2002年12月30日月曜日

大友良英×オオエタツヤ

うって変わって、世界的ターンテーブル奏者大友良英とオオエタツヤさんのノイズ競演。

2年前に見た小杉武久や高橋悠治と違うなあと思ったのは、小杉さんとかの演奏は会場の空気の変化とかざわめきとか映写機の映像の変化をノイズに反映させていたためミニマルな部分も捉える必要性からか会場の一瞬を捉えるノイズ(爆音には違いはない)であった。それに対して、大友さんとオオエのノイズは、会場の様子は影響せず隣のターンテーブルにのみ影響されるノイズのため、継続するノイズであった。

その継続が、心音が高鳴る感じをおこしていたと思う。強迫観念にちかい高鳴りは精神的に病んでなければ楽しいはず。
時折ノイズがノイズでなくなるときがある。隣のターンテーブルに影響されて姿を変えるノイズが時折すごく隣と合う時がある。その瞬間をピークとして、隣のターンテーブルは音を変えていき、またその音に反応してこちらのターンテーブルも音を変えていく。2度とない音の世界を作るのが好きなのだろう。だからDCPRGを辞めるのだろう。
大友さんのターンテーブルの奏法はシンバルみたいな鉄の板で針を傷め、鉄の板でトーンアームをたたき、針に口を近づけ叫び、ターンテーブルをたたき、揺すり、持ち上げ、上に乗り、押さえつけ、やってはいけませんという方法ばかりで演奏を行います。
かっこいい。

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