2006年2月12日日曜日

大友良英ニュージャズオーケストラ@tokuzo

onjq
onjq
先週の土曜日のはなし
今池のtokuzoで大友良英ニュージャズオーケストラ(ONJO)を見てきました。

得三は普段はイス席ですが、教室程度の部屋に300人近くが入ってまさしく大入り。
チケットは早々に売り切れたそうです。
まるで教壇というようなスペースに12人ものメンバーがいるわけで、それに配線が入り組んでまさに

足の踏み場もない感じ。

記録のために書いておくとメンバーは以下のとおり。

大友良英(G、Conduct)
カヒミ・カリィ(Vo)
アルフレート・ハルト(Ts,B-cl)
津上研太(As,Ss)
大蔵雅彦(As,B-cl, Tubes)
青木タイセイ(Tb)
石川高(笙)
Sachiko M(Sine waves)
宇波 拓(Comp&オブジェクツ)
高良久美子(Vib)
水谷浩章(B)
芳垣安洋(Ds,Tp)
近藤祥昭(音響技術)

セットリストは
 
・Out To Lunch
・Hat And Beard
・Lost In The Rain
・「クライマーズ・ハイ」オープニングテーマ
・Something Sweet, Something Tender
・Gazzelloni
・柔らかい月
・Stright Up And Down
  アンコール
・ユリイカ
・「クライマーズ・ハイ」エンディングテーマ

と書いている人がいた。僕は覚えられないよ。
僕は宇波さんと言う人の前で見れた。宇波さんと言う人は理系の大学生っぽい尖った目つきの人でノートPCを机の上の4つのスピーカーに繋いで、多分耳に聞こえない周波数の音を出してスピーカーを振動させて、その上に信州そばとかビーダマとかアルミホイルを載せて音を出す人そんな変わった機材のほか笙があったりサインウエーヴがあったりビブラフォンがあったりと既存のジャズから少し毛色が違う。

並びは真ん中にサックス、トローンボーンなどの金管隊がいてその後ろにドラムとウッドベース、向かって左脇にギター兼指揮者、横には詩の朗読、その後方に笙とSine waves、右脇がなんかわからない即興楽器、その後ろにビブラフォンだからインプロっぽい感じ、静寂の感じ、混沌の感じ、躍動の感じと幅も広い。
前にいたので譜面も見えたのだけどOut To Lunchの譜面などこれを見るだけで混沌と言うのがわかる。
静寂の音がスピーカー越しに聞こえる。スピーカーのノイズが聞こえるほどしんとするライブが始まる前の店内でした。アルフレート・ハルトさんと津上研太さんと大蔵雅彦さんが歪な癖のあるOut To Lunchの主旋律を奏でる。大友良英さんの指揮というかサインのような指揮が出るたびにそれが混沌と言っても良いように狂う。現代の混沌とはこういう音だと言わんばかり。それそれがバラバラに旋律を奏でる感じ。

アルバムOut To Lunchは難しいアルバムなので混沌を何かと解釈しようとすると難しくなっちゃうけど、気持ち良い混沌だと思えば楽しい。
音の溜めとか、ズレとか、投げつけるような指揮と言うかサインで切り替わったり、音を強く続けたりする様はCDじゃわからない。あの楽しさは見ないとわからない。指揮を見るのが楽しいと言うのもわかる気がする。
「クライマーズ・ハイ」のオープニングテーマともう一つなんだっけな、そう、Gazzelloniと、あとユリイカが特にすばらしかった。 Gazzelloniはイタリアの豊穣をイメージしているんだって。芳垣さんはGazzelloniをジョー・ストラマーをイメージしていたそうだけど。まあ、すごくテンポのいい曲でした。
大友さんはOut To Lunchの原曲を忠実に演奏してみました(笑)といっていたけど、多分あれはコンセプトに忠実にと言うことなのかな。Out To Lunchの原曲はここで聞けるけどやはり別物。
http://www.cduniverse.com/search/xx/music/pid/1230908/a/Out+To+Lunch.htm

0 件のコメント:

コメントを投稿