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2008年10月19日日曜日

オルケスタ・ナッジ!・ナッジ!@得三 20081016

オルケスタ・ナッジ!ナッジ!

<参加メンバー>

芳垣安洋(ROVO,ONJO,Vincent Atmicus,Emergency!)

岡部洋一(Bondage Fruit,ROVO,Vincent Atmicus)

高良久美子(WAREHOUSE,Bondage Fruit,Vincent Atmicus,ONJO)

川谷龍大(strobo,little cosmo)

茶谷雅之(MOST)

益山泰一(Stim)

関根真理(渋さ知らず)

高田陽平(ホテルニュートーキョー,tuff session,MONG HANG,stim)

中里たかし(Jazztronik)

辻コースケ(GOMA & JUNGLE RHYTHM SECTION)

イズポン(KINGDOM☆AFROCKS)

6:00open 7:00start 前売¥3,500 当日¥4,000(9/1発売)



 「ROVO」「ONJO」等のバンドのリズムを司り、

自らも「Vincent Atmicus」「Emergency!」を主宰する芳垣安洋が、

2003年に結成した打楽器集団。

 民族音楽的ポリリズムやビートの躍動、

ライヒのミニマリズム、ウアクチのような音色の追求、

シロ・バプチスタのビート・ザ・ドンキーのヒップさ等をあわせ持った、

聴いてそして観て楽しいパフォーマンスが信条。

打楽器の持つパッションや明るさ、倍音が混ざりあう、

うねるような浮遊感等、ダンサブルなアンサンブルだけでなく、

リラックスしたトランス感もナッジ!ナッジ!ならではの魅力。





メンバーと楽器が多すぎて東京以外ではなかなか見れない芳垣さん率いるオルケスタ・ナッジ!・ナッジ!

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 それが、セカンドアルバム発売を記念してツアーに出るというので、見れる機会はそうないだろうから行ってきました。

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 得三は10周年ということで今回のライブも10周年記念イベントだそうです。



 会場にはすでに深雪さんとナエル君が。ナエルくんは初めてあったのだけども深雪さんちにホームスティしている高校生だそうで、シカゴの近くから来たそうで、「シカゴ」と「近く」って発音が近いねという話になりました。

 あと、しばらくしたらコダマさんが来て4人で見てました。深雪さんは鶴ロック以来、コダマさんにあってはいつ以来だろう。2005年のフジロック以来かなあ。

 そういや、深雪さんがフジロックでエミネム見たといったらナエル君かなりうけてたな。あれなんでだろう。エミネムってアメリカじゃ扱い違うのかな。羞恥心みたいな感じだったりして。



 10周年記念メニューの中からキノコと挽き肉のピザ包みを注文。ちょっとピリ辛でおいしい。ナエル君はマヨネーズがダメみたいでよけてました。

 会場について一時間くらい喋っていたんだけれども長く感じなかった。ありがとう。



 そんなこんなでライブが始まる。ステージには乗るかなーと思うくらいの楽器が乗っている。乗るもんやね。メンバーはステージ袖から全員が入ることができなくて、フロアから入ってくる。それだけ楽器が多いということ。

 普段はフロア中央で円形になって演奏するそうだけれども今日はステージ上で。

10syuunen-7
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メンバーの他の活動を見てもすごい。知ってるだけでもROVO,ONJO,Vincent Atmicus,Emergency!、Bondage
Fruit、strobo、MOST、渋さ知らず、Jazztronik、GOMA & JUNGLE RHYTHM
SECTION、KINGDOM☆AFROCKS。

 

 誰がどの楽器でと書こうかと思ったのですが、一人一人が扱っている打楽器が多すぎて分かんない。



使用している楽器についてはこちらのサイトが非常に参考になります。このときはイズボンさんと辻コウスケさんはいなかったみたいです。

浅胴のスネア以外はバスドラに小さめのスルド、タムの位置にティンバウと大きめのスルドをセットした独特のセットです。
さらに右手側にザブンバ、バタドラムなどを用意。「雑誌の取材があったため普段よりちょっとおめかし(笑)」の高良はヴィブラフォン、チューブドラム、ス
リットドラム、アゴゴベルなどを使用。さらに奥側にコンガ、タム類などをセット。「栄養不足」Tシャツ着用(^_^;)の岡部はトゥバーノ2本、ジャン
ベ、ティンバウ、小スネア、ジュンジュン、ラテンの大太鼓を並べたセッティング。関根はジャンベ、コンガ、ティンバウに新たに加わった大太鼓をセット。中
里はコンガ4本にティンバウ、バタドラム。高田はスティールパン2台にジャンベ、小型のバラフォンを使用。最後方の3人はフロアタム、スネア、ヘピニキな
どを使用。


 そのほかにも、高田さんはアサラトも使ってましたし、芳垣さんはチベタンボウルや小物類多数を使ってましたし、他にもいろいろ使っていたはずです。



 今回の配置としてはこんな感じかな。後方の3人のならびについては自信がありません。

        

                茶谷雅之  益山太一  川谷龍大

        高良久美子                       辻コウスケ



               高田龍平   中里たかし  関根真理



        芳垣安洋          イズボン           岡部洋一





オルケスタナッジナッジ2
オルケスタナッジナッジ2



 それにしても、この音楽は生で聴かないと魅力は分かりません。打楽器の打ち出す倍音の魅力は録音マイクでは分かんない。だからPAなしのセットなんだろうね。



 浜省のようなサングラスをかけたイズボンの儀式?といわれていた言葉に合わせてジャンベを叩いてライブがスタート。こういうような流れは分かり
やすいのだけども、後半の展開はすごかった。色々なリフが複雑に絡まって、一点の焦点に合わせる感じじゃなくってさまざまなリズムが複合的に絡まっている
感じ。それでいてひとつのグルーヴのような感じでもあって、音圧というよりは音の洪水に流される感じ。

 

 ステージには楽譜が置かれているんだけれども、こんな複雑な構成でどんな譜面が書かれているんだろうと気になって仕方がなかった。



 前半の最後、激しく展開する曲の中、岡部さんがドラム類やシンバルをスティックで叩きまくり、どれだけ手数が増えるんだという感じで圧倒されていたらそのまま目の前の黒い柱みたいな金属をたたきまくる。楽器かと思ったら得三の柱。笑った。



 ジャンベやコンガ、ティンバウなどの中心の曲の他にも、アゴゴベルで構成される曲や、ビブラフォンやスティールパンが絡む曲があったりと色々な
展開があって楽しい。僕は高良久美子さんが出ているから行きたいと思ったのです。スティールパン中心の静かな曲もあって色々な人のいろいろな引き出しから
の曲が聴けて楽しい。



 後半の最初の曲はウッドブロック~ヴォイス~皮もののアンサンブルで皆が音程の少しづつ異なるウッドブロックをもって、それぞれ異なる決められ
たリズムでウッドブロックを叩いていく。ポリリズムっぽい構成でなっている曲を、コンダクター役の芳垣さんが演奏する人を指定するとその人だけが演奏をし
て曲の展開が変化するというもの。決められたリズムは途中でヴォイスでの構成に変化して、同じような進行で皮ものに移行する。そして最後は皮ものとウッド
ブロックが混じりあわった感じになる。

 コンダクターがいてパートを指示して展開する感じはDCPRGを思い出したし、今日はステージ上だったから違うけど円形になって演奏するというスタイルはanodeを思い出した。

 こうやって見ていくとオルケスタ・ナッジ!・ナッジ!の音楽の作り方が垣間見える。確かに1曲目の複雑な展開の曲を聴いたときにこんなのどう
やって譜面に起こすんだろう。ラップトップで編集しないと作れないんじゃないかと思ったけど、こういう作り方をしていく中で徐々に展開していけばできるな
あと思ったりした。



 掛け声に合わせてジャンベをかき鳴らす曲やスティールパン中心の静かな曲や金物とジャンベ類が絡みあう曲と展開していって後半もバラエティー豊かで楽しい。

 

 岡部さんは後半でも芳垣さんが「岡部ファンの方楽しみにしてください」というほど激しくって、ステージから客席に下りて、ステージの床に金物類
を撒きまくって、叩きまくる。終わったあと「岡部、お前また太った?お互いいい年なんだから気をつけないとな」と芳垣さんに言われる。それにしてもいい年
にしてはすごすぎる叩き具合。

 それにしても、岡部さん、関根さんの近くでウッドブロックっぽいものをポクポクと叩いてみたりとお茶目で、関根さんはニッコニコで笑いまくっていたりといい雰囲気のライブでした。



 アンコールは皆でトーンチャイムを使った温かい曲。最後はステージに3人ほどを残してトーンチャイムを持ったままステージから客席に降り、そのまま得三の入り口から外へ出て行ってしまいました。

 そんなこんなで気づくと時刻はすでに午後10時。芳垣さんのライブ後のMCも聞きたかったし、CDも買って帰りたかったんだけど時間がなくってあわてて会場を後にしました。

2006年2月12日日曜日

大友良英ニュージャズオーケストラ@tokuzo

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先週の土曜日のはなし
今池のtokuzoで大友良英ニュージャズオーケストラ(ONJO)を見てきました。

得三は普段はイス席ですが、教室程度の部屋に300人近くが入ってまさしく大入り。
チケットは早々に売り切れたそうです。
まるで教壇というようなスペースに12人ものメンバーがいるわけで、それに配線が入り組んでまさに

足の踏み場もない感じ。

記録のために書いておくとメンバーは以下のとおり。

大友良英(G、Conduct)
カヒミ・カリィ(Vo)
アルフレート・ハルト(Ts,B-cl)
津上研太(As,Ss)
大蔵雅彦(As,B-cl, Tubes)
青木タイセイ(Tb)
石川高(笙)
Sachiko M(Sine waves)
宇波 拓(Comp&オブジェクツ)
高良久美子(Vib)
水谷浩章(B)
芳垣安洋(Ds,Tp)
近藤祥昭(音響技術)

セットリストは
 
・Out To Lunch
・Hat And Beard
・Lost In The Rain
・「クライマーズ・ハイ」オープニングテーマ
・Something Sweet, Something Tender
・Gazzelloni
・柔らかい月
・Stright Up And Down
  アンコール
・ユリイカ
・「クライマーズ・ハイ」エンディングテーマ

と書いている人がいた。僕は覚えられないよ。
僕は宇波さんと言う人の前で見れた。宇波さんと言う人は理系の大学生っぽい尖った目つきの人でノートPCを机の上の4つのスピーカーに繋いで、多分耳に聞こえない周波数の音を出してスピーカーを振動させて、その上に信州そばとかビーダマとかアルミホイルを載せて音を出す人そんな変わった機材のほか笙があったりサインウエーヴがあったりビブラフォンがあったりと既存のジャズから少し毛色が違う。

並びは真ん中にサックス、トローンボーンなどの金管隊がいてその後ろにドラムとウッドベース、向かって左脇にギター兼指揮者、横には詩の朗読、その後方に笙とSine waves、右脇がなんかわからない即興楽器、その後ろにビブラフォンだからインプロっぽい感じ、静寂の感じ、混沌の感じ、躍動の感じと幅も広い。
前にいたので譜面も見えたのだけどOut To Lunchの譜面などこれを見るだけで混沌と言うのがわかる。
静寂の音がスピーカー越しに聞こえる。スピーカーのノイズが聞こえるほどしんとするライブが始まる前の店内でした。アルフレート・ハルトさんと津上研太さんと大蔵雅彦さんが歪な癖のあるOut To Lunchの主旋律を奏でる。大友良英さんの指揮というかサインのような指揮が出るたびにそれが混沌と言っても良いように狂う。現代の混沌とはこういう音だと言わんばかり。それそれがバラバラに旋律を奏でる感じ。

アルバムOut To Lunchは難しいアルバムなので混沌を何かと解釈しようとすると難しくなっちゃうけど、気持ち良い混沌だと思えば楽しい。
音の溜めとか、ズレとか、投げつけるような指揮と言うかサインで切り替わったり、音を強く続けたりする様はCDじゃわからない。あの楽しさは見ないとわからない。指揮を見るのが楽しいと言うのもわかる気がする。
「クライマーズ・ハイ」のオープニングテーマともう一つなんだっけな、そう、Gazzelloniと、あとユリイカが特にすばらしかった。 Gazzelloniはイタリアの豊穣をイメージしているんだって。芳垣さんはGazzelloniをジョー・ストラマーをイメージしていたそうだけど。まあ、すごくテンポのいい曲でした。
大友さんはOut To Lunchの原曲を忠実に演奏してみました(笑)といっていたけど、多分あれはコンセプトに忠実にと言うことなのかな。Out To Lunchの原曲はここで聞けるけどやはり別物。
http://www.cduniverse.com/search/xx/music/pid/1230908/a/Out+To+Lunch.htm

2004年10月28日木曜日

ヴィンセントアトミクス@TOKUZO 2004/10/27

VINCENT_ATMICUS
VINCENT_ATMICUS

芳垣安洋(ds)が90年代半ばから温めていた「アンサンブルを重視したバンド」という構想をもとに、1999年横浜ジャズプロムナードへの出演を機に結成。リフ、ソロ、即興、ノイズ、ドローン、すべてがミニマルに絡まるサイケ・エキゾチカ・アンサンブル。メンバーは他に岡部洋一(ds)、勝井祐二(vl)、太田惠資(vl)、菊地成孔(sax:2003年5 月のライヴをもって脱退)、青木タイセイ(tb)、松本治(tb)、水谷浩章(b)、高良久美子(per)。


 ヴィンセントアトミクスというバンドのライブに行ってきました。良い日だったのか悪い日だったのか。
 まずは、行きの特急の中でチケットを忘れたことに気づきました。忘れないようにと車に入れてたのに。
 チケットなしで入れるかなーとそればっかり気になって。でもそんなに前売りではいる人もいないだろうと淡い期待も。
 会場のTOKUZOに電話をしてみても朝までやっている居酒屋だから当然昼間はつながらない。

 ボーっと栄を歩いていたらいつの間にか松坂屋の最上階に。パルコの南館にしては少し落ち着いた雰囲気にパルコも変わったなーと思ってました。
でも鳩居堂を発見。パルコに鳩居堂はオカシイとここで気づいた。でも、こんなところにあったんだ。葉書を数枚購入。
 その前に芸術センターのミュージアムショップでも何枚か葉書を購入。2005年用の葉書がやたらとあったよ。もうそんな季節か。
 当日で入る羽目になったので、TOKUZOへ早めに行くことに。そんなに並んでいないので一安心。並んでいると英語で外国の人と流暢に話す人が。深雪さんとリブハ二という方でした。英語話せないのでドキドキ。深雪さんに通訳してもらいつつそれでもあまり話せない。なんか今の日本人より外国人の方が物腰が丁寧な気がするのだが。
 今回はTATEさん、深雪さん、村上さんというこの人は始めて会う方、リブハニさんとカリームさんとこの方も初めて。結構初めての人が多い。一人で見に行くことの方が多いので楽しい。
 シュークリームを頂き、深雪さんとリブハニさんで分けて、僕一人ひとつは悪いと言ったら隣の見ず知らずの人と分けることに。犬山の人でした。
 深雪さんがカリームを探しに行くと行ってしまってリブハニと二人きりに。日本人でも初めての人とは緊張するのに。お互いあまり喋れないし。で、そんなときに限って行列が動き出すのよね。お互い困った顔をしながらも仕方がないよねという感じで中に入ることにした。言葉は分からなくても困ったなあと言う表情は共通みたい。
会場に入って座席について場所を確保。飲み物はカウンターでセルフサービスだよというところまで通じたところで深雪さんが帰ってきてくれた。
そんなこんなしているうちに、TATEさんに村上さんんにカリームも登場。
TOKUZOは料理がおいしいので食べずにきたのだがこれは大正解。秋刀魚や鯖の料理がおいしいです。エスニックチャーハンも少しピリカラでグッド。
 キノコと春雨の韓国風炒め
 貝柱とケッパーオイルのピザ
 サンマと秋野菜のトマトスパゲティ
 キムチ冷奴
 エスニック海老レタスチャーハン
 フィッシュ & チップス
 京都・千鳥酢で作った自家製ピクルス
とまあ色々頼んで奢ってもらった。
 バンドですが、芳垣(ds)、岡部(ds)、高良(pec)、水谷(b)、 青木(Tb)、松本(Tb)、勝井(vil)、 太田(vil)の構成でdsはperも兼ねているので場合によってはper3ともなるし、青木タイセイさんはピアニカもすればギターも弾くし。ダブルドラムにダブルヴァイオリンにちょっと目がいく。
ブラジルもあればポリリズム的な曲もあるし、岡部芳垣勝井によるminiROVOみたいなフレーズもあるし渋さっぽい部分もあるし。いろんな音が出て楽しい。
 最初の曲は熱帯雨林の中に居るかのような鳥のような音をさまざまな楽器で演奏する曲からポリリズム的なリズムに展開する。複雑なリズムなのだが深く気にせずに音に耳を傾けると自然にリズムに乗れる。
 複雑な展開でマラカスでドラムを叩いたりもしている、すごい。そのせいでスネアが破れたようで、本皮なんだよーとかなりショックを受けてた。
 バイオリンにしても太田さんと勝井さんでは違う。太田さんが基本的なリフを刻む感じなのに対し、勝井さんは勝井さんらしい音というかエフェクターで浮遊感のある音を重ね合わす感じ。それに、高良さんのヴィブラフォンがエキゾチックな感じを作って、それを複雑なツインドラムが絡みトロンボーンとベースのリズム隊がリズムを作る。パートによってはトロンボーンが主役になったりパーカッション主体になったりと楽しい。
 バンドが2つに別れ交互に演奏する曲が面白かった。岡部、太田、青木、松本のグループと芳垣、水谷、高良、勝井に分かれて激しい音と柔らかい音を交互に鳴らすような対照的な音を自然にセッションしてしまうところがすごい。
太田さんシャウトしすぎでむせてましたが。
それにしても、楽しい音で2時間はあっという間だったな。

2004年7月18日日曜日

Otomo Yoshihide orchestra feat Kahimi Karie 2004/07/17

PICT0149
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 京都の夏は暑いと聞いていたけど、噂どおりの暑さ。でも夏の京大西部講堂はもっと暑い。40度から50度はあるのじゃないか熱気に満ちた熱帯雨林のようなような空間でのライブでした。
 すごいよ。外に出たとたん涼しいと感じるのですから(笑)
 空間に響く音を拾い、解釈しというライブでしたが空気の流れも耳に影響するというような世界でした。
 Otomo Yoshihide orchestra feat Kahimi Karieのラストの曲、ジムオルークの「ユリイカ」が流れてきたとき、外から涼しい空気が流れてきて空気が変わる感じと曲のよさにゾクゾクした。

 会場の外に多くの人が出て涼んでいるので、ビールを買って会場の外を周ってみる。勝井さんがうどんを売っている。Tシャツを買うとサインがもらえるみたい。勝井さん好きだけど・・・、ムーグさんなら買ったなTシャツ。
 そういえば、今回大友良英ニュージャズビックバンドからOtomo Yoshihide orchestraに名前が変わったみたい。
 それにしても、今回のOtomo Yoshihide orchestraと菊地成孔クインテット・ライブ・ダブですが、根底にジャズを置いているけど向かっている方向性はまったくの逆だなあと思えました。
 Otomo Yoshihide orchestraは
  大友良英:Guitar
  アルフレッド・ハルト:Sax, Bass Clarinet etc.
  津上研太:Sax
  坪口昌恭:French Horn
  青木泰成:Trombone
  石川 高:笙
  高良久美子:Vibraphone
  Sachiko M:Sine Wave
  水谷浩章:Bass
  芳垣安洋:Drums, Trumpet
  カヒミカリィ:Vocal(ゲスト)
という構成で、カヒミカリィというポピュラリティのある存在をゲストに向かえながらも、その存在から離れていこうというような演奏でした。ジャズの中心から離れようとしているかのような熱い演奏。
 でも根本にジャズを置いているからまるで脳内で暴れまわるクールで熱い感じでした。
 カヒミが加わる曲はバックバンドという感じなので一本の主旋律はしっかりしているけど壊さない範囲で各自のオリジナリティは触れる演奏が面白い。
 カヒミカリィは浴衣で髪を後ろで結んで登場。40度以上の熱気に「そりゃ暑いですよ」といいながらも涼しそうに歌う様子は素敵です。
 Sachiko Mのsignwaveが会場に静かな変調音をもたらす。
 それにしても1曲目から一気に空気を変えるようなアルフレッド・ハルトの演奏に感動。この人サックスとクラリネットを同時に吹いたり、ホースのようなものを頭の上でブンブン回しながらそれを吹いて音を出したりしているのだけど、それ以上に音のよさに感動したよ。
 会場の暑さは普通じゃなくって踊ってなくって立っているだけで顔から汗がポトポトと落ちてきて、ちょっと脱水気味になって途中会場を出て少し休憩。戻ると、暑いので後2曲ほどやって終わりますと。
 そして、最後の曲「ユリイカ」は最初に書いたとおり。すばらしい。カヒミのフランス語の歌詞による静寂と哀愁に満ちた一本の主旋律からノイズというより各自のソロの集合に繋がっていくところは圧巻でした。

2003年12月12日金曜日

anode/大友良英,杉本拓,西陽子,秋山徹次,Sachiko M,芳垣安洋,一楽儀光,植村昌弘,itoken,高良久美子 2003/12/11

■anode/大友良英,杉本拓,西陽子,秋山徹次,Sachiko M,芳垣安洋,一楽儀光,植村昌弘,itoken,高良久美子 2003/12/11

http://www.callithump.info/past/anode/index.html

anode ライブの2曲目 最初のあの音が忘れられない。
��0人からPAを通さずに出てきた飽和から溶けたような爆発音はどのライブよりも迫力のある音だった。

anodeを知らない人のために書くと
この作品は幾つかの演奏上の制限を設けることによって作られています。楽曲を構成する3つのシリーズにはそれぞれ異なるルールが設定されていますが、すべてに共通する約束事は次の通りです。
a)他人の演奏に反応してはいけない。
b)演奏に起承転結等のストーリーをつけてはいけない。
c)普段使っている音楽的な語法:リズム、メロディ、クリシェを使ってはいけない。
ちなみに、1曲目が終わったあとに大友さんが「先ほどのはanodeのアルバムの2曲目と3曲目をアレンジした曲です」と言われ えーーー と思ったわけです。何曲目ってあるのかい と思ったわけです。
ま、あとでanodeのライナーノートを読んで分かったのですが、「ここでいう作曲とは即興演奏に制限をつけること」だそうで、1曲目から3曲目まで、それぞれにさらに異なる制限を設けていることで作曲ということになっているようです。
「例えば、Anode 1では打楽器奏者に対しては「大きな音量で、余韻が聞こえる前に次の音を出す」という指示を、Anode 2では「自分の出した音の余韻がなくなってから次のアクションを考える」、「毎回出す音は一打のみで、かつ音の種類や音色、音量を毎回変えること」というわずか2つだけの指示を出しています。また音色と音量については、それぞれの楽曲毎に、演奏者と相談のうえ、やはり使える音色と音量についての制限を設けています。」
だから、ライブ1曲目は噂には聞いていたけど非常に静かな状態での音楽でした。会場の備え付けの掛け時計は針を抜いて、お腹の鳴る音すら聞こえるので緊張感たっぷりのなか聞くわけです。
さて、anodeは会場の構成も変わっていて愛知芸術センターリハーサル室という音響室のようなところを丸く囲むように楽器が設置されていて、お客は楽器に囲まれて音楽が聴けるわけです。5.1chというサラウンドシステムより凄い10chのシステムな訳です。しかも4方にはドラムだなんて普通はありえない。
          高良久美子     杉本 拓       西 陽子       
           (vibraphone,    (electric guitar)   (prepared         
            percussion)                 17-string koto)
イトケン                                    一楽儀光
��percussion, drums)                            (percussion, drums)
Sachiko M                                  秋山徹次
��sine waves,                                  (turntable without records,     
contact microphone)                              contact microphone)
芳垣安洋                                   植村昌弘
��percussion, drums)                            (percussion, drums)
          大友良英               恵良真理
          (composition,             (percussion,
            electric guitar)             crotales)
上のような構成で、芳垣さんと大友さんの間あたりで最初は聞いてた。遠くから漂ってくる音は心地よくって最初は試すように各方向から1音づつ鳴ってきていた音が中盤頃は相手の音に反応するように重なってくることもあった。音色の1つ1つを解析するのは最近していなかった。音を贅沢に聞きすぎていたかもしれない。久しぶりの新鮮な聞き方だったかもしれない。
15分くらいの休憩の後にライブの2曲目だったのだけど。この対照的な音楽の出だしに心臓がドクっといい、そのあとの騒音とも見分けのつかないくらいの音の洪水にニヤケてきてしまった。周りを見てもそうだよ。あまりの騒音は笑えて来るようだ。
2曲目は自由に見て歩いてよい曲で、間近ではもちろん裏側からでも見れるのです。とは言ってもあまり近づかないで照れるからとは言っていたが。まるで、展覧会の彫刻を見るようにアーティストの演奏を見て回る様は現代美術だ。演奏を見る人たちはライブの舞台演出の一つのようだった。
一つ一つの演奏を一通り見るとあることに気づいた。良く耳を凝らしてみると自分のいる位置によって微妙に音色が違う。それは当然で、音の大きさのあまり10人の楽器がまざったノイズばかり聞こえていたが、それぞれ一つ一つから出る音は実力のあるアーティストの奏でる音であり耳を凝らせば素晴らしい音が流れているのであります。それが気づいた2週目からは音の位相に気にかけて回っていました。そうやって1音に集中して聞いてくると、今度は爆音であった10人ノイズが遠くに聞こえるというか白くなってくるというか。ただの音圧となってこの空間に充満している感じになった。これって先月聞いたLFOと同じ手法じゃないのと思った。