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2008年10月19日日曜日

オルケスタ・ナッジ!・ナッジ!@得三 20081016

オルケスタ・ナッジ!ナッジ!

<参加メンバー>

芳垣安洋(ROVO,ONJO,Vincent Atmicus,Emergency!)

岡部洋一(Bondage Fruit,ROVO,Vincent Atmicus)

高良久美子(WAREHOUSE,Bondage Fruit,Vincent Atmicus,ONJO)

川谷龍大(strobo,little cosmo)

茶谷雅之(MOST)

益山泰一(Stim)

関根真理(渋さ知らず)

高田陽平(ホテルニュートーキョー,tuff session,MONG HANG,stim)

中里たかし(Jazztronik)

辻コースケ(GOMA & JUNGLE RHYTHM SECTION)

イズポン(KINGDOM☆AFROCKS)

6:00open 7:00start 前売¥3,500 当日¥4,000(9/1発売)



 「ROVO」「ONJO」等のバンドのリズムを司り、

自らも「Vincent Atmicus」「Emergency!」を主宰する芳垣安洋が、

2003年に結成した打楽器集団。

 民族音楽的ポリリズムやビートの躍動、

ライヒのミニマリズム、ウアクチのような音色の追求、

シロ・バプチスタのビート・ザ・ドンキーのヒップさ等をあわせ持った、

聴いてそして観て楽しいパフォーマンスが信条。

打楽器の持つパッションや明るさ、倍音が混ざりあう、

うねるような浮遊感等、ダンサブルなアンサンブルだけでなく、

リラックスしたトランス感もナッジ!ナッジ!ならではの魅力。





メンバーと楽器が多すぎて東京以外ではなかなか見れない芳垣さん率いるオルケスタ・ナッジ!・ナッジ!

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 それが、セカンドアルバム発売を記念してツアーに出るというので、見れる機会はそうないだろうから行ってきました。

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 得三は10周年ということで今回のライブも10周年記念イベントだそうです。



 会場にはすでに深雪さんとナエル君が。ナエルくんは初めてあったのだけども深雪さんちにホームスティしている高校生だそうで、シカゴの近くから来たそうで、「シカゴ」と「近く」って発音が近いねという話になりました。

 あと、しばらくしたらコダマさんが来て4人で見てました。深雪さんは鶴ロック以来、コダマさんにあってはいつ以来だろう。2005年のフジロック以来かなあ。

 そういや、深雪さんがフジロックでエミネム見たといったらナエル君かなりうけてたな。あれなんでだろう。エミネムってアメリカじゃ扱い違うのかな。羞恥心みたいな感じだったりして。



 10周年記念メニューの中からキノコと挽き肉のピザ包みを注文。ちょっとピリ辛でおいしい。ナエル君はマヨネーズがダメみたいでよけてました。

 会場について一時間くらい喋っていたんだけれども長く感じなかった。ありがとう。



 そんなこんなでライブが始まる。ステージには乗るかなーと思うくらいの楽器が乗っている。乗るもんやね。メンバーはステージ袖から全員が入ることができなくて、フロアから入ってくる。それだけ楽器が多いということ。

 普段はフロア中央で円形になって演奏するそうだけれども今日はステージ上で。

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メンバーの他の活動を見てもすごい。知ってるだけでもROVO,ONJO,Vincent Atmicus,Emergency!、Bondage
Fruit、strobo、MOST、渋さ知らず、Jazztronik、GOMA & JUNGLE RHYTHM
SECTION、KINGDOM☆AFROCKS。

 

 誰がどの楽器でと書こうかと思ったのですが、一人一人が扱っている打楽器が多すぎて分かんない。



使用している楽器についてはこちらのサイトが非常に参考になります。このときはイズボンさんと辻コウスケさんはいなかったみたいです。

浅胴のスネア以外はバスドラに小さめのスルド、タムの位置にティンバウと大きめのスルドをセットした独特のセットです。
さらに右手側にザブンバ、バタドラムなどを用意。「雑誌の取材があったため普段よりちょっとおめかし(笑)」の高良はヴィブラフォン、チューブドラム、ス
リットドラム、アゴゴベルなどを使用。さらに奥側にコンガ、タム類などをセット。「栄養不足」Tシャツ着用(^_^;)の岡部はトゥバーノ2本、ジャン
ベ、ティンバウ、小スネア、ジュンジュン、ラテンの大太鼓を並べたセッティング。関根はジャンベ、コンガ、ティンバウに新たに加わった大太鼓をセット。中
里はコンガ4本にティンバウ、バタドラム。高田はスティールパン2台にジャンベ、小型のバラフォンを使用。最後方の3人はフロアタム、スネア、ヘピニキな
どを使用。


 そのほかにも、高田さんはアサラトも使ってましたし、芳垣さんはチベタンボウルや小物類多数を使ってましたし、他にもいろいろ使っていたはずです。



 今回の配置としてはこんな感じかな。後方の3人のならびについては自信がありません。

        

                茶谷雅之  益山太一  川谷龍大

        高良久美子                       辻コウスケ



               高田龍平   中里たかし  関根真理



        芳垣安洋          イズボン           岡部洋一





オルケスタナッジナッジ2
オルケスタナッジナッジ2



 それにしても、この音楽は生で聴かないと魅力は分かりません。打楽器の打ち出す倍音の魅力は録音マイクでは分かんない。だからPAなしのセットなんだろうね。



 浜省のようなサングラスをかけたイズボンの儀式?といわれていた言葉に合わせてジャンベを叩いてライブがスタート。こういうような流れは分かり
やすいのだけども、後半の展開はすごかった。色々なリフが複雑に絡まって、一点の焦点に合わせる感じじゃなくってさまざまなリズムが複合的に絡まっている
感じ。それでいてひとつのグルーヴのような感じでもあって、音圧というよりは音の洪水に流される感じ。

 

 ステージには楽譜が置かれているんだけれども、こんな複雑な構成でどんな譜面が書かれているんだろうと気になって仕方がなかった。



 前半の最後、激しく展開する曲の中、岡部さんがドラム類やシンバルをスティックで叩きまくり、どれだけ手数が増えるんだという感じで圧倒されていたらそのまま目の前の黒い柱みたいな金属をたたきまくる。楽器かと思ったら得三の柱。笑った。



 ジャンベやコンガ、ティンバウなどの中心の曲の他にも、アゴゴベルで構成される曲や、ビブラフォンやスティールパンが絡む曲があったりと色々な
展開があって楽しい。僕は高良久美子さんが出ているから行きたいと思ったのです。スティールパン中心の静かな曲もあって色々な人のいろいろな引き出しから
の曲が聴けて楽しい。



 後半の最初の曲はウッドブロック~ヴォイス~皮もののアンサンブルで皆が音程の少しづつ異なるウッドブロックをもって、それぞれ異なる決められ
たリズムでウッドブロックを叩いていく。ポリリズムっぽい構成でなっている曲を、コンダクター役の芳垣さんが演奏する人を指定するとその人だけが演奏をし
て曲の展開が変化するというもの。決められたリズムは途中でヴォイスでの構成に変化して、同じような進行で皮ものに移行する。そして最後は皮ものとウッド
ブロックが混じりあわった感じになる。

 コンダクターがいてパートを指示して展開する感じはDCPRGを思い出したし、今日はステージ上だったから違うけど円形になって演奏するというスタイルはanodeを思い出した。

 こうやって見ていくとオルケスタ・ナッジ!・ナッジ!の音楽の作り方が垣間見える。確かに1曲目の複雑な展開の曲を聴いたときにこんなのどう
やって譜面に起こすんだろう。ラップトップで編集しないと作れないんじゃないかと思ったけど、こういう作り方をしていく中で徐々に展開していけばできるな
あと思ったりした。



 掛け声に合わせてジャンベをかき鳴らす曲やスティールパン中心の静かな曲や金物とジャンベ類が絡みあう曲と展開していって後半もバラエティー豊かで楽しい。

 

 岡部さんは後半でも芳垣さんが「岡部ファンの方楽しみにしてください」というほど激しくって、ステージから客席に下りて、ステージの床に金物類
を撒きまくって、叩きまくる。終わったあと「岡部、お前また太った?お互いいい年なんだから気をつけないとな」と芳垣さんに言われる。それにしてもいい年
にしてはすごすぎる叩き具合。

 それにしても、岡部さん、関根さんの近くでウッドブロックっぽいものをポクポクと叩いてみたりとお茶目で、関根さんはニッコニコで笑いまくっていたりといい雰囲気のライブでした。



 アンコールは皆でトーンチャイムを使った温かい曲。最後はステージに3人ほどを残してトーンチャイムを持ったままステージから客席に降り、そのまま得三の入り口から外へ出て行ってしまいました。

 そんなこんなで気づくと時刻はすでに午後10時。芳垣さんのライブ後のMCも聞きたかったし、CDも買って帰りたかったんだけど時間がなくってあわてて会場を後にしました。

2008年6月3日火曜日

ペネロピ/金刀比羅宮 書院の美 応挙・若冲・岸岱から田窪まで/芳垣×岡部DUO

ペネロピを見に進富座

映画はせっかく見に来ているので、わざわざアンハッピーは結末は見せられたくない。
特におとぎ話のような物語ならなおさら。
おとぎ話のような展開の話を何とか見せれるようにするために、ペネロピの衣装やペネロピの部屋がとてもファンタジーに出来ている。悪役であっても本当の悪人はいなかったり、不幸に関して力強い感じが見ていて悪い気はしない。
それにしても特筆すべきは、美術と衣装!!あと夜景がとても幻想的。
製作を兼任しているリース・ウィザースプーンのセンスなのか美術のアマンダ・マッカーサーという人のセンスなのか?とても気になる。
そして、SIGUR ROSの音楽がとても似合う映画です。




金刀比羅宮 書院の美 応挙・若冲・岸岱から田窪まで

その後、県立美術館へ目的は若冲と田窪恭治。
ただ、それを含めた金毘羅さんのセンスに圧倒された。
茶所の襖絵がパステルで書かれた椿の洋画とは!!。しかも白地と赤と緑のコントラストがとてもきれい。それと、なんと床の間の絵がタイルで出来ていて青地に白色でこれも椿が描かれている。ちなみに、会場ではその白書院障壁画を持ってくるのではなく、田窪恭治がライブで公開制作を行っていて、絵が出来ていく様が見れる。

色々見ていくと白書院が特別なのではなく、高橋由一の明治時代の油彩も小壁や地袋に書かれている。小壁に青い油彩の夜景とはすごいセンス。

江戸時代の岸岱のの作品も変わっている。春の間の緑色の松の絵が襖絵にしては意外なほど明るい。そして菖蒲と群蝶の間の菖蒲と群蝶の対比がすごい。和室で見上げると何百匹もの蝶が躍っているとは。 そして若冲。襖絵の写真を見たときは一つ一つの花の絵は無難かと思ったのですけど、部屋に入って意外と狭い空間の四方にあの襖絵が囲んでいるのは異様な圧迫感というか迫力がある。若冲の絵と言うより空間として見てすごいと感じる。


ちなみに岸岱と若冲の絵がある奥書院普段から非公開だそうで、来週で展覧会も終わってフランスへ巡回してしまいます。見れたら見たほうがいいと思う。

芳垣×岡部DUO
一緒に行った友達を引っ張り回し、芳垣×岡部DUOを見に松阪Taraへ。不安になるくらい何もないところを進むと、それっぽい人たちがチラホラと見えほっとする。ちょうど着いた時間が芳垣×岡部DUOの直前だったので何とか間に合った。
岡部さんの足元のケースから色んな鳴り物が出ては出ては、芳垣さんも足元に置かれたジャンベから鳴り物からわけの分からない打楽器からまさしく打ち合わせなしのような互いの感触を確認するかのように音を出していく。互いがこの音ならこの音と言うようにあわしていく。岡部さんの独特のリズムに芳垣さんの感覚で反応すると言うような感じ。VINCENT ATOMICUSの中核だけ抜き出したような感じと言うか、ROVOっぽい部分もあったりだとか、あのメンバーはやはりソロやDUOでも十分楽しめる。これで山本精一ソロ、勝井祐二ソロ、勝井×山本DUO、芳垣×岡部DUOを聞いたことになるので、主要はパーツは制覇したと言うことかな。
そうそう、NegoはROVOの影響をかなり受けた感じでした。結構良かったです。ただ、芳垣×岡部とのセッションが職場からの呼び出しにあって見れずでそれだけ残念。

そうそう、旅団のコミュを見てたんですが6月のUNITのライブで対バンするKINGDOM☆AFROCKS /とneco眠ると言うバンドが良さげな気がしました。



2007年5月13日日曜日

ROCK ON THE ROCK 07

ROCK ON THE ROCK 07
2007年5月12日(土)
三河湾リゾートリンクス海岸駐車場内野外特設会場(愛知県幡豆郡吉良町)

ROCK ON THE ROCKに行ってきました。
駐車場券が取れなかったので電車で会場へ行くことに。
無人駅から海の見える丘沿いの緩やかな坂道を上っていく。




浜辺への抜け道のような道からはこれ以上ないくらいのコバルトブルーの海が見える。抜け道を抜けると浜辺が下の方に見えて遠くから音楽が聞こえる。

曽我部恵一BANDの曲、サニーディ時代の「魔法」のようだ。うわーやばいなあ。曲が聞こえて思わず走り出す人もチラホラ。
会場では2曲くらい聞ける。


bobin and friends

海岸でソーセージの美味しそうなホットドックをほおばりながらbobin and friendsを遠く眺める。ギターとパーカッションでゆるい音楽が流れる。ほんと気持ちが良い。実はこのバンドは急病で急遽キャンセルとなったバンドの代役でbobinはこのあとおおはた雄一さんとセッションがあってそちらがメイン。
bobin and friendsのセッションではCoolwise Menのメンバーやおおはた雄一さんやDachamboのAOも加わってのジャムセッション。
bobin and friendsを見たあと、湯川潮音を2曲くらい聞いて会場をうろうろしてみる。「朝の賛歌」は5月の暖かい日差しの中で聞くと最高。

クラムボン
5月に発売される新曲が多かったけど
「ID」や「蜜を召し上がれ」とかもやってくれて満足。どうも朝の7時まで飲んでいたらしく酒がまだ残っていたみたい。会場の横の建物からはオオヤくんに勝井さんが覗いている。おそらくアーティストの控え室になってるんだろう。「オオヤそこ地元のブースだからあまり迷惑かけんなよ」と言われている。で、勝井さんの横にはなんと芳垣さんが!!。芳垣さんの名前はクレジットされてなかったから驚く。



せいかつサーカス

今回最もナゾだったバンドでどういうものか確かめに行くのも行った理由でもあって。ギターとベースとドラムにアフリカ出身のパーカッション、ピアノ、祈祷する巫女に綱渡りする芸人、客席で踊るダンサーに犬を連れて歩くおっさんがいて歌詞も「ビリビリボン」の連続だし。基本的にレゲエを基調にあほで楽しければいいじゃないかというような音楽。


オオヤユウスケ(Polaris/ohana)

どうも最初はギターで弾き語りでもしようと思っていたようだったんだけど、1週間前に急遽、芳垣安洋さんがドラムで参加してくれるようになったようで(贅沢!!)、そして昨日の夜の宴会で宮田誠さんとクラムボンの原田郁子さんを現地調達して(ここらへんはお約束かな)のスペシャルユニットでのライブ。海からの風邪がきもちいいい。ニルバーナのカバーやフィッシュマンズの「walking in the Rhythm」!!とかやって「口ベース上手いでしょ。口柏原譲」みたいなこと言ってた。賛美歌を「baby baby 目を閉じてごらん ここにいるから♪」と海風に吹かれながら歌う曲はカントリー調でとてもゆるくて気持ちがいい。このイベントを表しているかのようだ。

SPECIAL OTHERS

2005年のフジロックで確か見ていて、それ以降ブレイクしたんだよね。あの頃はジャムバンドのスタイルといっても色々あるねと思っていて、結構シンプルな構成だけど温かみがあるなあと思っていた。
オオヤユウスケが終わって見に行ったときには、大勢の人がSPECIAL OTHERSの演奏に楽しそうに踊っている。
もしかしたら上手くなってるんじゃないんかなあ。厚みが出たと言うか。
「Uncle John」はいい曲だなあと思いながら楽しく踊れる。

Rico Rodriguez meets Cool Wise Men

尊敬するRicoに慕うように演奏するCool Wise Menのメンバー。オーセンティックスカのリズムがこのイベントによくあっている。後ろの方からはイカ焼きのいいにおいが。Ricoは『この素晴らしき世界(What a Wonderful World)』を歌ったり、メンバーにソロを指示したりと色々気を配っている様子。ドラムのソロを指示されたあとのちょっと戸惑った跡に出したアドリブに会場が盛り上がる。リコロドリゲスは2002年のフジロック以来でテクニックと言うよりもその人柄と空気に惹かれる人である。

Dachambofeat.勝井祐二 SpecialGuest芳垣安洋

ツインドラムにディジュリドゥー、極太ベース、爆音ギター、そしてデジタル音からなる、ジャム、トランス、ラテン、ファンク、サイケ、オーガニックバンドに高音が突き抜けるような勝井さんのバイオリンが加わるだけでもよだれものなのにそれに芳垣安洋さんがジャンベで加わってある意味トリプルドラム状態に。
MCで言ってたんですけど、勝井さんはAOさんの高校の先輩に当たるそうで、結構気を使いながら演奏していた気がする。勝井さんはROVOさながらに高音の展開をかぶせていく「Munchies」「Nothing in my pocket」「アンジョリーナ」の流れにアンコールで「ピカデリア」をやったかな。芳垣さんは最初舞台裏の方で叩きたそうに覗いていたんだけど、途中でたまらなくなったのか勝手に!!ドラムの後ろに隠れてジャンベを叩き始める。(笑)そりゃそうだろうあの怪物にオオヤユウスケのバックバンドだけじゃ動き足りないよねぇ。
そういうわけでバンドは高速ジャンベ!でDachambo+ROVO状態に。これはホントやばかったです。音が気持ちよすぎてもう終電乗り遅れてもいいから何時間でもやっててくれていいやと思うくらい。Dachambo+ROVOてあまりに贅沢だ。

ほんと来てよかったー。また来年も来たいなあ。

2006年2月12日日曜日

大友良英ニュージャズオーケストラ@tokuzo

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先週の土曜日のはなし
今池のtokuzoで大友良英ニュージャズオーケストラ(ONJO)を見てきました。

得三は普段はイス席ですが、教室程度の部屋に300人近くが入ってまさしく大入り。
チケットは早々に売り切れたそうです。
まるで教壇というようなスペースに12人ものメンバーがいるわけで、それに配線が入り組んでまさに

足の踏み場もない感じ。

記録のために書いておくとメンバーは以下のとおり。

大友良英(G、Conduct)
カヒミ・カリィ(Vo)
アルフレート・ハルト(Ts,B-cl)
津上研太(As,Ss)
大蔵雅彦(As,B-cl, Tubes)
青木タイセイ(Tb)
石川高(笙)
Sachiko M(Sine waves)
宇波 拓(Comp&オブジェクツ)
高良久美子(Vib)
水谷浩章(B)
芳垣安洋(Ds,Tp)
近藤祥昭(音響技術)

セットリストは
 
・Out To Lunch
・Hat And Beard
・Lost In The Rain
・「クライマーズ・ハイ」オープニングテーマ
・Something Sweet, Something Tender
・Gazzelloni
・柔らかい月
・Stright Up And Down
  アンコール
・ユリイカ
・「クライマーズ・ハイ」エンディングテーマ

と書いている人がいた。僕は覚えられないよ。
僕は宇波さんと言う人の前で見れた。宇波さんと言う人は理系の大学生っぽい尖った目つきの人でノートPCを机の上の4つのスピーカーに繋いで、多分耳に聞こえない周波数の音を出してスピーカーを振動させて、その上に信州そばとかビーダマとかアルミホイルを載せて音を出す人そんな変わった機材のほか笙があったりサインウエーヴがあったりビブラフォンがあったりと既存のジャズから少し毛色が違う。

並びは真ん中にサックス、トローンボーンなどの金管隊がいてその後ろにドラムとウッドベース、向かって左脇にギター兼指揮者、横には詩の朗読、その後方に笙とSine waves、右脇がなんかわからない即興楽器、その後ろにビブラフォンだからインプロっぽい感じ、静寂の感じ、混沌の感じ、躍動の感じと幅も広い。
前にいたので譜面も見えたのだけどOut To Lunchの譜面などこれを見るだけで混沌と言うのがわかる。
静寂の音がスピーカー越しに聞こえる。スピーカーのノイズが聞こえるほどしんとするライブが始まる前の店内でした。アルフレート・ハルトさんと津上研太さんと大蔵雅彦さんが歪な癖のあるOut To Lunchの主旋律を奏でる。大友良英さんの指揮というかサインのような指揮が出るたびにそれが混沌と言っても良いように狂う。現代の混沌とはこういう音だと言わんばかり。それそれがバラバラに旋律を奏でる感じ。

アルバムOut To Lunchは難しいアルバムなので混沌を何かと解釈しようとすると難しくなっちゃうけど、気持ち良い混沌だと思えば楽しい。
音の溜めとか、ズレとか、投げつけるような指揮と言うかサインで切り替わったり、音を強く続けたりする様はCDじゃわからない。あの楽しさは見ないとわからない。指揮を見るのが楽しいと言うのもわかる気がする。
「クライマーズ・ハイ」のオープニングテーマともう一つなんだっけな、そう、Gazzelloniと、あとユリイカが特にすばらしかった。 Gazzelloniはイタリアの豊穣をイメージしているんだって。芳垣さんはGazzelloniをジョー・ストラマーをイメージしていたそうだけど。まあ、すごくテンポのいい曲でした。
大友さんはOut To Lunchの原曲を忠実に演奏してみました(笑)といっていたけど、多分あれはコンセプトに忠実にと言うことなのかな。Out To Lunchの原曲はここで聞けるけどやはり別物。
http://www.cduniverse.com/search/xx/music/pid/1230908/a/Out+To+Lunch.htm

2005年11月26日土曜日

p-hour05@京大西部講堂 2005/11/26

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p-hour05を見に京都へ行ってきました。
10年ぶりくらいに北野天満宮周辺にも。北野天満宮の前にとようけ茶屋というお店があるのだけど、そこの生湯葉丼というのが気になりいってみることに。
 北野天満宮には車でしか行ったことがなかったのですが、せっかくなので妙心寺から歩くことに。
 大将軍神社の周辺の商店街も久しぶりに歩く。とようけ茶屋へ先についてたtateさんが整理券をとってくれたのだけどそれでも1時間待ちだそうで、
仕方がないので商店街周辺を歩いて時間待ち。前にあったおひるや豆魂はお店の名前が変わったけども今もあるみたい。ただガイド本を見ると同じ料理だけど1000円ほど高くなったみたい。
 とようけ茶屋では合い席だったのだけど(僕より少し年下のような女の子2人組)、最初は遠慮ぎみにいたのだけど、p-hourのチケットを出したら「p-hour」行くんですか?と話がかみ合った。すごい偶然。しかも話をしているうちにフジロックの苗場食堂にもいたそうで、同じ場所に同じ時間いたことが判明。おかげで楽しい気分で食べれた。生湯葉丼は意外と濃い味であんかけの湯葉と生姜のどんぶりで湯葉を使った天津飯みたいだったかな。

p-hour05
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p-hourの会場は前と違って広場は入場制限もなく受付もゆるい感じだった。会場の京大西部講堂は秋が似合う。去年のp-hourに比べて人は少ない感じだけどおかげで会場は過ごしやすい。
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あふりらんぽは新曲中心なのか聞いたことない曲中心だけど迫力たっぷり。バシバシと音圧とノイズとテンションが伝わる。あふりらんぽが最初とはまた贅沢だ。
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ドリンクを買って会場の後ろのほうで次のドラびでおを待つ。西部講堂って会場が斜めに高くなっているので後ろでも見やすい。ドラびでおを待っていると、とようけ茶屋であった二人が。見つかるもんだ。
で、ドラびでおだけどDVJっぽいPCの映像に合わせてドラムをたたくという形態。いわゆるDJとドラムのインプロっぽい感じのセッション。しかし、映像はピアノの映像に合わせるというのもあるけど、新曲?の「和泉元禰」とか公務員不祥事のように直球的な映像。あとはマツケンサンバの映像にニューオーダーの曲を重ねるネタとか。面白い。
DVDがあったのだけど絶賛廃盤中でTシャツか冠バッチのおまけとしてついていた。思わず買ってしまった。絶対正規では売れない。映像は見たのだけど、絶対ライブのほうが面白い。空気があるから。
今回のp-hourはみな個性があって飽きなかった。
次のRECK+中村達也+大友良英のセッションもフリクションはほとんど知らないが、久しぶりにオルタナ、(伝統的な)パンクっぽい音にこんなのもいいかなと思いながら聞く。大友さんの攻撃的な正確なギターはきいてて気持ちがいい。
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次のGOMAは途中からしか聞いてない。だって外で食べたトン汁うどんがおいしかったから。GOMAは野音のときとはまったく違う。まえはDJ中心にディジュリドゥという感じだったけど今回は、ディジュリドゥのみに近い感じで、倍音で宗教的。こんな宗教的な音を宗教からかけ離れたような人たちが聞いていることは不思議な感じ。
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そして、ROVO。最近のROVOは鬼気迫るというか、また加速装置のギアがあがったような印象。フジロックのときとはまた姿を変えていて。去年の野音のときのパーティ感でもなく、いきなりトップギアで2曲を終える。そして、長尺の曲は最初新曲と思ったのだけど、展開の構成は明らかにPYRAMID。全体的にギターの山本さんに目が行く。フジロックは芳垣さんだっただけに、理由があれだけに、いろいろ考えながらもすごいと思う。

2004年10月28日木曜日

ヴィンセントアトミクス@TOKUZO 2004/10/27

VINCENT_ATMICUS
VINCENT_ATMICUS

芳垣安洋(ds)が90年代半ばから温めていた「アンサンブルを重視したバンド」という構想をもとに、1999年横浜ジャズプロムナードへの出演を機に結成。リフ、ソロ、即興、ノイズ、ドローン、すべてがミニマルに絡まるサイケ・エキゾチカ・アンサンブル。メンバーは他に岡部洋一(ds)、勝井祐二(vl)、太田惠資(vl)、菊地成孔(sax:2003年5 月のライヴをもって脱退)、青木タイセイ(tb)、松本治(tb)、水谷浩章(b)、高良久美子(per)。


 ヴィンセントアトミクスというバンドのライブに行ってきました。良い日だったのか悪い日だったのか。
 まずは、行きの特急の中でチケットを忘れたことに気づきました。忘れないようにと車に入れてたのに。
 チケットなしで入れるかなーとそればっかり気になって。でもそんなに前売りではいる人もいないだろうと淡い期待も。
 会場のTOKUZOに電話をしてみても朝までやっている居酒屋だから当然昼間はつながらない。

 ボーっと栄を歩いていたらいつの間にか松坂屋の最上階に。パルコの南館にしては少し落ち着いた雰囲気にパルコも変わったなーと思ってました。
でも鳩居堂を発見。パルコに鳩居堂はオカシイとここで気づいた。でも、こんなところにあったんだ。葉書を数枚購入。
 その前に芸術センターのミュージアムショップでも何枚か葉書を購入。2005年用の葉書がやたらとあったよ。もうそんな季節か。
 当日で入る羽目になったので、TOKUZOへ早めに行くことに。そんなに並んでいないので一安心。並んでいると英語で外国の人と流暢に話す人が。深雪さんとリブハ二という方でした。英語話せないのでドキドキ。深雪さんに通訳してもらいつつそれでもあまり話せない。なんか今の日本人より外国人の方が物腰が丁寧な気がするのだが。
 今回はTATEさん、深雪さん、村上さんというこの人は始めて会う方、リブハニさんとカリームさんとこの方も初めて。結構初めての人が多い。一人で見に行くことの方が多いので楽しい。
 シュークリームを頂き、深雪さんとリブハニさんで分けて、僕一人ひとつは悪いと言ったら隣の見ず知らずの人と分けることに。犬山の人でした。
 深雪さんがカリームを探しに行くと行ってしまってリブハニと二人きりに。日本人でも初めての人とは緊張するのに。お互いあまり喋れないし。で、そんなときに限って行列が動き出すのよね。お互い困った顔をしながらも仕方がないよねという感じで中に入ることにした。言葉は分からなくても困ったなあと言う表情は共通みたい。
会場に入って座席について場所を確保。飲み物はカウンターでセルフサービスだよというところまで通じたところで深雪さんが帰ってきてくれた。
そんなこんなしているうちに、TATEさんに村上さんんにカリームも登場。
TOKUZOは料理がおいしいので食べずにきたのだがこれは大正解。秋刀魚や鯖の料理がおいしいです。エスニックチャーハンも少しピリカラでグッド。
 キノコと春雨の韓国風炒め
 貝柱とケッパーオイルのピザ
 サンマと秋野菜のトマトスパゲティ
 キムチ冷奴
 エスニック海老レタスチャーハン
 フィッシュ & チップス
 京都・千鳥酢で作った自家製ピクルス
とまあ色々頼んで奢ってもらった。
 バンドですが、芳垣(ds)、岡部(ds)、高良(pec)、水谷(b)、 青木(Tb)、松本(Tb)、勝井(vil)、 太田(vil)の構成でdsはperも兼ねているので場合によってはper3ともなるし、青木タイセイさんはピアニカもすればギターも弾くし。ダブルドラムにダブルヴァイオリンにちょっと目がいく。
ブラジルもあればポリリズム的な曲もあるし、岡部芳垣勝井によるminiROVOみたいなフレーズもあるし渋さっぽい部分もあるし。いろんな音が出て楽しい。
 最初の曲は熱帯雨林の中に居るかのような鳥のような音をさまざまな楽器で演奏する曲からポリリズム的なリズムに展開する。複雑なリズムなのだが深く気にせずに音に耳を傾けると自然にリズムに乗れる。
 複雑な展開でマラカスでドラムを叩いたりもしている、すごい。そのせいでスネアが破れたようで、本皮なんだよーとかなりショックを受けてた。
 バイオリンにしても太田さんと勝井さんでは違う。太田さんが基本的なリフを刻む感じなのに対し、勝井さんは勝井さんらしい音というかエフェクターで浮遊感のある音を重ね合わす感じ。それに、高良さんのヴィブラフォンがエキゾチックな感じを作って、それを複雑なツインドラムが絡みトロンボーンとベースのリズム隊がリズムを作る。パートによってはトロンボーンが主役になったりパーカッション主体になったりと楽しい。
 バンドが2つに別れ交互に演奏する曲が面白かった。岡部、太田、青木、松本のグループと芳垣、水谷、高良、勝井に分かれて激しい音と柔らかい音を交互に鳴らすような対照的な音を自然にセッションしてしまうところがすごい。
太田さんシャウトしすぎでむせてましたが。
それにしても、楽しい音で2時間はあっという間だったな。

2004年7月18日日曜日

Otomo Yoshihide orchestra feat Kahimi Karie 2004/07/17

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 京都の夏は暑いと聞いていたけど、噂どおりの暑さ。でも夏の京大西部講堂はもっと暑い。40度から50度はあるのじゃないか熱気に満ちた熱帯雨林のようなような空間でのライブでした。
 すごいよ。外に出たとたん涼しいと感じるのですから(笑)
 空間に響く音を拾い、解釈しというライブでしたが空気の流れも耳に影響するというような世界でした。
 Otomo Yoshihide orchestra feat Kahimi Karieのラストの曲、ジムオルークの「ユリイカ」が流れてきたとき、外から涼しい空気が流れてきて空気が変わる感じと曲のよさにゾクゾクした。

 会場の外に多くの人が出て涼んでいるので、ビールを買って会場の外を周ってみる。勝井さんがうどんを売っている。Tシャツを買うとサインがもらえるみたい。勝井さん好きだけど・・・、ムーグさんなら買ったなTシャツ。
 そういえば、今回大友良英ニュージャズビックバンドからOtomo Yoshihide orchestraに名前が変わったみたい。
 それにしても、今回のOtomo Yoshihide orchestraと菊地成孔クインテット・ライブ・ダブですが、根底にジャズを置いているけど向かっている方向性はまったくの逆だなあと思えました。
 Otomo Yoshihide orchestraは
  大友良英:Guitar
  アルフレッド・ハルト:Sax, Bass Clarinet etc.
  津上研太:Sax
  坪口昌恭:French Horn
  青木泰成:Trombone
  石川 高:笙
  高良久美子:Vibraphone
  Sachiko M:Sine Wave
  水谷浩章:Bass
  芳垣安洋:Drums, Trumpet
  カヒミカリィ:Vocal(ゲスト)
という構成で、カヒミカリィというポピュラリティのある存在をゲストに向かえながらも、その存在から離れていこうというような演奏でした。ジャズの中心から離れようとしているかのような熱い演奏。
 でも根本にジャズを置いているからまるで脳内で暴れまわるクールで熱い感じでした。
 カヒミが加わる曲はバックバンドという感じなので一本の主旋律はしっかりしているけど壊さない範囲で各自のオリジナリティは触れる演奏が面白い。
 カヒミカリィは浴衣で髪を後ろで結んで登場。40度以上の熱気に「そりゃ暑いですよ」といいながらも涼しそうに歌う様子は素敵です。
 Sachiko Mのsignwaveが会場に静かな変調音をもたらす。
 それにしても1曲目から一気に空気を変えるようなアルフレッド・ハルトの演奏に感動。この人サックスとクラリネットを同時に吹いたり、ホースのようなものを頭の上でブンブン回しながらそれを吹いて音を出したりしているのだけど、それ以上に音のよさに感動したよ。
 会場の暑さは普通じゃなくって踊ってなくって立っているだけで顔から汗がポトポトと落ちてきて、ちょっと脱水気味になって途中会場を出て少し休憩。戻ると、暑いので後2曲ほどやって終わりますと。
 そして、最後の曲「ユリイカ」は最初に書いたとおり。すばらしい。カヒミのフランス語の歌詞による静寂と哀愁に満ちた一本の主旋律からノイズというより各自のソロの集合に繋がっていくところは圧巻でした。

2003年12月12日金曜日

anode/大友良英,杉本拓,西陽子,秋山徹次,Sachiko M,芳垣安洋,一楽儀光,植村昌弘,itoken,高良久美子 2003/12/11

■anode/大友良英,杉本拓,西陽子,秋山徹次,Sachiko M,芳垣安洋,一楽儀光,植村昌弘,itoken,高良久美子 2003/12/11

http://www.callithump.info/past/anode/index.html

anode ライブの2曲目 最初のあの音が忘れられない。
��0人からPAを通さずに出てきた飽和から溶けたような爆発音はどのライブよりも迫力のある音だった。

anodeを知らない人のために書くと
この作品は幾つかの演奏上の制限を設けることによって作られています。楽曲を構成する3つのシリーズにはそれぞれ異なるルールが設定されていますが、すべてに共通する約束事は次の通りです。
a)他人の演奏に反応してはいけない。
b)演奏に起承転結等のストーリーをつけてはいけない。
c)普段使っている音楽的な語法:リズム、メロディ、クリシェを使ってはいけない。
ちなみに、1曲目が終わったあとに大友さんが「先ほどのはanodeのアルバムの2曲目と3曲目をアレンジした曲です」と言われ えーーー と思ったわけです。何曲目ってあるのかい と思ったわけです。
ま、あとでanodeのライナーノートを読んで分かったのですが、「ここでいう作曲とは即興演奏に制限をつけること」だそうで、1曲目から3曲目まで、それぞれにさらに異なる制限を設けていることで作曲ということになっているようです。
「例えば、Anode 1では打楽器奏者に対しては「大きな音量で、余韻が聞こえる前に次の音を出す」という指示を、Anode 2では「自分の出した音の余韻がなくなってから次のアクションを考える」、「毎回出す音は一打のみで、かつ音の種類や音色、音量を毎回変えること」というわずか2つだけの指示を出しています。また音色と音量については、それぞれの楽曲毎に、演奏者と相談のうえ、やはり使える音色と音量についての制限を設けています。」
だから、ライブ1曲目は噂には聞いていたけど非常に静かな状態での音楽でした。会場の備え付けの掛け時計は針を抜いて、お腹の鳴る音すら聞こえるので緊張感たっぷりのなか聞くわけです。
さて、anodeは会場の構成も変わっていて愛知芸術センターリハーサル室という音響室のようなところを丸く囲むように楽器が設置されていて、お客は楽器に囲まれて音楽が聴けるわけです。5.1chというサラウンドシステムより凄い10chのシステムな訳です。しかも4方にはドラムだなんて普通はありえない。
          高良久美子     杉本 拓       西 陽子       
           (vibraphone,    (electric guitar)   (prepared         
            percussion)                 17-string koto)
イトケン                                    一楽儀光
��percussion, drums)                            (percussion, drums)
Sachiko M                                  秋山徹次
��sine waves,                                  (turntable without records,     
contact microphone)                              contact microphone)
芳垣安洋                                   植村昌弘
��percussion, drums)                            (percussion, drums)
          大友良英               恵良真理
          (composition,             (percussion,
            electric guitar)             crotales)
上のような構成で、芳垣さんと大友さんの間あたりで最初は聞いてた。遠くから漂ってくる音は心地よくって最初は試すように各方向から1音づつ鳴ってきていた音が中盤頃は相手の音に反応するように重なってくることもあった。音色の1つ1つを解析するのは最近していなかった。音を贅沢に聞きすぎていたかもしれない。久しぶりの新鮮な聞き方だったかもしれない。
15分くらいの休憩の後にライブの2曲目だったのだけど。この対照的な音楽の出だしに心臓がドクっといい、そのあとの騒音とも見分けのつかないくらいの音の洪水にニヤケてきてしまった。周りを見てもそうだよ。あまりの騒音は笑えて来るようだ。
2曲目は自由に見て歩いてよい曲で、間近ではもちろん裏側からでも見れるのです。とは言ってもあまり近づかないで照れるからとは言っていたが。まるで、展覧会の彫刻を見るようにアーティストの演奏を見て回る様は現代美術だ。演奏を見る人たちはライブの舞台演出の一つのようだった。
一つ一つの演奏を一通り見るとあることに気づいた。良く耳を凝らしてみると自分のいる位置によって微妙に音色が違う。それは当然で、音の大きさのあまり10人の楽器がまざったノイズばかり聞こえていたが、それぞれ一つ一つから出る音は実力のあるアーティストの奏でる音であり耳を凝らせば素晴らしい音が流れているのであります。それが気づいた2週目からは音の位相に気にかけて回っていました。そうやって1音に集中して聞いてくると、今度は爆音であった10人ノイズが遠くに聞こえるというか白くなってくるというか。ただの音圧となってこの空間に充満している感じになった。これって先月聞いたLFOと同じ手法じゃないのと思った。