2004年5月4日火曜日

東京へ行ってきた。

 700系のぞみに乗り品川駅で乗り換え、大門から東京メトロ大江戸線に乗り換え赤羽橋、麻布十番、六本木と向かう。大門はアルミっぽい銀色のデザイン、赤羽橋はガラスブロックのホーム、麻布十番は黄色い細く小さいタイルのブロック、六本木は黒い大理石っぽい壁や柱に、金色の縁取りで「六本木」と書かれている。六本木はなんだかエロい。

��日、5日と東京で六本木周辺からお台場、霞ヶ関あたりを大江戸線を使ってウロウロしていたのですが、都市の雰囲気が全体的に新しく面白い感覚だった。普段行く新宿・渋谷あたりとはまた違う。上野あたりともまた違う。
 六本木へは、クサマトリックスを見るために行ったのだが、祝日は午前0時までやっているのでその前に六本木ヒルズ周辺を歩いてみる。http://www.roppongihills.com/jp/facilities/gaw/index.html
PICT0034
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 ルイーズ・ブルジョアの蜘蛛「ママン」は今回ライトアップされていなかったのか気づかなかった。そのかわり宮島達男の「カウンター・ヴォイド」を見れた。乳白色のガラススクリーンからデジタル数字が浮かび上がる。直島だー。テレビ朝日のスタジオの看板はホログラムでロゴ?が見る位置によって色や形が変わっていた。そういえば新しい1万円札にもホログラムが使われるらしいですね。乳白色やら大理石やら光やら水やらそういうのが多い街である。
PICT0026
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 クサマトリックスの展示は少なかったけど、見ていると吸い込まれそう。「水玉脅迫」、「無限の水玉」、「痛みのシャンデリア」、「蛍の群舞の中に消滅するあなた」、「天国へのぼる階段はやさしく」、「インヴィジブル・ライフ」、「ハーイ、コンニチワ!」
「水玉脅迫」にしろ「無限の水玉」にしろ今回は暖かい感じがした。やさしい脅迫。吸い込まれそう。
「痛みのシャンデリア」は唯一痛みのある作品。真っ暗な空間で唯一激しく輝く感じは、何でそこまで激しく輝くのだという孤独感。そこを抜けると暗い空間で無数の光が。蛍のような無数の光の空間の中に置かれて他の人も消滅してしまう。それだけ微弱な光が無数にあるということ。きれいという感情と光の空間に置かれた虚無感。
そこを抜けると、「マンハッタン自殺未遂常習犯」の歌を歌う草間弥生が。その横には蛍光色のはしごが。ハシゴの上と下に鏡を置くと無限の階段のようになる。階段を先の先を見たいと覗き込むが、自らの頭がじゃまになって見えない。上へ上るのがいいのか、下へ下るのがいいのか。
その先には黄色と水色の水玉に水玉の鏡。水玉の中にも水玉の空間が広がり迷路のような広がりがある。そして、その迷路を抜けると、かわいいお人形とかわいいキャラクターに囲まれた世界に。原色中心の水玉の服の女の子や水玉の犬に干草の強烈な匂いが会場一面を包んでいた。この干草は草間の幼児体験だろうと思いながら干草は懐かしさを感じさせるなあと感じる。抽象中心の草間さんの表現が始めて具象的になったと感じた。
一連の流れは自己消滅の後にあの世へ向かう。あの世へ向かう迷路を抜けた先には理想の幸福が待っているというような草間的幸福感だった。
翌日、朝から六本木ヒルズを歩く。朝ごはんが食べれるかと思っていったのだけど、夜は遅くまでやっているのに朝はどこもやっていない。どこかないかと色々見ていたら、ポスターが張ってあった。
「5/5 12:00 草間彌生の前衛ファッションショー」
うわー行きたいと思い、予定をやりくりする。朝から日本科学未来館にいったあと、12時にお台場からトンボ帰りして12時30分に六本木ヒルズへ付く。会場の広場では人が集まりつつもまだ始まっていない。ラッキー。
クサマヤヨイの前衛ファッションショー
クサマヤヨイの前衛ファッションショー
会場のスクリーンからは草間彌生の紹介のような映像作品が流れている。
 会場はもう人がいっぱいだったので、近くの階段で草間を待つ。すると、遠くから聞こえる「ハーイ、コンニチワ!」のかわいい声。服飾の人らしいかわいい草間のデザインした服を着た人が階段から下りてくる。目の前を通ったのでラッキー。30人くらい色々なデザインの服を着た人が降りてきてまさしく「ハーイ、コンニチワ!」の世界。「ハーイ、コンニチワ!」っていい響きのことばだと思った。
クサマヤヨイの前衛ファッションショー
クサマヤヨイの前衛ファッションショー
「やよいちゃん来るのかなあ」という声。しばらくすると水玉の服を着た子2人に両手を支えられながら弥生ちゃん登場。一斉にフラッシュがたかれる。たどたどしい言葉であいさつをする。このような機会に恵まれ前衛が出来ることに喜びと感謝を感じるというようなことを言っていた。会場が草間さんを見る目が暖かい。
クサマヤヨイの前衛ファッションショー
クサマヤヨイの前衛ファッションショー

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