2006年10月9日月曜日

朝霧JAM 2006/10/08

朝霧高原の夜は寒いと聞いていたが、ジーンズに寝袋だと足元がまだ寒い。4時に目が覚めてトイレに外を歩いたが、13000人もいるはずの会場がちらほらとしか人がいない。それでも焚き火の周りには数人が集まって暖をとっている。あれだけの会場がシーンとしているのは変な感じ。やはり寒さと言うのは無口にするのだろうか。

6時半ごろもう一度目を覚ます。もう外は明るくなっている。御来光だ。せっかくなので外に出てみる。テントの中はまだ冷えているのに外に出ると、じわじわと暖かさが感じるのだから太陽てすごい。この時期は満月も太陽も富士山の方向から出てくるのでとてもきれい。昨日の夜はオリオン座も見えていた。

外にいる人たちのほとんどがご来光の一点を見ているというのはキレイな光景である。

9時半頃からラジオ体操だそうだ。一斉に行うラジオ体操というのは壮観だ。ラジオ体操をして朝食のシチュウを食べる。


10:10 - 10:30本門寺重須孝行太鼓保存会

��曲しか聴いてないのだけど、うわさに聞いていたように大人数で少しずつパートを代えて高速に叩く太鼓と鐘のリズムが人力ドラムンベースとかのように聞こえる。鐘と太鼓の高速セッションていいなあと思ったのでした。

11:00 - 11:50HOCUS POCUS

ギターにベースにドラム、ピアノというどこでもある生演奏にターンテーブルが加わると言う編成。そこにフランス語のヒップホップのボーカルが加わるのだけど、これがとってもいい。楽しい踊らせる、魅せる。フランス語のラップて聞いたことのない韻だからいいね。あとでアルバムを視聴したけど断然ライブのほうがいいね。奏でるバックのトラックも幅があって飽きさせないし、どんなトラックにもボーカルをのせれるという感じで、またヒップホップ苦手な人でも踊りやすい感じだった。今回の大収穫かな。来年当たりサマソニとかで来たら盛り上がるかな。

12:20 - 13:00Dachambo

Dachamboは1曲目からピカデリアですよ。しかも真昼に。盛り上がらないはずはない。ギターの人のサウンドチェック字の「晴れたー、晴れたよー。Dachamboいつも雨ばっかりだけど晴れたよー」の声がよかったなー。30を超えた者の出す爽やかさ?てやつですか?


本当はもっといたかったのだけど事情でここで帰ることに。
同じ場所に丸一日いてそれがあっという間に感じる。とても楽しいことだ。今年の朝霧はあまりに幸運すぎた。

2006年10月8日日曜日

朝霧JAM 2006/10/07

新富士から見た山の風景はあまり変わらない気がしたのに標高が高くなるにつれて植生が変わり始めてくる。いわゆるシダがなくなって葡萄のようなツタが現れてくる。植生が違う場所へくると旅行へ来た気が特に増すので気持ちいい。

会場へ着いたのは11時頃。もちやドライブインから少し進んで右折すると富士山へ向かって一直線の道路が見えてくる。道路をキャリーを引いて歩く子が目立ち始めてきた来た実感がわく。直線の道路を抜けると会場が現れる。いきなり目に入る広大な敷地にうわーという感動を起こす。

フジロックのグリーンステージくらいの広いステージで後ろ半分くらいはテントが埋まっている。
テントがなければ3万人程度の会場なのだろう。フジロックのヘブンくらいの白いステージに、左右にも物販の白いテントが並ぶ。芝生の緑と後ろのテントのモスグリーンや濃紺の景色と空の青がなんともいえない。

 メイン会場の後ろをぐるーっと巡るようにバスが進んでバス駐車場へバスは向かう。リスト交換所は会場の中央、サイトAとサイトBの中間ということでアクセスもいい。前日の雨がうそのような天気で足元はいい。結構強めの風が足元を乾かしてくれたのだろう。台風一過の風が雨も雲も持って行ってくれたようだ。

 リストバンドを交換するとゴミ袋とマップをもらえる。キャンプサイトAとBがあって、Aは会場の後方で寝ながらでもステージが見える。ただし、炊事不可。Bはキャンプ場なので炊事可だけど会場からは距離がある。とはいってもそれほど遠いと言うわけではない。ただ、火山灰で足場が悪い。

今回はキャリーをあまり引かなくてもすむAの端にテントを貼ることにした。11時ごろだとまだまだ場所はあった。Aの会場の傾斜もフジロックのキャンプサイトに比べればないに等しいのがうれしい。テントをはりながら見える富士山が壮観。風が強いのか雲の勢いがすごい。富士山の手前で現れては頂上を隠すように流れ富士山が過ぎれば消えていく。

 風が強めなのでペグを深く刺しテントを貼ることに。いくつかテントが空を飛んでいく。うわーと言う声も上天気なので悲壮感がないように聞こえる。
 テントを張り終えて早速お昼へ。朝が早かったのでおなかがへってたまらない。せっかく富士宮に来たので富士宮焼きそばを食べることに。サイコロステーキもおなかの空いたお昼にはたまらない。ということで、ビールと焼きそばとステーキとガッツリお昼。芝生に座ってセッティング中のステージを見ながら食べるのも美味しい。

14:00 - 14:50クラムボン
会場をひととおり見て回ったあとレインボーステージにいたらクラムボンの郁子ちゃんの声が。リハーサルだったけどまるまるやっていた。シカゴだったかサラウンドだったか忘れたけど、青空があまりにもよく似合う。
最初は見るつもりではなかったんだけど、リハの曲がとても楽しそうなので、そのまま見ることに。青空の芝生の上で見るクラムボンは気持ちいいということに気づいた。

14:00 - 14:40GINA & CHRIS
今回は見たことないものを見ようということでクラムボンも半分くらい残してGINA & CHRISへ。フィドルとギターのコンビであったり、mama!milkと競演していたりと決して派手ではないけど、ヨーロッパの土着のゆったりした音楽を奏でてるよう。雰囲気的にスラップハッピーにも近い。芝生の上に寝転がりながら見ていたらとても気持ちがよくってこのまま寝ててもいいなと思えた。寝ていたら最後の曲でGINAがステージの外に下りてきて跳ねながら引き始めると、ハルメンの笛吹きのように踊りながらお客さんが付いていって円になっていて。楽しそうなので駆け寄ることに。ほんま楽しい。はにかみながら挨拶する様もほんといい感じ。鳴り止まない拍手にアンコールでアントニオ・カルロス・ジョビンの名曲ブラジルをアップテンポでやっていた。ほんま気持ちがいいものが続いた。

14:50 - 15:30Hands of Creation
15:30 - 16:20Ron Sexsmith
見たはずなんだけど、あんまり記憶がない。


ここらへんで天国バーガーを食べた記憶はある。今年はフジロックに行っていないので、ところ天国の天国バーガーはまだ食べれていない。ちなみに天国バーガーは天国のような美味しさではなくフジロックのところ天国のハンバーガーだから天国バーガーだと思う。なんだか、文面に天国がならんで変な感じ。
お店にはフジロック(行っていないが)の河原に転がっていたはずの可愛い石が。フジロックの思い出に浸りたい人に人気のこのハンバーガーはいつも行列だったけど、たまたまそのときは行列じゃなかったんだった。
そういえば、朝霧はトイレも食べ物も少しタイミングをずらせば混むことが少なくて快適だとおもう。

16:50 - 17:35INDIVIDUAL ORCHESTRA
また、MOON SHINE STAGEに戻って、クレープを食べることに。食べてばっかり。少し夕闇が近づいていてこれからアンビエントに進むのかなと言う感じ。会場ではサッカーボールを蹴っていたり、あまりにゆったりした感じ。
田中フミヤにしては意外にエレクトロニカやアンビエント風な感じで驚いた。張り詰めた音をずらすかのような音作り。そう、音作りという感じ。夕方の野外というよりは屋内の小スペースで聞きたいかな。


17:00 - 17:50元ちとせ
INDIVIDUAL ORCHESTRAのようなエレクトロよりこの会場だったら歌ものを聞きたいかなとRAINBOWSTAGEに戻ることに。
そういえば4年ぶりの元ちとせ。ヘブンでたまたま見たんだった。歌は上手いよねーと言う印象は4年経っても変わらない。夕日が沈んで山の稜線からオレンジの光が見えてキレイ。Ron Sexsmithも含め1日目のレインボーステージは歌を聞かせる感じ。晴れたからよかった。芝生に転げながら遠くで見ていてもいい。

それにしても、この頃には結構冷えてきて重ね着して、チェックの長めのブランケットをマフラー代わりにすることに。


17:45 - 18:45RKD2 (RYUKYUDISKO)
元ちとせを数曲見てから琉球ディスコを見ることに。もっと沖縄風かと思ったけど最初だけで沖縄民謡のCDの音とびにして、それを歪ませて4つ打ちにして、そこから重厚なビートをかぶせていく感じ。結構重めの音作りかな。最初だからだったかもしれない。30分くらい見ていたかな。それほどいなかったので。

18:30 - 19:30くるり
満月が黒富士にかぶさるような感じで、最高の背景をバックにくるりが始まる。最初からワンダーフォーゲル!、ハイウェイ、東京と流れれば盛り上がらないはずはない。暗がりの中だけど人の多さにまるでグリーンのようだと思う。岸田は酔っていました。おやじ入っていました。まるで向井秀徳は入っていました。後半はお祭わっしょい、RING!RING!RING!と渋い選曲。最後はまたHOW TO GOで京都を思い出す。くるりのメンバーはマントをまとって退場。マントあったかそう。


18:45 - 19:45RKD1 (RYUKYUDISKO)
19:45 - 20:45JUSTICE
20:45 - 21:45EROL ALKAN
くるり後に帰ってくるとRKD1が回していて、Fat Boy Slim -のSlash Dot Dashがかかっていた。RKD2に比べて歌ものの具合が強いハウスという感じであげ気味。RKD2より好き。JUSTICEからEROL ALKANへの流れは最高で久しぶりに楽しく踊る。結構重めのサウンドだけど思いっきり踊らせる感じ。EROL ALKANはDJブースに上ってあおったりと結構派手にやってました。

21:50 - 23:10THE POGUES
ポーグスのようなケルトの音楽は結構好き。アイリッシュトラッドパンクと言われてるけどパンクと言うよりはそれ以降のスペシャルズとかニューウェーブ以降の暴力性の方が近い気がした。特にシェインがステージを離れているときの曲はその傾向が強くって、シェインが入ってアイリッシュトラッドなんだなあと実感する。それにしてもシェインは自分のボーカルじゃないときはステージの袖に戻るのだけど、そのたびに酔っ払って戻ってくる。この酔い具合とオヤジ具合がこのシェインの歌に合うから憎めない。現役のころは知らないけど、幸せそうに歌う姿が楽しい。シェインが「Fairytale Of New York」で月夜の中でゲストボーカルの女性とワルツを踊り心が温かくなる。そして、モヒカンやらのカツラをつけてラストは「Fiesta」。アルバムより何倍も楽しい。ポーグスは足を上げて踊りたくなる感じで、GINA & CHRISとも通じる土着の感じがとても大好き。

それにしてもポーグスのスタートが15分くらい押したけど、コンコール2回で結局終わったのは24時前。会場は凍りつくように冷え込んでいた。