2005年10月16日日曜日

サンディ・ハワイ・沖縄@おひらきまつり2005 2005/10/15

今年もおひらきまつり@猿田彦神社へ
 毎年天気にはすぐれないおひらきまつりだけど、今年も昼から雨が降り始め、会場へ向かい途中には2台もスリップ事故をしているほどすごい雨に。
 仕事で遅れて細野晴臣さんの環太平洋モンゴロイドユニットはみれなかったけど、サンディは見えるよとメールをもらったので慌てて会場へ向かうことに。

 沖縄の舞踏の方の創作舞踏が始まる前には会場につく。雨が激しくて田んぼの会場には人がいず、その周りの畦に集まっている。おかげで、テントのある一番前で見ることができた。
 神楽と沖縄の音楽の融合というか系譜を見せるかのような演舞。演目が「龍宮からサルタヒコへ」だし。チドリとかいう演目がとってもきれいで見入ってしまった。黒いチドリ柄の着物を着た舞妓か日本人形のようなきれいな4人の人が斜め一列や相互に向かい合って同じ演技を優雅に行うさまに見入ってしまう。そしてその4人ないし5人が後半で軽快な琉球音楽にあわせてものすごい笑顔で歌い踊るギャップにまた見入ってしまう。

 沖縄の舞踏の折にはものすごくビニールシートのテントをたたきつけるような雨。それでも焚き火の火は消えないからすごい。
 サンディが始まったらは小降りになってきて月も見えてくる。
 ライブでも語っていたけど、6年前におひらきまつりに呼ばれて見た伊勢神宮が直前に夢で見た森だったそう。
 
「水晶を手に神々しい森を歩いている、とても印象的な夢を見たんです。そしてなぜかそこは伊勢だとわかっていました。その直後に猿田彦神社のお話をいただいて、ビックリだったんです。まつりの翌朝、生まれて初めて訪ねた伊勢神宮のありさまはもう、夢でみたままの全部同じ!でした」
「朝の雨も止みステージがはじまって"見上げてごらん夜の星を"を歌いだすと、空にぽかんと穴が開いて星がびゅんびゅん流れてゆく。涙が溢れてきました。ものすごい力が私に何かを伝えようとしている、それはなんだろう?...決めた、クムフラになる!それは、ものすごい決意。そしてそれから、まるで準備されていたみたいに事は運びました」
 「ほんとに"お蔭様"です。ヨチヨチ歩きの赤子のようだった私を見ていてくれた"おひらきまつり"の舞台に、手をあわせに行かせてもらいます。子どもを連れて帰ってきましたっていう感じ。あっ、母親も一緒にまいります。私のフラマスター、パティー先生」

 あの最後の子供のダンサーはサンディさんの子供だったのだろうか。
 最初はサンディは後ろほうにいて呪術のような祝詞のような平均律以前の歌を歌い数人のダンサーが前で踊っていた。まるで弟子を従えるフラマスターのような感じ。集落の長のようでもある。ハワイ先住民の歌も、沖縄の民族的な音楽も日本の民族的な音も根源的には良く似ている。
 初めてフラを見たけどものすごく優雅で神秘的で、クムフラと最前のダンサーのために仕えているような威厳みたいなものがある。ダンサーは10m四方くらいの会場に最終的に50人くらいいたのだけど、いつも1人のダンサーはワンポイント周囲と違うかわいい衣装で中央に立つ。周囲より小さく踊りも優雅に見える。
 後半にはハワイアンギターなども入ってサンディの歌もあっていわゆるハワイアンという感じ。時間が過ぎるのを忘れて見とれる。いつの間にか雨も止んでしてすごく神秘的な演出に感じる。
 そして、最後サンディの踊りは一人のダンサーが大勢の弟子をつれて還ってきたようで惚れ惚れするような華やかさだった。
 サンディの華やかさは雨の中でも寒さを感じないんです。気がついたら10時になっていた。