2008年4月25日金曜日

Music Meme 4 VARIATIONS


  意地っ張りでお茶目でサービス精神旺盛なヤンさんからの精一杯の回答なんだろう。
 精一杯というか十分すぎます。音楽からジャケットのデザインからDVDの編集から100ページほどの本まで全て自分でこなすヤンさん。そりゃ倒れますよ。
 結局「DOOPEE TIME 2」は出すのを辞めたそうです。(正式にはこの変奏集の中に入っています)理由は深く語っていないけど、なんとなく変奏集の映像を見て本を読んだらわかったような気がした。


 出すには時間が過ぎすぎたし、レーベルも解散してしまったし。
ヤンさんが活発に活動した2006年ならともかく、今なら「DOOPEE TIME 2」の断片とジャケット写真で想像する方が素敵か
もしれない。なんだかThe Beach BoysのSMILEみたいだと思った。

 ヤンさんならカッコよさのためならアルバムも犠牲にするかもしれないとお思ったけど、やっぱりだった。で、この変奏集はヤンさんからの精一杯のお詫びなんだろう。
 なんか切なく爽やかで懐かしい。本を読んでDVDの妙本寺での演奏の映像を見終えるとミュージック・ミーム2の曲「だいじょーぶ」が聴きたくなった。


2008年4月14日月曜日






 もともと、二日間いく予定だったんだけど、翌日のこいつの仕事のため一日に変更。



 課も変わったし、機構改革があったし、仕事も変わったしで3月中ごろからバタバタだったので、2日目行けないし、休みなかったしやめよっかなあなんて思ったりもしたけど、いやいやだからこそ行っとくべきかと思っていくことに。

 ちなみに目的はOKI DUB AINU BANDとソウル・フラワー・モノノケ・サミット。
 あとは名鉄蒲郡線でゆっくり揺られたい。西尾経由で行こうか蒲郡経由で行こうか考えた結果蒲郡経由で行くことに。蒲郡線の赤い電車が家と家の垣根の間を走るのも、家が少なくなって海の近くの畑の間を走るのもいい。




着いたのが1時ごろ。とりあえず腹ごしらえに会場に入ったらビーチの方に飲食ブースがないのね。でも混雑しないんでこの方がいいかも。とはいえ1日目はダブやファンク、民俗音楽系が強いので人も多くなくすごしやすい。RORなら二日目もそれほど混雑はしないんだろうなと思いながらもビーチへ。NO1店主が「いらちゃい、いらちゃい」と言っててかわいい。

ちょっとご飯を食べるともうOKI DUB AINU BANDの時間。急いで会場の方へ。


 OKI DUB AINU BANDは見たことも聞いたこともなかったんだけれども、「樺太アイヌの伝統弦楽器『トンコリ』を現代に復活させたOKI率いる日本/アイヌ発のプログレッシブ・ルーツ・バンド。いにしえの楽器トンコリをオール電化し、ベースとドラムで強靭補強したヘヴィなライブサウンドに、アイヌに歌い継がれるウポポ(歌)の伝統曲や踊り、アフログルーヴ、レゲエ、ロック、ミニマルサウンド等が入り混じった唯一無二の越境サウンド。」と聞いたらどんな音なのかこの目で確かめたくなった。

 OKIさんが会場に一人登場。10センチくらいの板状の竹に糸がついたムックリという口琴を口につけて引っ張ってビューンビューンという音が鳴る。それが電化されて増幅されてダブ化された反復音が思ったより気持ちが良い。
 アンプにつながれたトンコリというアイヌの民族楽器をギター代わりに、ダブ化されて非常に面白い。電化されたトンコリという弦楽器の音は板に張った弦を直接はじいた時のような素朴な力強い音でそれがFlying Rhythmsのようなダブ処理がされていて面白い。
ちなみに、ダブエンジニアはFlying Rhythmsの内田直之さんだそうで、確かに今思えばそんなような音だった。




 OKI DUB AINU BANDを終えて会場をウロウロしていたらお絵描きコーナーのところで深雪さんに声をかけられる。去年は確か会えなかったんだよね。久しぶりに会えてものすごくテンションがあがる。こういうイベントは普段会えない人に会えるので嬉しい。その後ずんこさんにも会えた。うれしい。深雪さんは音楽の傾向的に合う可能性は高いけど、ずんこさんはなかなかむずかしいだろうからね。1歳のお子さんがかわいいね。携帯のストラップを見せると引っ張って引っ張って、かわいい。



 さて、ソウル・フラワー・モノノケ・サミット。1年半ぶり。前回はホールでのコンサート。あの時1920年代の音楽や明治時代のヒット曲を屋外でも聴きたいと思ったんで今回はとても楽しみ。ちなみに伊丹英子さんは地元の出身だそうで。
「ボインはぁ~赤ちゃんが吸うためにあるんやでぇ~、お父ちゃんのもんとちがうのんやでぇ~」と月亭可朝のボインの歌で登場(笑)
 美しき天然、釜ヶ崎人情、お富さん、インターナショナル、安里屋ユンタ、聞け万国の労働者、アリラン、満月の夕、さよなら港などやってたかな。労働歌、革命歌、民謡は実はとても楽しい。



 ソウルフラワーが終わってSOIL&"PIMP"SESSIONS。それほど期待をしていなかったんですが爆音でブンブンうなる感じのクラブジャズな感じで結構いいかも。トロンボーンとトランペットの渾身のホーンがいいね。


 帰ろうと思っていたのに結局曽我部恵一バンドも全部見てダチャンボも途中まで。もう少し見てたかったんだけど帰りの時間があるので。
 曽我部恵一バンドはサニーディの頃と大分イメージが変わったね。逆に弾けたて感じだね。あ、でも青春狂走曲をやってくれて嬉しかった。大分アレンジ変わったけどこの早いアレンジも好きだな。
 あと、今回ダチャンボは音が変わった感じがしたが、PAが内田直之さんだったらしくその影響だったのかな。でも、EIJIさんの飛び跳ねてベースをブンブン唸らすのはいつ聞いても心が躍るね。