパンクと言うよりはそれ以降のスペシャルズとかニューウェーブ以降の暴力性の方が近い気がした。特にシェインがステージを離れているときの曲はその傾向が強くって、シェインが入ってアイリッシュトラッドなんだなあと実感する。それにしてもシェインは自分のボーカルじゃないときはステージの袖に戻るのだけど、そのたびに酔っ払って戻ってくる。この酔い具合とオヤジ具合がこのシェインの歌に合うから憎めない。現役のころは知らないけど、幸せそうに歌う姿が楽しい。シェインが「Fairytale Of New York」で月夜の中でゲストボーカルの女性とワルツを踊り心が温かくなる。そして、モヒカンやらのカツラをつけてラストは「Fiesta」。アルバムより何倍も楽しい。ポーグスは足を上げて踊りたくなる感じで、GINA & CHRISとも通じる土着の感じがとても大好き。

それにしてもポーグスのスタートが15分くらい押したけど、コンコール2回で結局終わったのは24時前。会場は凍りつくように冷え込んでいた。

2006年9月27日水曜日

金沢

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先週金沢へ行ってきました。片道バス6時間。疲れたー。
で、夜はNujabesを見に食事後に抜け出し8ホールへ。
早く行ったので地元の人が回していたけどカチッとした硬いリズムトラックにジャズとか綺麗なトラックが流れる感じでNujabesスを意識しているのかな。
次の人はハウスかと思っていたらPCと機材を繋いでハラカミより硬質な感じのエレクトロニカの演奏。チルになりそう。その後、ヒップホップぽい音にハウスを乗せるこれもヌジャベスを意識した人の演奏。
で、1時ごろNujabes。小柄な人で最初からアルバムのネタを出していてアルバムどおりの感じ。それにしてもすごい人。8ホールは名古屋のクアトロより少し小さいくらいの大きさだけど最初半分くらいの入りが1時ごろには踊れないくらい。綺麗なビートで朝方聞いたら気持ちいいなと思える。
そういえば、Nujabesを聴いて帰ろうと思い通路を抜けたら、ロッカー付近にバーカウンタがあってそこでサブステージになっていてこっちの演奏があげあげな感じのbreaksっぽい感じであーこっち好みだとなかなか帰り損ねる。

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金沢駅


翌日朝から金沢市内へ。他の人たちは2時間半かけて朝市へ行ったりゴルフへいったり。せっかく金沢来たのに金沢見ないんだよね。もったいない。
駅からバスに乗り21世紀美術館へ。それにしても金沢駅がすごいことに。もてなしドームという東京国際フォーラムのようなガラス張りのドームに現代風の東大寺南大門のような木造の門。
http://4travel.travel.msn.co.jp/e/msn/traveler/katase/album/10025375/

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21世紀美術館へは早く着きすぎたので金沢城を見ることに。金沢は早くも秋の感じ。菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓が実物が思ってより大きいのに驚く。それにしてももてなしドームといい、金沢城といい21世紀美術館といい恐ろしいほどの建築ラッシュ。

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一通り城の中も見てから県立美術館へ。実はここで信貴山縁起絵巻の全3巻が一挙全面公開というマニアにはすごいイベントがやっていたの。最終日と言うことで10分早くオープンしてくれたおかげで人の少ない状態で見ることが出来た。やはり絵巻物は一度に見ないといけないね。絵巻物て最初に枕詞があって、絵が連続していて転換も絵で行うから、最初のナレーションの後は無声映画が続くようなものだからイメージが途絶えるような一部だけ公開と言うのは本来の方法じゃないと思うんだよね。で、絵のイメージと表情とかで物語を動かしていけれる信貴山縁起絵巻はやはりすごい。

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��1世紀美術館は外周からだとすごいと言うイメージがわかない。むしろ反射する背後の建物の風景に町に溶け込む感じがする。中に入ってみると白く透明感のあるいくつもの小部屋であること路ではワークショップが開かれ、子供のための教室があり、ライブラリーがあり、美術館があり、何か一つのコンセプトに包まれた街のよう。市民ギャラリーでは金沢市街を網羅した巨大フォトモがあったり。新進の建築家の作品があったり街に活気がある感じがよく分かる。
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マイケルリンやタレルの作品にも満足。川崎和男の作品は心臓の病気になった際にかっこ悪い人工心臓は入れたくないと自分でデザインしただけあって日常品にあってものすごく繊細な感じ。
ミュージアムショップで何か買おうと思ったのですが高かったのであきらめ、紙飛行機型のハガキだけ買うことに。美術館のカフェでお昼がてら作ってみることに。紙飛行機の形でも120円の定形外で送れるんですね。
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美術館を後にした後ハガキを出して片町へ。片町のあたりって周りに綺麗な小川が流れていて、街のにぎわいも近くの文化施設の雰囲気も京都の河原町を思い出す感じ。
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片町ではラリーレーベルへ向かうことに。109の近くの2階にある雑貨屋で100%orange っぽいおしゃれ系の可愛い雑貨屋。色々贈り物にするとよさそうな雑貨がいっぱいだけど僕には可愛すぎるので。ラリーレーベルのコンピを1枚買う。

時間は短かったけど充実。電車へ乗って待ち合わせ場所の小松へ向かう。やっぱり電車旅行の方が体にあってるわ。

さあ、再来週は朝霧だ