2008年1月20日日曜日

ピピロッティ・リスト展「からから」

 六本木クロッシングは夏からずっと見たいと思っていたけどいけないなあと思っていた。夏からと書いたけど実際は2004年の六本木クロッシングにいけなかった思いが積もっていたんだけど。




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 そんな時にさなえさんの日記にピピロッティ・リスト展「からから」が見に行くもののおぼえがきとして書いてあって、外国の人の個展で「からから」なんて何か面白そうな匂いがしますよね。あ、これは見たいかもと思った。

 ピピロッティ・リスト展について色々検索してみると、インスタレーション中心みたいだけど、可憐と恐怖というと以前見てとてもよかったソフィ・カルを思い出すけど近いのかな?なんて思ったりした。そしてもし「「部屋」オーディオ ビデオ インスタレーション」が実際にあるなら見てみたいと思ったのがきっかけ。

「「部屋」オーディオ ビデオ インスタレーション」



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で、他にも何かやってないかなと思ったところで「Buffalo Daughter presents Euphorium vol.2」を知って行くと決めたわけ。

 久しぶりの東京はほんと良かったわけで、翌日はさなえさんとも短い時間だったけどお茶も出来て、彼女の話を聞くのは居心地がいいというかなんというか。東京へ行ったら会いたい人の一人。

さて、話は前日に。



 


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ピピロッティ・リスト展「からから」を見に品川で新幹線を降りて原美術館へ。東京は雨で、前回来たときは雪だったんですけど。前回は横尾忠則展2002年だったのでもう6年も経ってるんですね。


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前回建築中だったビルが完成していて、久しぶり感が増幅する。



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原美術館は6年ぶりだったのにもかかわらず迷うことなくたどり着くことが出来て、意外に記憶に残っているなあと思う。



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美術館に入ると左側のミュージアムショップが目に付く。
 荷物を入れるためのロッカーを案内されると、そこにピピロッティ・リスト展の図録とリストの作ったポスター十数枚の入ったからから缶なるものがあってリストの映像作品を切り取って持って帰れるようで目を引いた。

 実はこのとなりの身障者トイレにも仕掛けと言うか作品があって・・・。まあなんというか・・・。

 ミュージアムショップから出ると正面に作品が。森村泰昌の常設展示が。前に来たときにこんなのあったかなあと思いながら振り返ると足元の小さい穴から叫ぶ小さな小人の女性の姿が。足元の溶岩から叫ぶ5cmくらいの女性。奇妙でもあり不思議でもあり小さい女性を覗き込む自分の姿も滑稽。

 隣の部屋に入るとプラスチック製品を木にぶら下げてプロジェクタを投射して表現しているインスタレーション「ダイヤモンドの丘の無垢な林檎の木」と言う作品が。その隣に、「「部屋」オーディオ ビデオ インスタレーション」が。
 とても幻想的なダイアモンドの丘を作っている林檎の木はプラスチック製品で出来ている。
 「部屋」には巨大なベッドぐらいあるソファーが並び小人のようにそこに座り両手で持たないともてないような巨大なオモチャのようなリモコン(実際に動く!!)を操作をしてビデオを見るが、サイケデリックなグロい映像を延々見る様は???ポップなのかグロいのか?



 


リストの言葉…「物事のポジティヴな面を見るようにしている」

 と言うことから見ればグロいけど何だか面白いということになるのだろう。確かにそんな作品ばかりだ。

 2階へ上がると、宮島達男の作品と須田悦弘さんの作品が。前回来たときは見たことなかった。まあ、前は横尾忠則のとんでもない世界観に包まれて凄いことなっていたのできづかなかったとしても当然だけど。それにしても美術館と言うかそれ自体が重要な原家の旧家の一部を壊してでも展示にする意気込みが凄い。

 2階は階段の途中から見ることのできるインスタレーションとか1997年のヴェネチア・ビエンナーレに出品した代表作「Ever Is Over All」などを見ることが出来る。


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若い女性が楽しそうに花を抱えてスキップをしながら花の幹で歩道沿いの車の窓を楽しげに割っていく映像が映し出される。映像はスローぎみで爽やかな感じと暴力的な感じがいりまじってスローで再生されることにより奇妙な感覚になる。

 奇妙なもの暴力的なものを見ながらキレイだとか爽やかだと感じてしまう感覚は面白いし。ポジティブな部分をみつけたときは、からっと笑って見てしまう。展覧会のタイトルは良く出来ている。。



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