2005年5月8日日曜日

菊池成孔クインテット・ライブダブ@ブルーノート大阪 2005/05/07

PICT0035
PICT0035

 あっと言う間のひとときなのに、時計をみてもうこんなに経ったのかと勘違いをしてしまった。慌ててブルーノートを後にし歩き始めて誤りに気付くがもうおそかった。菊地さんのサインもらい損ねた。はっきりいって時間を見ながら二時間も感覚が狂うのはめずらしい。おそらく内容への充実感が感覚を狂わ せたのでしょう。こんだけ満足したんだから短く感じるのも当然、時間があっというまに経ってしまったのも当然という幸福な錯覚にかかってしまった。

 去年のP-hourとはまた違う空間。p-hourが熱帯の中のブルーのシャーベットのような感じ、UAのトッピングは柑橘系のソースという感じでしたが、ブルーノートの場合はブルーのシャーベットはそのままですが、ストリングスとカヒミ・カリィのトッピングが甘美なソースという感じで甘い優雅な空間となっていました。

 カヒミ・カリィが喋ると周りもヒソヒソ話になる。
去年の大友良英ニュージャズオーケストラにゲスト出演したときよりも、色っぽさが強い。あの照明が照らす表情の影の部分がものすごく色っぽい。
PICT0037
PICT0037
 菊池成孔クインテット・ライブダブは、菊地さんの(歓楽街のようなと良く言われる)甘美なサックス、クールで硬質感とアンビエント感のある菊地雅晃さんのベースライン、時に甘いラインと時に複雑で技巧にとんだ高音で硬質のメロディを自在に奏でる坪口さんのピアノ、基本的なジャズフレーズに忠実な藤井さんのドラムと言う具合です。そして、ライブ・ダブ担当というパードン木村さんがダブ処理をするので、曲によってはフレーズは細かく分断されて並べられている。乾いた残響感がブルーノートの空間とよくあう。
 ただ、カヒミさんや菊地さんが歌う曲やストリングスの入った曲は優美なフレーズが続く。
 アンコール前の最後、藤井さんのドラムソロとEMSかMS-10かのアナログシンセと思われる浮遊感のある電子音が残響音のように残った。
b6c9822a
b6c9822a
白ワイン
本鮪中トロと平貝の焼霜造り
エスプレッソ
 正面後ろのソファーからゆったりとエスプレッソを飲みながら音に浸ってました。
アンコール
Crazy He Calls Me
The Wizard Hits It Even On A Rainy Day
 南米のエリザベステーラーから1曲、デギュスタシオン・ア・ジャズから1曲、いずれも甘い曲でゆったりとした夜を演出するかのようにライブは終わっていきました。

0 件のコメント:

コメントを投稿