2006年7月11日火曜日

絵葉書/猫にかまけて

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先週は何もない週末だったので、ハガキを買いに伊勢神宮のおはらい町に行くことにした。
 この前のハガキの返事を今までほったらかしにしておいてと思われるかもしれないが、やはり気分の問題なのだよ。
 今日は夜に軟式庭球をする予定があるので時間があるのだよ。休日の時間があるときに夕食を注文して届くまでの一寸した間に言葉を考えるのは楽しい。そういうことだ。

 内宮の鳥居前町ということで観光客が多いおはらい町だけど、以前はこれほど渋滞はしなかった。確かこの時期はバドミントンも暑くってやってられないと、皆で川へ泳ぎに来れていたから。
 それでも、地元しか知らない最も近い駐車場が空いているかなと行ってみると運良くがら空きで、シメシメと車を止める。
 伊勢型紙の紫陽花の絵葉書とサルビアの絵葉書を買う。
 氷に浸けたラムネが美味しそう。軒下に吊るした、てるてる坊主が梅雨よ、まだ梅雨よと言っているようだった。
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 時間があったので借りてきていた町田康の「ねこにかまけて」を読む。これはたまらん。
 町田節で書かれているけどデレデレの町田さん。それがまたいい。
 
「思いついて装飾的な彫刻の施してある石のバードバスに砂を入れてやると、うひゃひゃ、と笑いながらも、そろっ、と入っていき腰を下ろすと神妙な顔をして小便をしたのである。俺も嬉しくて、うひゃひゃ、と笑った。ヘッケ、うひゃひゃ。俺も、うひゃひゃ」


 小説のように猫が「うひゃひゃ」ですって。でも、これだけ愛情いっぱいの文章で書かれたらさもありなんと思えてしまう。
 それからヘッケの物語なんか涙もの。一気に読みふける。

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